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2026年5月4日 第7351号

【主な記事】

北海道地方郵便局長会 髙山哲也会長
自分の町を大切に思う気持ちを
 
地域活性化の一翼を担う
「あなたの街の郵便局」の精神
 


 北海道は少子高齢化、過疎化だけではなく、積雪寒冷・広域分散の地域特性による様々な課題を抱えており、郵便局への期待はますます高まっている。北海道地方郵便局長会の髙山哲也新会長(宗谷地区郵便局長会会長/中頓別)は、郵便局長は自治体などとも協力して、地域活性化の一翼を担うべきだとし、自分の町、自分の郵便局を大切に思っているかを常に見つめ直してほしいと述べる。そして、三事業一体でのサービスこそが郵便局の強みだと強調し、郵政民営化法等の一部を改正する法律案の今国会での成立に期待する。
 
■会長就任の抱負をお願いします。
 北海道は広大なエリアであることに加え、少子高齢化、人口減少が急速に進んでいます。また、来客数も減少するなど、地域課題は山積していますが、歴代の道特(北海道地方会)会長がその時代に合わせ懸命に築いてきた強い団結で、会員間の絆をさらに深め、北海道ならではの郵便局ネットワークを地域の皆さまと一緒に発展させていきたいと思います。
 郵便局長会は、地域の発展、会員の幸せ、そして会社の発展のために存在していると思っています。人口減少が進み地域が衰退する中で、郵便局長は自治体などとも協力して、地域活性化の一翼を担わなければなりません。どのような形でそれを実現するかをしっかりと考えていきたいと思います。
■中頓別町の特色、抱えている課題を教えてください。その中で局長としてどのように地域貢献に取り組んできましたか。
 中頓別町は、北海道の北部に位置する人口1500人の小さな町で、現在は酪農が主な産業になっています。明治時代の1890年代には、枝幸地方のペーチャン川で砂金が発見され、多くの人が中頓別町に来るようになりました。このゴールドラッシュで町は賑わうようになり、最盛期の人口は2万人以上いたとも言われています。しかし、産出量が減少し砂金も廃れていきました。
 その後、1949年の町制施行後は林業を中心に商工業も発展し、高度成長期までは繁栄の時代が続きました。しかし、やがて林業の衰退、企業の撤退などにより、人口は1970年の6400人をピークに、現在は1500人に減少しており、過疎化が進んでいます。
 気候は非常に厳しく、冬はマイナス30度まで下がり、積雪も2㍍を超えます。しかも、夏場の気温は30度以上なので、寒暖差は60度以上もあります。
 町長さんと時々話をする機会があり、町が抱えている課題を伺いますが、医療スタッフの不足が深刻な問題になっていることです。お医者さんだけではなく看護師さんを含め、医療スタッフ全体が減少しており、人員確保に非常に苦しんでいるとのことです。
 私は隣町の浜頓別から中頓別に移ってきましたが、中頓別が大好きですので、過疎化していく町を何とか盛り上げていきたいという気持ちで、町おこしを考えるグループに参加し町を盛り上げる企画を考えてきました。
■地域に密着し、頼られる郵便局長になるためにどのような取り組みが必要でしょうか。
 地域で行われる様々な行事に積極的に参加したり、地域で必要とされる活動を自治体などとともに考えたり、決して派手ではありませんが、草の根的な活動を継続して行うことが必要だと思っています。
 郵便局を信頼していただける方が地域に大勢いることはありがたいことです。民営化後、会社は利益を得ることが必要になりましたが、やはり私たちは、地域にお住まいの方たちのための郵便局でありたいと思っています。私は古くから使われてきた「あなたの街の郵便局」というフレーズが大好きです。町にお住まいの方々のために郵便局が存在するのが理想だろうと思います。「あなたの街の郵便局」に込められた思いを大事にしていかなければなりません。(2面につづく)


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