「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

2026年3月30日 第7346・7347合併号

【主な記事】

四国地方郵便局長会 真鍋俊明会長
郵便局の存在感を示そう
〝住民のため何ができるか〟常に考えて行動を


 徳島県三好市池田町には、日本三大暴れ川の一つに数えられる吉野川と険しい山々に囲まれた、自然と歴史が息づいている。刻みたばこの産地として栄えてきたが、少子高齢化、過疎化が急速に進んでいる。同町にある大利郵便局の局長を19年間務めている四国地方郵便局長会の真鍋俊明会長(徳島県西部地区郵便局長会会長)は「生まれた場所で最後まで暮らしたい」と願う高齢の方のために、踏み込んだお世話をしたいと語り、足が悪くて郵便局まで来られない方を救おうとしている。また、「局長は、地域にお住まいの方が郵便局を頼り、何でも相談できるような状況にあるかを常に考えて行動してほしい」と強調する。そして、三事業の一体感を取り戻すために、日本郵政グループが会社の垣根を越えて合同で新人研修を行ってはどうかと提案する。池田町を訪れ、真鍋会長に聞いた。
 
■四国地方郵便局長会の強みを改めて教えてください。
 地方会の会長になり、四国以外を訪れる機会が増えて、島国特有の四国の団結力、一体感というものを改めて感じました。また、四国地方会には非常に真面目に取り組むという良さがあります。何か目標を与えられれば、それを達成するために愚直に努力します。
 過去には、四国地方が簡保の成績で6年連続1位という時代もありました。やると決めたら、団結して絶対にやり遂げようとします。
 それは、先輩たちが長い時間をかけて築いてきてくれた風土なのだと思っています。
■大利郵便局の歴史についてお教えください。
 大利郵便局は、徳島県三好市池田町大利込にあります。昭和12(1937)年3月に「込郵便取扱所」という名称で設置され、昭和16(1941)年2月に特定局に改定されました。大利郵便局と改称されたのは、昭和29(1954)年7月です。
 平成5(1993)年に先々代の局長が建てた局舎を購入し、私が大利郵便局長になりました。
■急峻な山間部に位置する池田町は、いま少子高齢化、過疎化に直面しています。
 この地域は過疎化が非常に進んでいます。局の周りは、ほぼ空き家になってしまいました。私が郵便局長になった頃は、120世帯ほどありましたが、いまは70世帯ぐらいに減りました。
 また、当時の小学校の全校生徒数は10人ぐらいで、こじんまりとした、とても良い学校でしたが、5年ほど前に休校になり、そのまま閉校になってしまいました。
 地域に子どもはいなくなり、若者は愛媛県の川之江市などに働きに出るので、昼間はご高齢の方ばかりという状態です。
 ただ、地域の方々は本当に良い人ばかりで、この方々の生活のために何ができるかを常に考えてお付き合いをさせていただいています。社員ともよく話し合い、郵便局の存在感を示すように努めています。それをしなければ、郵便局の存在価値はないと思っています。
 地域の方との交流を深める方法はいろいろありますが、地域の行事に参画することもその一つです。小学校の校庭で夏祭りが開催された時、地域の若手組織や女性組織と打ち合わせをし、舞台で出し物を披露したところ、800人くらい集まったこともあります。出し物で私も女装をしたことがあり、出し物が終わった後、「女装していたのは郵便局長さんだった」と驚かれました。
 出し物を企画して地域の方に喜んでいただくことで地域に活気が出ます。郵便局長一人ひとりが、「地域のために自分は何ができるのか」と常に考えることが重要だと思います。(2面につづく) 


>戻る

ページTOPへ