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2020年8月3日 第7051号

【主な記事】

郵便局員は「エッセンシャルワーカー」
「ざまりん」が感謝と敬意
座間郵便局(神奈川県)を訪問


 新型コロナウイルス感染症の終息が見えてこない中、神奈川県座間市(遠藤三紀夫市長)では、マスコットキャラクター「ざまりん」が、日常生活を送る上で欠かせない仕事を担っている「エッセンシャルワーカー」を訪問して、感謝と敬意の気持ちを届けている。市民を代表して座間市の花であるヒマワリの花束とマスクを贈呈する「ざまりん感謝のひまわりプロジェクト」。7月13~15日に実施したが、15日には座間郵便局(工藤修一局長)を訪問した。

 座間市の担当者は「社会の第一線で働く人たちへ、市民から感謝と敬意の気持ちを伝えたいと思って企画した」という。さらに「感謝と敬意を伝えるだけでなく、可愛らしいざまりんと花束で、働く人たちにとっての癒しになればと思う。“ひまわりまつり”が中止となったので、ざまりんと一緒にヒマワリのPRをしたい」と話している。
 ヒマワリは市の花。ざまりんは、平成23年に市制施行40周年を記念して誕生した。55万本咲くひまわり畑で生まれたヒマワリの妖精。平成27年に開催された「ゆるキャラグランプリ」では26位にランクインしている。
 同年3月には、郵便バイクのキャリーボックスを、ざまりんのイラストでラッピングした「ざまりんバイク」がお披露目され、交通安全と座間市をPRし続けている。
 さらに、南関東支社(清水不二雄支社長)が手紙文化振興と地域活性化を図ろうと、市とタイアップで実施した神奈川県と山梨県のご当地キャラクターに、2020年用年賀はがきを送るキャンペーン「ご当地キャラクターに年賀状を送ろう!」で、ざまりんは神奈川県の自治体版部門で最も多くの年賀状が届くなど、幅広い世代に愛されている。
 毎年、約55万本のヒマワリが咲き誇る「座間市ひまわりまつり」が開催されているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、残念ながら中止となった。
 そうした中でも今回、ざまりんは市内の保育園や警察署、児童ホーム、バス会社、クリーンセンター、消防署、病院や医療機関など30か所を回り、エッセンシャルワーカーたちに感謝と敬意の気持ちを届けた。
 座間郵便局(工藤修一局長)を15日に訪問し、まずは工藤局長と名刺交換。そして、第一集配営業部の尾島裕樹さんと金子拓馬さんに、ヒマワリの花束とマスクを贈呈した。
 午後の立ち上がりの時間帯、尾島さんも金子さんも郵便物とともに、ざまりんの思いも一緒に詰め込んで配達へと出発した。ざまりんは元気も一緒に届け、座間局いっぱいに笑顔の花を咲かせた。
 工藤局長は「新型コロナウイルスの感染拡大で、緊急事態宣言も出され、社員はみんな不安もある中で、本当に一生懸命配達業務等を頑張ってくれている。その中で今回、このプロジェクトに、当局がエッセンシャルワーカーとして選んでいただいたことは素晴らしいことで、嬉しく思う」と話している。
 また「できる限り感染拡大防止を図りながら、引き続き地域の皆さまにとって身近な存在として、安心して利用いただけるように社員一同頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。


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