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2020年 7月20日 第7049・7050合併号

【主な記事】

「郵便局の基盤は地域」
[中国地方会]新任郵便局長研修会を開催


 一般財団法人中国地方郵便局長協会・中国地方郵便局長会(末武晃理事長・会長/萩越ケ浜)は、新任郵便局長研修会を7月6日、ホテルメルパルク広島で開催した。末武会長は「郵便局の基盤は地域。しっかりと地域に根を張ってほしい。局長会は素晴らしい組織。それは地域のために汗をかいているからだ」と改めて述べた。さらに「全国に約1万9千の会員がおり、一人ひとり考え方が違う。それをいかにまとめ上げるかが課せられた責務」とし、「風通しの良い組織にしたい。考えは違うが、行動を一つにするには議論を尽くすことが重要。努力を重ねて合意を見出すことが肝要。ひとたび方向が見出されたならば、決まったことに向かっていく思いを持っていただきたい」と強調した。

 新任局長71人が出席し、末武会長はじめ向井則之副会長(広島戸坂新町)、谷口雄史副会長(鳥取大正)、藤原栄二副会長(広島祇園原)、藤原伸一専務理事、江角直記主任理事(松江殿町)、竹崎広文主任理事(正田)、齋藤哲史主任理事(畑迫)、小坂佳敬主任理事(豊松)、小倉雄二主任理事(下関中土居)、松井知己主任理事(海田中店)ほか10人の理事を迎えた。
 杉原均中特事務局次長が司会を務め、あいさつを交わして開会。全特会歌の斉唱後、末武会長が登壇した。まず熊本県南部地域や鹿児島県での集中豪雨による被災者に対してお見舞いを述べた。
 続いて「私たちの基盤は地域にある。それぞれの郵便局の周りが皆さんの基盤となる地域。そこにしっかりと根を張っていかなくてはならない。そのためには、まずは地域の皆さんに顔を覚えていただくことから始まる。いろいろな工夫をしながら、しっかりと地元に根を張れるように、局長になって間もない今、顔を覚えてもらえるよう努力していただきたい」と語りかけた。
 局長会については「本当に素晴らしい組織。それは、皆さん一人ひとりが、しっかりと地域のために汗をかいているからだ。それがなかったら、素晴らしい組織にはなりえない。全国に約1万9千の会員がいるため、当然ながら一人ひとり考え方が違う。それをいかにまとめ上げるかが私に課せられた責務だと思う」と述べた。
 そのうえで「風通しの良い組織にしたいと思っている。一人ひとりの考えは違うが、行動は一つにしなければならない。そのためには議論を尽くすことが重要。いろいろな考え、思いを持っているが、方向を一つにしなければいけないといった時には、議論を重ねる以外に方法はない。どうにか一つになるように、何度も何度も努力を重ねて合意を見出すことが肝要。ひとたび方向が見出されたならば、全員が決まったことに従っていくという思いを持っていただきたい」と強調した。
 主任理事による説明(抜粋)が次のように行われた。
▽基本問題について(小坂主任理事)=風通しが良い組織を作るのが今年度の方針。これに則って、それぞれの地区会長から情報を聞いていただきたい。そういう場面を各地区で設けることによって、風通しの良い組織を構築できる一助になるものと考えている。
▽地域貢献・地方創生について(江角主任理事)=地方公共団体と手を取り合って、地域に寄り添い、地域とともに地域を丸ごと支えること。これが一番大事なことではないかと思う。事務包括受託を当地方会エリア内でまず一か所実施し、地域の発展の足掛かりとしていきたいと考えているので、是非とも協力をお願いしたい。
▽政治活動について(小倉主任理事)=みんなで同じ量の汗をかき、同じ行動を行い、そして同じ感動を味わえるよう精一杯取り組んでいただきたい。同じ量の汗をかけば結果は出る。すべては皆さん方の努力にかかっている。
▽事業改革・営業推進について(竹崎主任理事)=局長一人ひとりの資質を高めていくことが重要。部会、地区会、地方会、全特があるが、その基盤は個々の局長一人ひとりだ。その一人ひとりの資質が高まっていくことによって、組織もレベルが上がっていく。そのためにも、礎や全特ネット等の活用をお願いしたい。
▽集配センターマネジメント統合について(松井主任理事)=地域密着で仕事をする立場では、郵便事業は本当に大切な事業。郵政事業の創業が郵便からスタートした中で、着実に信頼を得ながら金融関係の仕事にも携わるよう発展してきた。そういうことを考えると郵便事業をしっかりとマネジメントすることによって得られる信頼は大きい。統合局だけの問題とせずに、部会あるいは地区会としてしっかりとサポートしていただきたい。
▽置局・局舎について(齋藤主任理事)=局長になった後、二つの感謝を絶対に忘れないでもらいたい。一つは組織に対する感謝。もう一つは制度に対する感謝。そして、自営局舎は制度の基軸。特定郵便局長制度あるいは諸先輩方の努力がなかったら、私たちは局長の座につけていない。こうしたことを念頭に置いて仕事をしていただきたい。
▽人事制度・人材育成について(藤原専務理事)=本日の研修の内容を活かすのは、出席した71人の皆さんの意志だ。将来、局舎や政治活動で役に立つという思いを抱いて帰り、実践をすれば、その成果は必ず現れるはず。研修で身に着けたものを活かすのは皆さんであることを忘れないでほしい。
 専門委員の説明が終了した後、藤原専務理事が一般財団法人局長協会と局長会について解説した。
 質疑応答に移り、鳥取県因幡地区会の花房剛局長(神戸)が「地銀等、同業他社との協業についての考え」を質問し、末武会長が回答した。
 最後に向井副会長が「末武会長は5月に全特会長に就任された。全国1万9千人の会員のトップとなった。全特会長がいる地方会で仕事ができるのは素晴らしいこと。半面、責任は重くなる。皆さんが地域の中にしっかりと溶け込んで、親しみを込めて『局長さん』と呼んでもらえるように。1日も早くその日が来ることを期待している」とあいさつし閉会した。


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