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2020年 6月29日 第7046号

【主な記事】

三輪スクーターを導入
[日本郵便]小型荷物の集配用

 日本郵便は6月15日、ホンダの三輪スクーター「GYRO CANOPY」を小型荷物の集配用として、広島市内の安芸五日市郵便局に試行導入した。後部荷台の容量を増やし従来のバイクと比べて4割程多く荷物が積める。
 今年度中に16局に32台を導入する。試行を通じて集配作業での実用性や操作性を検証する。
 EC市場の拡大により、小型荷物が増加しているが、一方で配達員は不足している。郵便物の配達では、80㏄のバイクが多く使われているが、二輪免許の保有者は減っている。
 こうした現状を踏まえ、GYRO CANOPYを試行導入した。普通自動車免許や原動機付自転車免許で乗ることができるうえ、特別仕様の荷物入れには30キロ、ゆうパケットが最大で140個収容できる。80㏄バイクの100個と比べて4割程多く荷積みが可能となった。
 足を揃えて乗れるので女性でも扱いやすく、雨風よけの屋根やフロントガラスも付いている。郵便物は配達せず、小型荷物の配達用として活用する。
 この三輪スクーターは「誰でもできる、誰もが活躍できる」というコンセプトのもとに導入された。
 日本郵便の三苫倫理執行役員郵便・物流業務統括部長は「小型荷物の配達ニーズが増えるなど仕事のニーズや顧客の行動が変化している。選ばれ続けられるよう、変化に対応していきたい」と社員の働き方も含めて、検討していくという。



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