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2019年10月14日 第7009号

【主な記事】

ポストにQRコード
小竹町の情報を提供(福岡県筑前東部連絡会)


 福岡県筑前東部地区連絡会(太田辰敏統括局長)は、鞍手郡小竹町の長寿健康の家で地域情報サービスQRコード付ステッカー貼付式を9月25日に開催した。郵便局の地方創生の取組みの一環として、小竹町の町づくり・安心安全な暮らしの支援を行うのが目的。QRコード付ステッカーを貼った郵便ポストを情報発信拠点として活用し、小竹町の防災情報や生活情報など、スマートフォン向け地域情報サービスを提供していく。

 QRコードをスマートフォンの読み取り機能を使用して読み込むと、小竹町ホームページおよび日本郵便ホームページの郵便局ATM検索ページを閲覧することができる。
 小竹町ホームページには、緊急情報・防災マップ・当日当番医が掲載されており、緊急時には、各地域にある郵便差出ポストで、重要情報を入手することができる。暮らし情報も掲載されており、様々な情報をスマートフォンから入手できるので、地方創生に資する内容となっている。郵便局ATM検索ページでは、最寄りのATM・郵便局を探すことができる。
 貼付式の翌26日から、飯塚郵便局の配達社員が、小竹町内の郵便ポスト25か所(役場前ポストを含めて全26か所)に「小竹町ホームページ・日本郵便ホームページQRコード付ステッカー」を貼付した。
 貼付式には、小竹町から、松尾勝徳町長、中村貢二総務課長、日本郵便からは西村光晶局長(新多)、江頭邦彦局長(飯塚)、太田辰敏統括局長(吉隈)、村岡裕紀局長(小竹)、辻博文局長(笠松)、九州支社の桑本寿之経営管理部長、渕脇修福岡県本部長(北九州室長)ほかが出席した。
 辻局長が司会を務め開会。出席者の紹介の後、松尾町長は「本日のQRコード付ステッカー貼付式を開催することができ、心から感謝申し上げたい。小竹町はホームページ上でたくさんの情報を提供しているため、QRコードで情報サービスが促進されることを大変ありがたく思う」と謝意を述べた。
 さらに「お互いがウィンウィンの関係を構築できるものと考えている。郵便局は、地方創生活動の一環として、住民の生活を支えるなど地域に貢献しており、行政の目的ともまさしく一致する。従来は郵便配達の際の道路の損壊状況報告をしていただいた。今後は、さらに行政と日本郵便の関係が深まるものと考えている。地域に愛される郵便局と自治体が共に歩んでまいりたい」と述べた。
 西村局長は「松尾町長には平素より郵政事業に対して深い理解と支援を賜っていることにお礼申し上げたい」と謝辞、「小竹町と郵便局は、地域貢献や地方創生の取組みについて多岐にわたる意見交換を行っている。そうした中でQRコード付ステッカーを作成する運びとなった。全ての郵便ポストにステッカーを貼付することで、スマートフォンを使って、小竹町の最新の情報を見ることができるようになる」と意義を述べた。
 また「近年は度重なる自然災害が発生しており、福岡県でも大きな被害が生じている。小竹町においても、土砂災害の危険区域も多く、浸水の想定がなされる区域も広域にわたり指定されている。先週末も台風17号の接近で住民の皆さまがたいへん不安な日々を過ごされた」と話した。
 そして「万が一、避難しなければならない状況になった時、身近な郵便ポストに貼ってあるQRコードを活用することによって、避難場所あるいは防災マップを見ることができる。一方、当番医など生活に関わる情報、教育や文化などの情報を瞬時に入手できるため、地域の皆さまの利便性が高まるものと期待している。地域と共に、そして地域に寄り添って、地域を丸ごと支えていくという郵便局の社会的使命を果たすために努めたい」と語った。
 記念撮影の後、会場を隣接する小竹町役場前に移し、松尾町長が玄関前の郵便ポストにQRコード付ステッカーを貼付。スマートフォンで読み込み、動作を確認した。


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