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第6982号

【主な記事】

「みまもり」合同PR
近畿支社 関西電力と連携


 近畿支社(荒若仁支社長)は関西電力(岩根茂樹社長)と共同で、みまもりサービス合同PRイベントを開催した。日本郵便は少子高齢化、核家族化が進む中で、離れて一人暮らしをするお年寄りを家族に持つ人へ向けたサービスとして「郵便局のみまもりサービス」を展開している。
 関西電力では、離れて暮らす家族の生活リズムお知らせサービスとして「はぴeまもるくん」を提供している。これは、利用者(離れて暮らす契約者の家族)の家庭の電気使用量データを30日間蓄積し、そのデータに基づき、1日の始まりや終わりがいつもと異なる時や、電気使用量に一定割合の変化があった時にメールやLINEで契約者に知らせるもの。
 どちらも、親世代と子世代の双方が納得したうえで契約が成立しないとできない「親と子を結ぶ」サービスだ。
 近畿支社と関西電力では、お客さまへのサービス提供を展開するにあたり、親世代へのアプローチはしやすいものの、子世代へのアプローチがなかなか難しいといった課題を抱えている。
 それらも踏まえ、双方の事業で何かコラボすることができないかと意見交換を行ってきた。その中で、両社のこのサービスは、親世代と子世代を繋ぐサービスとして類似しており、共同PRを行うことで相乗効果が見込まれるという意見で一致し、今回初めて合同でのイベント開催が実現した。
 3月1~2日に郷の音ホール(兵庫県三田市)、8~9日にお菓子の里丹波(兵庫県篠山市)で合同PRイベントを開催し、4日間で計93組のお客さまが来場した。  
 まずは、日本郵便のみまもりサービスについて、近畿支社の池田和則担当部長(3月8日現在)が説明をするなど、両社の担当者がそれぞれのサービスを紹介した。その後、来場者たちへの個別の相談に応じる形で、お茶やお菓子も用意し、落ち着いてゆっくりと話を聞いてもらえる雰囲気の中で、両社の担当者たちが各家庭の事情に応じた相談を受けた。サービス内容等について、具体例なども交えながら丁寧に説明。参加者たちは熱心に耳を傾けていた。
 「郵便局で(イベント開催を)聞いて説明会に参加した。非常に興味があるサービス。社協でも内容を説明して、反響があればサービス内容の説明に来てほしい」(三田市社会福祉協議会理事)、「今後、必要となる事業。自治会の役員会で話をして、該当者がいれば紹介したい。自分も入る予定だ」(篠山市自治会長)との感想があったほか、お客さまからは「局長や社員から丁寧な説明をしてもらい、良いサービスであると理解できた。子どもに相談して申し込みたい」との声が聞かれるなど、好評なイベントとなった。
 両社は今後、1か月後をめどに成約状況の報告・反省を行い、今後のイベントをブラッシュアップして開催することを考えているほか、引き続き企業間連携を深めながら、お客さまの不安を取り除き、離れていても安心して暮らせるサービスのPRイベントを各地へ展開し、開催できるよう取り組んでいきたい、としている。


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