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2024年03月04日 第7238号

【主な記事】

日本郵政グループ 第3四半期決算
純利益は2219億円(41.0%減)

 日本郵政グループが2月14日に発表した2024年3月期第3四半期決算によれば、経常収益が前年同期比208億円(0.2%)増の8兆4326億円、経常利益は134億円(2.5%)減の5203億円、四半期純利益は1543億円(41.0%)減の2219億円の増収減益だった。
 四半期純利益の主な減益要因としては、ゆうちょ銀行株式の売却に伴う持分比率低下(89%から61.5%へ)の影響と、日本郵便の670億円の減益が挙げられる。
 四半期純利益の通期業績予想に対する進捗率は、日本郵便354.5%、ゆうちょ銀行78.6%、かんぽ生命90.5%で、グループでは92.5%だった。
 【グループ各社の業績概況】
 日本郵便=営業収益が1401億円減。郵便局窓口事業は増益となったものの、郵便・物流事業と国際物流事業が減益となったため、営業利益は784億円減の287億円となった。四半期純利益は、前年同期比670億円減の248億円で減収減益だった。
 ゆうちょ銀行=経常利益は前年同期比227億円増の3670億円。外貨調達コストの増加による資金利益の減少や、外国為替売買損益の減少によるその他業務利益の減少があったものの、株式のリスク調整オペレーションに伴う売却益を主因とした臨時損益の増加が主要因となった。四半期純利益も158億円増の2633億円だった。
 かんぽ生命=保有契約の減少が続く中、新型コロナウイルス感染症に係る保険金支払いの減少等により、基礎利益が増加したうえ、キャピタル損益の大幅な改善により、経常利益は466億円増の1254億円となった。四半期純利益は、投資信託の解約益を除いたキャピタル損益等が価格変動準備金により中立化されることから、110億円減の651億円となった。
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