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2024年1月22日 第7232号

【主な記事】

震災から12年新局舎完成
竹駒郵便局(岩手県) 

    テープカット(左から)加藤統括局長、三浦主幹統括局長、小野木支社長、佐々木市長、吉田社長、松野局長


 東日本大震災による津波で局舎が全壊し、仮設局舎で営業を続けてきた岩手県陸前高田市の竹駒郵便局の新局舎が完成し、12月11日から営業を開始した。
 同日、開局セレモニーが開催され、東北支社の小野木喜惠子支社長、三浦寿明東北地区主幹統括局長(仙台岡田)、東北支社人事部の阿部智行岩手県本部長、陸前高田郵便局の佐藤克弘局長、岩手県南部地区連絡会の加藤隆一統括局長(曽慶)、竹駒郵便局の松野まき局長、陸前高田市の佐々木拓市長、株式会社吉田建設の吉田光伸代表取締役社長、村上亮悦現場管理、竹駒地区コミュニケーション推進協議会の大坂幹夫会長、下沢町内会の上部真裕会長、ゆうちょ銀行の佐藤浩二東北エリア本部本部長、佐藤正良岩手パートナーセンター所長、かんぽ生命保険の伊東謙悟東北エリア本部副本部長、奧山亨盛岡支店長らが出席した。
 小野木支社長は「新局舎は仮設店舗の隣地。駐車場を車7台分に増備したほか、座って相談ができるスペースを設置。非常に利便性が高く、快適に利用いただけるものと確信している。一人ひとりに寄り添い、末永く地域に愛され続ける、温もりのある郵便局となるよう、日本郵政グループ一同努めていく。松野局長、社員の皆さんは、地域に貢献する郵便局としての新たなスタートであると捉え、活躍いただけることを願う」と式辞を述べた。
 佐々木市長は「局舎が被災して大変な苦労をされたが、局長はじめ社員の皆さんが一日も早い業務再開に向けて努力され、仮設局舎で営業し、地域住民の生活再建に貢献いただいた。この度、新局舎のオープンを迎えることができ、竹駒地区のみならず陸前高田市にとっても大変ありがたく嬉しいこと。今後の震災からの更なる復興や地域の振興にとっても、非常に心強い。市として引き続き、地域にとってかけがえのない竹駒郵便局を精一杯支援していきたい」と祝辞を述べた。
 松野局長は「昭和16年11月に開局し、82年にわたり利用いただいている。震災の津波による被害を受けて局舎が流出、現在の土地に移った。当時は隣接する陸前高田郵便局の郵便分室とともに仮設局舎で営業を再開し、被災者に寄り添いながら、地域の復興の一助として役立ちたい一心で、社員が力を合わせ12年間、業務に邁進してきた。郵便局は地域に根ざし、地域のために役に立つことこそが使命。今後も皆さんのご利用を心からお待ちしている」と謝辞を述べた。
 テープカットに続いて、午前9時から多くの人が来局し、「奇麗な郵便局ができて気持ちが良い。駐車場が広くなり大変嬉しい」との声が聞かれた。


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