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2024年1月1日 第7229・7230合併号

【主な記事】

年頭の挨拶 
全国郵便局長会 会長 末武晃
 地域の信用、信頼に応える
 より良い未来を築く責任あり


 新年あけましておめでとうございます。
 皆さまにおかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年5月に、新型コロナウイルス感染症の感染法上の分類が変更となり、ようやくと以前の生活を取り戻した感があります。
 全特においても、コロナ禍により縮小して開催してきた通常総会をはじめとする各種会議や研修を再開することができました。特に、通常総会については、傍聴者の人数を絞りましたが、結成70周年の記念総会である沖縄総会を盛会のうちに開催することができました。
 本年5月には、愛知県名古屋市において、約10000人を集める名古屋総会を開催することとしています。いよいよ団結の象徴である通常総会を本来の形で開催することができ、大変喜ばしく思っています。
 世界的にみれば、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区侵攻、中国や北朝鮮の動向など、憂慮される国際情勢が継続していますが、私たちの周囲に目を向けると、日本郵政グループ、郵政事業についても郵便物等の減少、銀行手数料や保険手数料の減少など困難な状況にあると言わざるを得ません。
 しかしながら、郵便局の空きスペースを活用したオンライン診療の実証実験の開始やマイナンバーカード関係を含む地方公共団体からの行政事務の包括受託が進むなど、明るい未来も見えてきたと感じています。
 奇しくも、新年の干支は、「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」という意味を持つ甲辰とのことですので、本年は、新たなチャンスをつかみ取り、成長する年としたいと思います。
 私たちの使命は、地域の皆さまに郵便、貯金、保険のサービスを安定的に提供していくことでありますが、より地域に寄り添い、高品質のサービスを提供するためには、柔軟な思考と様々な技術の活用や環境への配慮などを忘れてはならないと思っております。
 私たちは、諸先輩が築き上げ、受け継がれた、地域の皆さまからの大きな信用、信頼に応え、地域の皆さまとともに、より良い未来を築く責任があります。
 全特は、本年も地域の皆さまと共に歩み、共に発展していくことを固くお誓い申し上げますとともに、皆さまにとって、新しい年が夢と希望に満ちた明るいものとなりますよう、心より願っております。
 結びの言葉として、私の地元、山口県萩市に生まれた幕末の思想家 吉田松陰先生の「志を立てて以て万事の源と為す」を申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。


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