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第6976号

【主な記事】

健康増進にラジオ体操
[かんぽ生命]経営会議の前に実施


 健康経営に取り組むかんぽ生命保険は、毎週開催している経営会議の前に、常務執行役以上の役員がラジオ体操を行っている。昨年10月から社員や保険契約者、地域社会での健康増進を目的に「かんぽすこやかプロジェクト」を進めており、ラジオ体操の活用はその基本。経営陣自らが率先して健康づくりに取り組もうと始めた。昨年10月から始めて2月8日で8回目となった。
 経営会議は毎週金曜日午前9時半から始まるが、ラジオ体操はその10分前を利用して行われる。参加するのは常務執行役以上の役員16人。最初にNHK「テレビ体操」でインストラクター経験のある社員の押味愛里沙さんのワンポイントレッスンを受ける。ラジオ体操の中で使われる動作を1~2つピックアップし、正しい動きの指導を受けている。
 2月8日に行われたワンポイントレッスンで、押味さんは腕を後ろに組んで胸を開く動作を指導。「肩甲骨を動かすようにして!」など細かな動きをアドバイスしていた。ラジオ体操第一の音楽が流れると、植平光彦社長をはじめとする経営陣は約3分間、腕の振りもしっかりと真剣にラジオ体操を行っていた。
 ラジオ体操第一は1951年に作られた。かんぽ生命保険は、作曲者の故・服部正さんから譲渡を受け、著作権を所有している。押味さんは、伝統あるラジオ体操を広く活用してもらうため、2017年に採用された。全国で開催されるスポーツイベントや講習会などを通して、その普及に努めている。
 同社では社員の健康増進のための「かんぽすこやかキャンペーン」も創設。今年度は1月15日から2月15日まで実施した。ウォーキングや生活習慣改善、BMIを1以上減らすなどの目標を選んで実施する「MYチャレンジ」の3コースを作り、社員にはコースごとにエントリーしてもらった。
 「1日8000歩以上を20日間」「禁煙32日間」など、多少ハードではあるが、手の届きそうな目標が設定されている。優秀な成績を上げた個人と組織は、それぞれ表彰されるといった特典付きだ。
 社員約1万人のうち、約7割の社員がエントリーし健康づくりに取り組んでいる。


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