「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6973・6974合併号

【主な記事】

全国初「ご当地マンホールポストカード」
茨城県9市で10種を発売


 関東支社(金子道夫支社長 ※役職は1月15日現在)は、全国初となる「ご当地マンホールポストカード」を1月15日に発売した。茨城県の南部地区連絡会(伊藤祥紀統括局長/佐貫駅前)が企画、西部地区連絡会(遠藤宏統括局長/岩井辺田)の協力を得て作成した。
 発売初日を迎え、茨城県結城市役所の市長室で記念贈呈式が行われた。日本郵便からは茨城県西部地区連絡会の名越幹夫副統括局長(守谷久保ヶ丘)、藤貫康宏局長(結城白銀)、今回の企画の発案者でもある茨城県南部地区連絡会の関根淳一地区連絡会スタッフ(佐貫駅前)、結城市からは前場文夫市長と河田良一副市長が出席した。
 「ご当地マンホールポストカード」の基になった「マンホールカード」とは、日本各地のマンホールの蓋の図柄と由来が紹介されているコレクション用のカード。国土交通省下水道部や公益社団法人日本下水道協会などが結成した「下水道広報プラットホーム」が企画し、2016年4月に第1弾が発行された。
 以来、回を重ね、2018年12月からは最新第9弾がスタート。事前予約や郵送での取り寄せはできず、各自治体の下水道関連施設や観光案内所など配布場所を訪れてはじめて1人1枚を無償で受け取ることができる。
 関根さんは以前よりご当地マンホールの魅力にはまっていた、いわゆる「マンホーラー」(マンホールの蓋のデザイン性に着目し、マンホールカードを収集したり、全国各地で撮影した画像をSNSに投稿・披露する人のこと)。
 愛好家たちが、カードの収集や写真撮影のために、各地を実際に訪問するという行動特性が観光や地域の活性化につながると考え、2018年5月、伊藤統括局長にポストカードの作成を提案。7月頃から本格的にプロジェクトが始動した。前例のない取組みだったが、伊藤統括局長はじめ各局長、関東支社、各市担当者の協力を得て商品化が実現した。
 図柄は南部地区(土浦市、龍ケ崎市※2種※、牛久市、取手市)と西部地区(下妻市、結城市、古河市、守谷市、坂東市)の実際のマンホール蓋、全10種。市の花、鳥、ゆるキャラなど、図柄についての解説が宛名面の下部に書かれている。
 贈呈式では関根さんが今回の企画について説明した後、名越副統括局長が前場市長へ額入りの「ご当地マンホールポストカード」を贈呈した。前場市長は「丸い郵便はがきは初めて見た。珍しいので、受け取った人も驚き、面白がってくれるのでは」、河田副市長は「とても色鮮やか。10種類並べたらとても見栄えがしそう」と感想を語った。
 名越副統括局長は「早くも各局に問い合わせや反響が相次いでいる。各市の特徴を反映した図柄なので、『マンホーラー』の方々だけでなく、市民の皆さまにも楽しんでいただけるし、市のPRにも一役買えると考えている」。
 藤貫局長は「『マンホーラー』の皆さんが結城市を訪れる際には、結城蔵美館(結城市のカード配布場所/結城市結城1330番地)でカード、結城市内各局でポストカードをそれぞれ入手して、前後に観光も楽しんでいただきたい」。
 関根さんは「当初想像していたより素晴らしい出来のシリーズが完成し感無量。愛好家の方には9市の局を回って全種類を揃えていただきたいし、今後『ご当地マンホールポストカード』の輪が全国に拡がって欲しい」と希望を語った。
 今まで、マンホールの風景印(兵庫県・明石子午線局など)、オリジナルフレーム切手(広島県東広島市)の発行はあったが、マンホールの形とデザインを模した円形ポストカードの発行は全国初。価格は1枚250円(税込)。直径14センチで、定形外郵便物になるため発送料金は120円。茨城県各市(土浦市、古河市、結城市、龍ケ崎市、下妻市、取手市、牛久市、守谷市、坂東市)の郵便局でそれぞれのデザインを販売。通信販売は行わない。全10種、各300枚を販売予定。


>戻る

ページTOPへ