「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6970号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
一丸で汗を流しV5へまい進
南春江郵便局(福井県)
副部会長 天田有紀局長

 平成元号最後の年が明けた。全国各地の郵便局では目標達成に向けて頑張っているが、年賀状の引受けが始まった昨年の12月中旬、局長と社員が一丸となって取り組んでいる北陸支社管内の福井県東部地区連絡会(嶋崎一哉統括局長/春江)の南春江郵便局(天田有紀局長)を訪ねた。同局のある坂井市は福井県の北部に位置し、ほぼ全域が日本海に注ぐ九頭竜川水系流域で、国の名勝・天然記念物である「東尋坊」や国の史跡・重要文化財の「丸岡城」など、全国的に知られる観光地が有名。全体的に過疎化や高齢化が進み、人口は約8万9300人。主な見どころは「東尋坊」や「丸岡城」のほか、「越前加賀海岸国定公園」「三国湾突堤」「千古の墓」などがある。

 北陸新幹線金沢駅で北陸本線に乗り換え、春江駅で下車。駅舎を背に約100メートル直進し、交差点を左折して800メートルほど道なりに進むと、左手前方に南春江郵便局が見えてきた。
 天田局長は坂井市の出身で、昭和57年4月13日付で金沢貯金事務センターに採用となり、その後、鷹巣局をはじめに数局転勤し、19年4月1日付で本荘局長に就任、さらに26年4月1日付で南春江局長に異動、5年目を迎えている。また、副部会長として8年間務めた後、29年4月からは保険担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、アソシエイト社員の4人で、利用世帯は約5500、利用者は1万300人ぐらいである。1日当たりの窓口利用者は50~80人で、他の金融機関はJAが1、地方銀行2、信用金庫は1で、最寄りの春江局までは約1キロメートルある。
 表彰関係では、前年度はかんぽ優績局、北陸ゆうちょ優績局に、今年度はかんぽ最高優績局になっている。
 
 バランス良く推進
 事業を取り巻く環境は依然として厳しいが、営業目標は郵政事業の健全な経営をしていくための前提になるもので、各局が目標をクリアしないと経営にも支障をきたす。そこで目標を達成するために、できるだけバランスの良い営業推進に努めるとともに、メリハリをつけ、お客さまの利便性を考えつつ、1日でも早く達成するとともに、部会や連絡会の推進率を上げられるように取り組むことにしている。
 具体的には、局長は「郵便」、課長代理は「保険」、主任は「貯金」と「物販」を担当とし、資料整備、DM発送、電話、推進管理をし、全員が共通認識を持って取り組むようにしている。月に1回業務終了後に営業会議を行い、部会で決まったことを全員に落とし込んでいる。

 信頼・信用を高める
 郵便局は地域やお客さまあってのものであり、対応に当たっては、明るく元気な声であいさつし、どのようなことでも相談してもらえるように心掛けている。また、お客さまの信頼・信用がさらに高まり、期待に応えられるよう全員が一丸となって汗を流している。
 このほか「各種のお知らせをより早く提供したり、直接郵便局に関係ないことでも、困ったり分からないことがあったときは、遠慮しないで気軽に相談してもらえるように、お客さまあっての身近な郵便局でありたい」と語る。

 人材育成に尽力
 郵便局、特にエリア局は、限られたスタッフでより幅の広い仕事をしており、商品知識や取り扱いはもとより、教養や一般知識も必要となる。
 そこで社員の育成に当たってはOJT、つまり実務を通じて仕事を覚えてもらうようにしている。また、相応の責任を与え、仕事を通じてやりがいが感じられるように配慮するとともに、バランス感覚を磨き、お客さまが安心して相談できる社員づくりを目指している。
 このほか、人やキャリアにもよるが、現在より一つ上の役職をイメージして仕事をするように指導したり、かんぽMP研修に参加してもらったりしている。参加していない社員は参加者から内容やポイントなどを聞いたりして、お互いにステップアップを図っている。

 営業戦術を議論
 全体的な営業会議などは、部会開催後にやっているが、少人数でお客さま対応をしているため、手すき時間を活用して、営業推進の確認、情報の共有化、周知・伝達などを行い、局務運営に支障がなく、お客さまにも迷惑がかからないように気を付けている。
 社員が中心となって毎週1回は営業ミーティングを行い、営業戦術等を議論しており、お客さまにはろいろなお知らせをより早く提供している。
 また「日々の生活をしている中で、困ったり分からないことがあったときには、遠慮しないで来局したり、電話をかけて相談してもらえるような、身近な郵便局としてこれからも存在意義を提唱していきたい」と強調する。

 地域活動の実施
 郵便局を経営していくうえでは、地域やお客さまとの関わりが不可欠であり、「坂井市防災士の会」に加入し、地域の避難訓練やHUG訓練のアシスタントとして、各種の活動に積極的に参加している。
 最近は地域の『縁結びさん』にも登録しているほか、お客さまルームの壁面を利用し、お客さまが描いた絵や俳句などの作品を常時展示したり、近くのコミュニティーセンターで開催されている「書道教室」の生徒さんの作品を展示している。


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