「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6962・6963合併号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
お客さまあっての郵便局、存在価値を高める
都留朝日郵便局(山梨県)
副部会長 洲鎌久美局長

 厳しい事業環境が続く中、平成最後の年賀はがきも発売され、平成30年も2か月足らずとなった。全国各地の郵便局では目標達成に向け、局長と社員が一丸となって取り組んでいるが、南関東支社管内、山梨県東部地区連絡会(鈴木健司統括局長/七保)の都留朝日郵便局(洲鎌久美局長)を訪ねた。都留市は山梨県東部に位置し、大月市と富士吉田市に接し、古くから「甲斐絹」の産地として知られた。人口は約3万1000人で、御坂山地と丹沢山地などに属する山間部である。南部から北東へ桂川が流れ、中央自動車道(川口湖線)、国道139号、富士急行大月線が走っている。主な見どころは「山梨県立リニア見学センター」「都留市二十一秀峰」「ミュージアム都留」「勝山城址」などがある。

 JR中央本線大月駅で富士急行線に乗り換え、禾生駅で下車。駅を背に南東に300メートルほど進み、左折して国道358号線に入る。左右の山林を眺めながら2.5キロほど道なりに直進すると、左手前方に都留朝日郵便局が見えてきた。
 洲鎌局長は青森県生まれ。横浜消防局に勤務し、その後、民間企業に10年ほど勤め、平成15年3月24日付で父親の後任として都留朝日局長に就任し16年目を迎えている。本年4月からは郵便・物販担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長と主任の2人。どちらかが不在のときには期間雇用社員が勤務する状況。利用世帯は約120、人口は約300人、1日当たりの来局者は10人前後で、地元には他の金融機関はないが、JAや信金の営業がかなり活動をしているという。
 本年度は本社営業表彰特別表彰を受賞したほか、南関東支社表彰で営業表彰(全種目達成)、同保険表彰を受賞した。

 おもてなしの心で
 限界集落ではないが、日々の来局者はそれほど多くはなく、局長と社員が一体となり、おもてなしの心でお客さま対応をしている。そして気分よく帰っていただき、また来局してもらえるように配慮している。
 エリア外には信用金庫とJAがあり、お客さまによるすみ分けもある程度あるが、お客さまあっての郵便局であることを十分認識し、どうしたら満足し今まで以上に郵便局を利用していただけるか、他の金融機関の利用から1人でも2人でも郵便局を利用してもらえるようになるか、社員と共に分析・検討をしている。
 このほか「各種のお知らせをより早く提供したり、直接郵便局に関係しないことでも、困ったり分からないことがあったときには、遠慮しないで相談してもらえるような身近な郵便局としての存在意義を提唱していきたい」と語る。

 バランス良く推進
 できるだけバランスの良い営業推進に努めるとともに、郵便局を守るためには、目標は1日でも早く達成するとともに、少しでも上乗せできるようベストを尽くすことにしている。
 営業推進は支社等のガイドラインを常に意識し、先後処理を間違うことなく行う一方、手すき時間を利用してやるべきことを打合せ、データを分析して訪問活動などを効果的に行うようにしている。また、各種商品を勧める場合も、郵便局の都合を表に出すのではなく、お客さまの都合や利便性にも十分配慮するように努めている。
 そのほか、日々の推進状況をお互いに把握し合い、できるだけ遅れが出ないように気をつけるとともに、万一のときには早目に挽回できるよう、電話連絡をして来局誘致をしたり、トップセールスを行っている。

 人材育成に努める
 郵便局の事務処理はかなりの面で機械化されているが、人と人との対応が極めて大事で、社員の言動によってお客さまが増えたり、減ったりすることが往々にしてある。
 そこで社員の育成に当たっては、適度な責任と緊張感を与えることが人づくりにつながるものであり、常にコミュニケーションを図り、方向性を示すことにしている。
 お客さま対応に当たっては、明るく元気な声であいさつし、何でも相談してもらえるように心構えをし、信頼がさらに増え、頼られる郵便局になれるように努めている。また、現在より一つ上の役職をイメージして仕事をするようにも指導している。

 ミーティングや打合せ
 社員は一人だが経験も豊富であるので、手すき時間を活用して、朝のうちに営業推進の確認、情報の共有化、周知・伝達などを行い、局務運営に支障が出ないようにしている。
 また、毎月1回は業務終了後に諸々の打合せをしたり、連絡会や部会の落とし込みを含め、1~2時間打合せ、情報交換などを行うことにしている。

 地域活動の実施
 地域との関わりは大事で、イベントやボランティア的なことがある場合は、原則として局長が参加するようにしている。また、防災士の資格を活かした活動なども行っている。
 定例的に参加している主な行事等は①地域の子どもを守るための「子ども110番」②小学校の運動会③石舟神社の祭礼④高齢者触れ合いの集いへの参加などがある。


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