「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6941号

【主な記事】

都心に合った新営業手法で管内トップを
東京都東部地区連絡会
前野耕一統括局長
江東亀戸七郵便局長

 東京都東部地区連絡会(前野耕一統括局長/江東亀戸七)は、前野統括局長が強力なリーダーシップを発揮している。都心にふさわしい新営業手法によって、新時代を強力に押し進めている。レスポンスを求めない年賀タウンなどの取組み、約50万人が参加する「コミックマーケット」への企業ブースの出店などの成果が光る。これまで地味にコツコツと手掛けてきたものがここに来て実を結びつつある。本年度、1局、1局の営業力によって管内トップへと躍進する。

 前野統括局長は平成4年、江東亀戸七局長に就任、統括局長に就任してからは5年目。連絡会の郵便局は122局、この多くの局を守り、維持していくためにはどうすべきかをいつも考えている。
 「今までと同じことをしていては守れない。具体的には郵便局が多い分、数字を上げることである。さらに、スキルを持った社員が少ないこともあり、育てる必要がある」。
 東京の場合、就職口は多く、その中から郵便局の仕事を選んでいる。「新人は3年間で育てたい。自分で覚えろと言っている時代ではない。こちらから社員に近づいて、きちんと教えることが大事である。社員をよく見て褒めることが重要。どうしたら、社員が楽しく仕事をできるのかと育てることがコツ。例えば、社員には夏休みをできるだけ、1週間ほど休ませてほしいと話している。社員が郵便局に入って良かったと思ってくれれば、お客さまに対する態度が変わるからである」。

  社員を褒めて
  やる気にさせる
 「営業は数字を上げることで、これをやりなさいと言われたことはコツコツとやらせることが重要」と強調、営業、業務で一番を目指している。「社員がお客さまと話すのが楽しいと思えるように仕向けることが育成につながる。今、褒めて社員にやる気にさせることが大事」だと思っている。
 東京スカイツリー、葛西臨海公園、豊洲地区、東京ビッグサイトとエリア内には現代のシンボル的な会場が集まり、ますます発展する地域。「そういう意味では新しい営業の仕方が問われており、まさに営業はチャレンジだ」と語る。
 新しい営業手法では、一つはレスポンスを求めない年賀タウン等の成功、もう一つは東京ビッグサイトで行われる50万人近くの参加がある「コミックマーケット」への出店で、年2回の開催で2千万円近い売り上げになる。まさに東京にふさわしい新しい営業手法と言えるだろう。
 本年度のスローガンは「東部the 1st!~1局1局がやるべきことをやり、笑顔と5Sでお客さまから選ばれよう~」である。

  目標の毎日管理と
  週次管理を徹底
 前野統括局長は全社員に3点の実践を訴えた。①各事業の個人目標の毎日管理、週次管理の徹底。また、自局の管理も同様として、未達成の場合には必ず週で修正管理をする②コンプライアンスの徹底及び業務知識の向上、また、業務改正時の理解の徹底③個人個人、1か月ごとの予定表を作成するなどして、目標や報告等の進行状況が目で解るような取組みである。
 本年度、自ら積極的にリーダーシップを発揮する前野統括局長の下、管内トップを目指してまい進し続けている。

  CSマイスター認定率
  管内トップに
■総務担当―前田良典副統括局長(江東白河)
▽局数、社員数も多く、規模が大きい。そうした東部を統括局長がリーダーシップを発揮しながら、引っ張っているのが大きな特徴。自ら先頭を切って連絡会を引っ張っている。まさに統括があっての連絡会である。
▽各局1人のCSマイスターをつくろうと統括が呼びかけた結果、CSマイスターの認定率は管内でもトップとなり、お客さまのことを考える社員がそれだけ多くなったとみている。

  新営業手法で
  販路拡大を図る
■郵便・物販担当―田嶋昇副統括局長(東小岩一)
▽昨年度は全種目、好調だった。業務収入は管内トップ。ゆうパックは管内5位。物販は4位▽かもめ~るや年賀のタウンで、新たな販路拡大を図っているのが特徴。特に、レスポンスを求めない(販売促進を目的としない)年賀タウン等の提案に成功して成果を上げている。
▽企業で、例えば新築を建築する際に、近所に「ご挨拶を兼ねたお詫びやご案内によってトラブルの未然防止」をする観点で提案したもので、初めは学校だった。児童の通学路に当たる住民等にご迷惑をかけるからとタウンを利用してのお礼。それから町内会の「町内会活動の紹介」、観光バス会社の「騒音等に関するごあいさつ」等で成功した。
▽昨年、全国大会に、「年賀はがきの新たな販路拡大」―レスポンスを求めない年賀タウンの提案―として、発表者は江戸川東小松川局の井上正一課長代理、江戸川小松川局(当時は平井駅前局)の上野純一主任が補助者となって出場して、第3位に輝いた。
▽毎回、50万人以上の参加で賑わうコミックマーケットへの参加がある。東京国際展示場(東京ビッグサイト)で、夏冬の3日間、計6日間開催されるが、これに企業ブースで出店して切手等を販売して成果を上げている。前回の夏はコスプレイヤーが2万5000人、出展サークル3万2000。出展企業が176、一般参加は約50万人と大きな賑わいだった。このイベントに約7年前から参加しており、この売り上げは年間で2千万円を超える成果を上げる。
▽また、今年、築地市場から豊洲市場に移転し東部に入ってくるのが大きい▽東部は局数が多く、一人ひとりが意識を持って取り組んだ結果が好調な成績につながったもので、社員の努力に感謝している。
【物販で高成績を上げた社員(敬称略)】
①大森あかね(江戸川上一色)②大津亜弓(墨田八広四)③林和子(南小岩五)④天田浩史(江戸川西一之江)⑤色摩美智子(江戸川東葛西六)⑥村井満里子(北小岩七)⑦遠田弘子(東小岩一)⑧横田麻衣子(瑞江駅前)。
▽大森さんに要因を聞くと、顔なじみのお客さまを覚えており、訪問して新しい商品を提案して成功している事例が多く、そうしたお客さまは生年月日まで覚えているというから、日頃から築いている人間関係の深さが評価される。

  部会は50位内
  局は500位内を意識
■ゆうちょ担当―伊東正明副統括局長(江戸川中央四)
▽昨年は全商品の目標をクリアできた▽毎日、部会は50位内、個局は500位内、1000番台は脱出するようにと呼びかけて徹底させている。管内は128部会、局数は1400局ぐらいある。毎日、この管内順番を気にしながら取り組むように呼びかけたことが成果を上げた。
▽年金は4、5、6月の3か月間で40%やろうと訴えている。年金に力を入れるのは2か月に1回、総貯金原資が入ってくるし、お客さまも2か月に1回来局することになり、ビジネスチャンスが生まれるとしている。
▽定定新は毎月、初めの5営業日に集中満期の取組みで成績を上げようと訴えている▽再預入率については目標80%を掲げて取組成果が上がった▽昨年度の投資信託の紹介件数は531件で1局当たり5件ぐらいと盛り上がった。この結果、成約件数は280件だった。
▽本年度、集中満期では大きな山場を迎える。目標達成にはスタートダッシュが鍵を握るとしている。スタートダッシュでは①ゆうちょスプリングCPと5DAYSのスタートダッシュ3%以上の推進②投信取扱局へのトスアップの強化③指定日預入の取組強化と再預入率80%の確保④4月~6月年金予約票の年間目標40%の達成⑤メイン化ポイントの目標早期達成の5点を最重要ポイントに掲げている。
▽毎日、部会50番以内、個局500番以内を確認しながら、スタートダッシュを図ってほしいと呼びかけている。この順位が下がると、素早くDM、電話、訪問活動に力を入れてほしいと訴えている。

  保障話法への転換を図る
■保険担当―西野明彦副統括局長(葛西仲町)
▽目標達成はできなかった。これまで貯蓄から保障話法への転換が図られていると思っていた。しかし、転換が図られていなかった。この結果、実績が上がらずモチベーションが落ちて、声かけも減少したと分析し、これを打破する方法を見出せなかったことが大きいと反省している。
▽その中で高実績を上げた社員は、保険担当副部会長で、瑞江駅前局の金澤浩子局長と江戸川船堀局の福村亜沙美主任の2人の頑張りは目立つ。共通するのは販売話法では自分の型を持っている。接客態度が抜群で、江東、墨田区は中小企業が多く、法人契約に力を入れたことが実績を上げた要因であろう。
▽6、7月は部会中心に昨年、効果を上げた金融の相談会に力を入れたい。「お金に名前を残しませんか」との切り口で終身保険を勧めて成果を上げたとみている。
▽今後は局長のマネジメントアップを図ることと週3%の推進管理と実績を上げる社員の育成である。
▽伸び悩んでいる時には褒めることも大切で、明るく褒めることで、窓口でのお客さまとの応対にも笑顔が出るようになり、成果が上がるのではないかとみている。

  課題は社員の総合服務
■連携担当―幸野浩副統括局長(江戸川局窓口営業部長)
▽課題は単マネ局社員の総合服務である。単マネ局とエリア局間の人事交流ができる三事業を取り扱える社員の育成を目指している。
▽投信では単マネ局(取扱局)の各部長がお互いに切磋琢磨し、部会との連携を密にしてトスアップに取り組んでいる。昨年のトスアップ状況では紹介件数が531件で、1局当たり5件ぐらいの成果を挙げることができた。


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