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第6931号

【主な記事】

日本郵政グループ合同入社式
4536人に辞令交付


 日本郵政グループは、合同入社式を東京都千代田区のJPタワーホールで4月2日に行った。同日は全国の13支社でも入社式が行われ、グループ全体で4536人(日本郵政23人、日本郵便3787人、ゆうちょ銀行404人、かんぽ生命322人)が入社した。日本郵政の長門正貢社長は「人生という大航海に出て、多くの高い波や難しい状況に出会うと思うが、正面から立ち向かって欲しい。日本郵政グループは人生の大航海を全力でサポートする」との言葉を贈った。

 合同入社式には、総合職らの新入社員283人(日本郵政23人、日本郵便59人、ゆうちょ銀行102人、かんぽ生命99人)が出席した。代表の新入社員が壇上に上がり、各社長から辞令がそれぞれ交付された。
 日本郵政は長門正貢社長から海老澤奈緒さん、日本郵便は横山邦男社長から渡邊直樹さん、ゆうちょ銀行は池田憲人社長から伊藤莉沙さん、かんぽ生命は植平光彦社長から後藤裕樹さんに手渡された。
 長門社長は「日本郵政グループ全体で新入社員の皆さんを歓迎している。郵便局は全国に2万4000局ある日本を代表する大きな会社であり、創業から147年目を迎えるが、時代はまさに音を立てて動いている」と強調した。
 「これまでの事業に加えて時代のニーズに応えるべく、新しいサービスや商品を開発し、新しい日本郵政グループになって生活や地域、社会などをはじめ、今後は国際経済に貢献していくことが必要であり、使命となる。これから人生で人事異動を経験するが、一喜一憂せず、様々な仕事に携わっていくことで新たな自分が見えてくるようになることで成長し、才能という花が開いていく。才能は結果論、楽しんで積極的に仕事に取り組んで欲しい」と期待を示した。
 また、これから働くに当たり、長門社長は47年前の新入社員であった自身の経験から、3冊の本の紹介と言葉を贈った。一つは島田謹二の『アメリカにおける秋山真之』を挙げ、秋山の逸話から「今の自分が果たすべき役割をしっかり認識し、自分の才能を花開かせて欲しい」との思いを語った。
 2冊目はハリソン・E・ソールズベリーの『ニュー・エンペラー』を紹介し、登場する鄧小平の逸話から「色々な経験をする上で、諦めない姿勢のまま自分自身の身体だけでなく心も鍛えて、強い気持ちをつくってもらいたい」と激励した。
 3冊目は福沢諭吉の『学問のすゝめ』。人望論として「誰からも信頼される人間になるために、誰にも話してもらえるよう心を開いて明るく、相手に伝わるような語り言葉を意識して使いながら、自身を磨き、英語も身に着けつつ、多くの人々と交流し、自分の持つ可能性や才能を伸ばしていって欲しい」と語った。
 最後に「人生という大航海に出ていくことで、数多くの高い波や難しい障害に出会うが、正面から立ち向かい、強い心や身体、頭脳を鍛えていって欲しい。日本郵政グループは皆さんの人生の大航海を全力でサポートし応援する」とのメッセージを贈った。
 新入社員らは「入社式でとても力強い言葉をもらい、これから働くうえでとても励みになった」「笑顔を大切に今後は世界にも目を向けていけるようになれればよい」「この先、諦めず前に進み続けられるような姿勢が大事」「昨年は郵便でも世間を賑わす話題が起こっていたが、これからは働く立場で自分も将来的に立ち向かう課題となりえる。社会のためにも乗り越えられれば、自ら成長できる壁となるので挑戦していきたい」などと、それぞれの意気込みを話していた。


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