「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6928号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
バランス良く推進、念願のV1へ
新発田諏訪町郵便局(新潟県)
副部会長 相馬尚也局長

 事業を取り巻く環境は依然として厳しいが、平成29年度も余すところ1か月足らずとなり、各郵便局では目標の達成、あるいはできる限りの上積みに努めている。そのような中、V1を目指している信越支社管内の新潟県下越北部地区連絡会(川﨑文郎統括局長/紫雲寺)の新発田諏訪町郵便局(相馬尚也局長)を訪ねた。同局が所在する新発田市は越後平野の北部に位置し、新潟県の下越地方の北部にある都市。県内でも有数の良質な米(コシヒカリ)の産地としても知られており、人口は約9万8700人。新発田藩の城下町として栄えた市街地には、歴史的な建造物が多い。主な見どころは新発田城、新発田城公園、蕗谷虹児記念館、月岡温泉などがある。

 JR上越新幹線新潟駅で白新線に乗り換え、新発田駅で下車。駅前のロータリーを左手に出て西に進み、諏訪神社前の交差点を左折、さらに西に100メートルほど進むと、右手前方に新発田諏訪町郵便局が見えてきた。
 相馬局長は村上市の出身で、平成2年4月1日付で東京の府中日新局に採用となり、9年後、新潟県の金塚局にUターン、数局転勤後に松浦局長を経て、29年4月1日付で新発田諏訪町局長に異動、郵便・物販担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、期間雇用社員の4人で、世帯は約1000、利用者は2000人ぐらいで、1日当たりの来客数は50人前後である。また、28年度実績により、本社・社長表彰(営業表彰・窓口社員部門=佐藤美紀課長代理)、信越支社・支社長表彰(総合=窓口と個別=窓口・保険)を受賞した。

 親しまれる郵便局
 局長歴4年目の相馬局長は、近隣に他の金融機関が多数あることから、「笑顔」「あいさつ」「お客さまとの会話」を大切にするとともに、「お客さまの利便性」を優先したり、「使い勝手の良い郵便局づくり」に尽力している。 また、社員と共にきめ細かな対応や接遇に努め、「新発田諏訪町局を利用して良かった。また来たい」と思ってもらえるよう、社員共々努めている。
 このほか、社員同士のコミュニケーションを図る一方、局長と社員が共通の理念を持ち、地域や地域のお客さまに信頼され、親しまれる郵便局づくりを目指している。

 社員と情報を共有
 厳しい事業現況が続くが、「与えられた目標は絶対に達成させるのだ!」という強い思いで、社員を巻き込んで取り組んでいる。そこで、自局の強みと弱みの把握をしっかり行い、バランスのとれた営業推進を心掛けている。特に強みの保険営業については「連絡会内トップで目標を達成させるんだ」という強い思いで、日々社員と共に取り組んでいる。
 そのためには、毎日の夕礼を通じて、「今、何をいつまでに、どのようにやるのか」を社員に指示するとともに、社員からの意見や要望を引き出し、翌日以降の取組み内容を明確にしている。
 また、支社のガイドラインを見据えながら、遅れの生じた項目については、適宜ミーティングを行い、全社員の情報を共有することで、早めに対応し、場合によってはトップセールスを行うことにしている。とにかく「社員とのコミュニケーションを常によく図り、共通認識を持ってしっかり取り組むことにしている」と決意を語った。

 大事にする人材育成
 営業にしろ、業務にしろ、機械化はかなり進んでいるが、郵便局の強みは何といっても人と人との関わりである。よく「企業は人なり」と言うが、局長にしろ、社員にしろ、いかに人を活かすかである。特にエリア局においては、一人がかなり幅広い仕事をしなければならず、それなりの知識やノウハウが必要となる。
 そこで、局長は時には厳しく指導したり、社員の成長のために、何を気付かせ、何をすべきか共に考え、あるときには自らの背中を見せたり、できたことを実感させ、自信を持たせるようにしているようである。
 このほか、自己啓発に頼る面になるが、相応の教養も必要であり、局長は折に触れて意識付けやアドバイスを行うとともに、今より一つ上の役職を目指すように勧めている。

 ミーティングの活用
 毎朝10分程度朝礼を行い、進行役は社員が交代で担当、当日の予定、営業実績の確認や当日やるべきことを再確認している。また、局長から業務・防犯・指示文書の周知を行い、必要に応じてアドバイスを行っている。
 このほか、全員が何らかの発言を行うとともに、週一研修や支社が提供してくるプログラムなどをしっかり行うようにしている。

 地域活動の実施
 現在のところ、地域活動はあまりできていないが、お客さまあっての郵便局であり、日ごろから地域やお客さまとの関わりを持つように努める一方、先輩局長の指導を受けながら、身近で、無理なくできそうなことから取り組むことにしているようだ。
 具体的には、地域の各種行事に参加したり、作品展を行ったり、清掃活動のようなボランティア活動を始めたいと語った。


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