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第6927号

【主な記事】

「荷物預かりサービス」31局に
手ぶら観光を 新宿区役所内郵便局で出発式


 日本郵便は2月21日から、ecbo株式会社(東京都渋谷区、工藤慎一代表取締役社長)と提携し、東京都、神奈川県の5郵便局で荷物一時預かりサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」を開始している。
 「ecbo cloak」とは、様々な業態の店舗の空スペースを活用した荷物一時預かりシェアリングサービス。2017年1月からスタートし、現在、カフェや居酒屋、美容室、ライブハウス、神社など多種多様なスペースが預かり所として活用されている。
 3月1日から新たに26郵便局がサービスを開始するに伴い、新宿区役所内郵便局(高沢悟志局長)の窓口カウンターで「荷物一時預かりサービス出発式」が行われた。
 高沢局長は「国内では訪日観光客の増加などにより、手荷物一時預かりの需要が拡大しており、全国でコインロッカーが30万個不足しているといわれている。本日から当局が拠点の一つとなることで、コインロッカー難民の解消に貢献するとともに、将来的には預かった荷物をゆうパックとして配送するサービスも実施していく予定。実証実験は将来的に全国サービスの基礎となるため、使命感を持って取り組みたい」とあいさつした。
 東京支社経営管理本部の古屋正昭副本部長は「日本郵便初のオープンイノベーションプログラム(自社で保有する資源や技術と、社外の技術・アイディア等とを組み合わせることで革新的な新しい価値を創り出すこと)の一環で、ecbo株式会社とのコラボ施策としてスタートすることになった。先行した局の利用状況は、2月から開始した銀座局、渋谷局、新宿局では1日に約10個、昨年末から開始した京都中央郵便局では200個を超えている。実証実験を行う31局で内容や課題を検証してより良いサービスにしていきたい」と抱負を語った。
 高沢局長から新宿区役所内郵便局を代表して宮崎昌典課長へ業務用タブレットの授与、続いて古屋副本部長、東京中央西部地区連絡会の須田孝之統括局長(新大久保駅前)、高沢局長、工藤社長によるテープカットが行われた。
 利用方法は①スマートフォンで会員登録②預けたい場所を検索③預ける日時と荷物の個数を入力④クレジットカードで事前決済⑤利用当日、予約した店舗で荷物の預入と受取を行う。
 日本語のほか英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語に対応している。荷物の大きさによって料金が異なり、最大辺の長さが45センチ未満の「バッグサイズ」で1日300円、45センチ以上の「スーツケースサイズ」で1日600円(ともに税込)。
郵便局での手荷物預かりキャンペーンサイトはhttps://cloak.ecbo.io/ja/jp 。東京都内12局、神奈川県内19局で開始となり、試行期間は2018年9月末日までを予定している。


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