「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6924号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
バランスよく推進し念願のV1へ
小禄宇栄原郵便局(沖縄県)
副部会長 大嶺守次局長

 事業を取り巻く環境は厳しく、3年間の中期経営計画も余すところ2か月足らずとなった。各郵便局では平成29年度の目標達成に向けて、局長と社員が一丸となって取り組んでいるが、V1を目指している沖縄支社管内の郵便局を訪ねた。沖縄県本島南地区連絡会(伊志嶺豊和統括局長/首里)の小禄宇栄原郵便局(大嶺守次局長)である。同局が所在する那覇市は、沖縄本島南部の県庁所在地。政治、経済、文化の中心地で、沖縄県の玄関口としての役割を担っており、人口は約32万人。琉球王国に由来する文化や文化遺跡が多く、主な見どころは、首里城、識名圏、王陵、首里金城町石畳通などである。

 那覇空港から車で国道332号線を南へ1キロほど進み、大きな交差点を直進して県道221号線へ合流する。そのまま道なりに約2キロ進み、T字路を左折、その先の3差路を右へ約150メートル進むと、右手前方に小禄宇栄原局が見えてきた。
 大嶺局長は南城市旧玉城村の出身で、昭和59年7月18日付で那覇中央局に採用となり、平成19年4月1日付で佐敷局長に就任、数局異動後、28年4月1日付で小禄宇栄原局長に就任、2年目を迎えている。25年4月からは総務担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、主任2人、期間雇用社員2人の6人だが、課長代理と期間雇用社員1人は巡回社員。世帯は約4000、利用者は8000人ぐらいで、1日当たりの来客数は70~80人である。
 
  全員が同一認識
 厳しい事業現況が続いているが、目標は何としても達成しようという思いは強く、29年度は全種目達成が期待できる状況にある。期間雇用社員を含めて全社員が同一認識を持ち、バランスの良い営業推進に努める一方、日ごろのお客さま対応を大事に行い、すべての人に声をかけるようにしている。
 また、支社のガイドラインを見据えながら、日別・月別管理に努めるとともに、遅れが出そうなときには手すき時間に打合せ会を行うなど、早目、早目に対応をするようにしている。
 このほか、目標によっては、午前中にクリアし、午後は遅れている目標の推進に取組み、状況によってはトップセールスを行うこともある。

  顧客第一をモットーに
 お客さまが安心して利用できるよう、笑顔と明るい声であいさつし、気分よく帰っていただけるよう、心を込めて親切、丁寧な対応を心がけている。
 また、郵便局はお客さまあってのものであり、まずは要望を伺ったり、利便性を考え、それから各種の商品やサービスの説明を行い、利用してもらえるように取り組んでいる。
 そのためには、より多くのお客さまに来局してもらえるよう、商品に関する説明をより正確に説明したり、社員の信用や信頼度をより高め、笑顔と明るい声で接遇に努めている。また、お客さまが質問をしたり、相談をしやすい雰囲気づくりにも配慮している。
 このほか、できるだけ待たせないようお客さま対応に気を配り、気分よく帰ってもらえるようにしている。
 
   力を入れる人材育成
 エリア局における営業推進を図るためには、社員は幅広い仕事をこなすことから、営業関係や業務関係の知識を身に付けるとともに、カウンターセールスに不可欠な日常会話をスムーズに行えることも大事である。
 そのためには、教養や知識も必要であり、局長は折に触れて意識付けやアドバイスを行っている。また、短期・長期的な目標を持たせたり、今より一つ上の役職を目指すように勧めている。
 このほか状況に応じて、その場というよりは、お客さまが帰られた後にOJTを行い、効果的な指導を行ったり、良かった点は誉め、改善すべき点は厳しく指導を行うこともある。
 また、自己啓発の範ちゅうであるが、資格取得に努めてもらうよう、全体あるいは個別指導も行っている。

ミーティングの活用
 毎朝10分程度朝礼を行い、進行役は社員が交代で担当。当日の予定、営業実績の確認や当日やるべきことを再確認している。また、局長から業務・防犯・指示文書の周知を行い、必要に応じてアドバイスを行っている。
 このほか、全員が何らかの発言を行うとともに、週一研修や支社提供のプログラムなどをしっかり行うようにしている。

  地域活動の実施
 社員と共に、地域防災会の主催する清掃活動や老人福祉センターや併設する児童館との交流・祭り等への参加を積極的に行っている。普段、来局するお客さまも多く参加しており、より良い人間関係や信頼関係を築いている。
 このほか、地域の通会の店舗や事業所等を頻繁に訪問し、交流や情報を発信することで、タウンメールや年賀スポンサー等の推進にもつなげている。


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