「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6918号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
チームワークで念願のV1へ
日田三芳郵便局(大分県)
日髙泰光局長

 少子高齢化や過疎化が進み、事業現況の厳しさも続くが、中期経営計画の最終年である3年目の後半を迎えている。各郵便局は平成29年度の目標達成に向け、あるいは上積みに向けて頑張っている。そのような中、局長と社員が一丸となってV1を目指している九州支社管内の郵便局を訪ねた。大分県西部地区連絡会(伊藤信一郎統括局長/入田)の日田三芳郵便局(日髙泰光局長)である。同局がある日田市は大分県の北西部で、人口は約6万5000人。盆地のため、夏と冬の朝晩の気温差が大きく、梅雨に30~40%の雨が集中するため、災害に見舞われることも多い。主な見どころは「草野家住宅」(国重文)、「長生園」や「咸宜園」(国史跡)などがある。

 福岡空港から高速バスで日田駅へ行き、JR久大本線に乗車し、豊後三芳駅で下車。県道535号線を南西に約200メートル進み、交差点を渡って更に200メートル直進、最初の角を右折すると、右手前方に日田三芳郵便局が見えてきた。
 日髙局長は日田市の出身で、昭和57年9月10日付で津江局に採用となり、日田竹田局の主任を経て、平成8年4月16日付で日田三芳局長に就任、21年目を迎えている。24年4月からは部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、社員2人の4人。利用世帯は約2000、利用者は5000人ぐらいで、1日当たりの来客数は70人前後である。

 郵便局ビジョン設定
 日髙局長は5年ほど前、本社主催の「長期マネジメント研修」に参加したことから、「日田三芳局のビジョン」を次のとおり設定、社員と共に営業推進や業務運行に当たっている。
①地域のお客さまに対し「安心」「安全」「信頼」をもたらすホスピタリティーを提供することによって、郵便局の業務を通じて、地域社会に貢献します。
②全社員にとって、能力を十分発揮できる職場環境をつくるとともに、社員全家庭の幸福と繁栄を図ります。
③「明るく」「活力ある」「誇りと喜びに満ちた」職場づくりを実現します。
 このほか「風土確立」「約束事」「行動基準」なども例示し、局長と社員が一丸となって日田三芳局が地域の郵便局として、信頼され、親しまれる郵便局になれるよう取り組むことにしている。

 週別・月別管理を徹底
 郵政事業を取り巻く現況は依然と厳しく、与えられた目標を達成するのは、第一線である郵便局の義務でもあると認識している。営業推進に当たっては、日ごろのお客さま対応が大事であり、スタートダッシュをかけ、12月までに目標達成するように取り組んでいる。
 そのためには、毎月の推進状況をしっかり把握し、支社のガイドラインも見据えながら、週別・月別管理に努め、月間MPにこだわっている。
 全社員が同一認識を持ち、バランスの良い営業推進に努める一方、遅れが出そうなときには時間外に打合せ会を行うなど、早め早めに対応をするようにし、場合によってはトップセールスをすることもある。

 力を入れる人材育成
 エリア局の社員は幅広い仕事をすることから、営業関係や業務知識をはじめ、カウンターセールスで必要な日常会話をスムーズに行えることが不可欠で、そのためには教養や知識もそれなりに必要であり、折に触れて意識付けやアドバイスを行っている。
 また状況に応じて、お客さまが帰られた後にOJTを行い、効果的な指導を行ったり、良かった点は誉め、改善すべき点は厳しく指導を行うときもある。
 このほか、短期・中期・長期的な目標を与えたり、一つ上の役職を見すえ、資格取得に努めてもらうよう、全体あるいは個別指導も折に触れ行っている。

 ミーティングの活用
 毎朝、朝礼を行ってその日に取り組むことを明確にしている。進行役は原則として課長代理が行っており、局長からの周知・伝達をはじめ、営業の推進状況を確認し合ったり、社員からの意見や要望などを伝え、局長と社員が同一認識を持って仕事に取り組むことにしている。
 また、コンプライアンス週一研修や支社が提供してくるプログラムをきちんと行うようにしている。

 地域活動の実施
 局長は地元の自治会活動や8月の「祭り」などに参加したり、「青壮年会」「青年会議所」「ライオンズクラブ」に、現役、OBとして参加している。また、年に数回だが、社員も清掃など局周のボランティア活動に参加している。


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