「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6904・6905合併号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「一期一会」の思いでV2へ
イオンモール名取内郵便局(宮城県)
國井智大局長

 3年間の中期経営計画も最終年度の折り返しを迎え、各郵便局では3事業の業績向上に余念がないが、局長と社員が一丸となってV2を目指している東北支社管内、宮城県南部地区連絡会(佐藤重信統括局長/円田)のイオンモール名取内郵便局(國井智大局長)を訪ねた。同局が所在する名取市は、宮城県の中央南部、太平洋沿岸の都市で、仙台の東南に隣接している。市内には仙台空港があり、人口は約8万人。同局は、平成29年度東北支社表彰式典で、営業表彰の個別表彰(郵便部門)において蒲倉課長代理が代表受領、営業目標全種目達成で、特別表彰も受賞した。

 東北新幹線仙台駅で空港線に乗り換え、杜せきのした駅で下車。改札を出て1階に下がり、駐車場の中をぬって北側にあるイオンモール内に入り、西に70メートル、さらに右折して北に50メートルほど進むと、正面に目的地のイオンモール名取内郵便局が見えてきた。
 國井局長は、昭和62年4月13日付で円田郵便局に採用となり、大河原幸町局長、槻木局長を経て、28年5月27日付でイオンモール名取内局長に就任、2年目を迎えている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、月給制社員、期間雇用社員1人の5人でお客さま対応をしている。利用世帯は1000を超え、区内人口は約2500人、1日当たりの来客数は平均180人前後である。

  特性を活かした取組み
 イオンモール名取店は東北最大規模で、平日1~3万人、土日・祝日5万人以上の集客力がある。同局は東北初のイオングループとの協業の起点として基盤を築くことにしている。そこで、新局立ち上げメンバーとして「同局の礎を全員で創る」ことにしている。
 環境の有利(チャンスは多い)、不利(遠方からの顧客も多く、実績に結び付かないことも多い。また、イオンモールの様々な規制の中での営業活動)もあるが、スモールゴールを設定し、ショートPDCAを繰り返すことにしている。
 そこで、お客さまに気持ち良くご利用いただき、気ち良く帰ってもらうため、接遇面はもとより、待ち時間を極力つくらないよう努めている。繁忙時は局長を含め、全員でお客さま対応に努め、リピーターを増やすように取り組んでいる。

  日々の出会いを大切に
 部会や連絡会の推進を常に意識しながら、与ええられた目標は是が非でも達成するよう、社員を巻き込み、全員で取り組んでいる。
 推進に当たっては、各事業ごとに責任者を決め、責任者が推進等に関するアイデアを提案し、全員で実践することにしている。また、貯金や保険に関しては、顧客データが極端に少ないので、「一期一会」の思いで日々の出会いを大切にし、カウンターセールスに取り組むことにしている。
 また、イオンモールのイベントに合わせて、来館者が多そうなときには金融相談会などを実施し、出会いの場を多くつくるように努めている。
 このほか、営業種目によっては個人目標を持たせ、モチベーションを高くして営業推進に取り組ませている。、万一、遅れが厳しくなりそうなときには、業務終了後に打合せの場を持ち、早めに挽回するように努めている。

  折に触れて人材の育成
 特殊な環境であり、開局に当たっては支社や統括局長らの配慮もあり、優秀な社員を配置してくれたことから、社員の意識は高く、人材の育成にそれほど頭を悩ますことはない。
 しかし、お客さま対応やチームワークの維持、さらには性格や得手不得手の面もあり、折に触れて手短なフォローやアドバイスを行っている。このほか、一つ上の役職を見すえたり、資格取得に努めてもらうこともあるので、全体、個別の指導は時折行っている。

  朝礼や終礼の充実
 場所がら、土日勤務もあるので、日々全員が揃うことは皆無であり、カウンターセールスや業務面で支障が出ないようにしている。具体的には、朝礼や終礼の充実を図るほか、伝言、メモ等で情報の共有化を図り、お客さまに迷惑をかけないよう、十分配慮している。
朝礼は司会を交代制で行い、当日やるべきこと、情報の共有化などを徹底し、必要に応じて局長が周知・伝達やアドバイスを行っている。終礼では当日の営業推進状況を把握し合い、全員が何らかの発言をするようにしている。

  地域活動の実施
 普通の郵便局と環境が違うため、地域活動はかなり厳しい状況にあるが、イオンモールのイベントに合わせて郵便局にふさわしいことが無理なくできないかを検討している。
 また、局周には保育園や小学校があるので、積極的に足を運び、連携できることはないか模索中である。


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