「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6902号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
岸和田小松里郵便局(大阪府)
副部会長 佐野英利局長
「自ら考え自ら行動」でV2を

 平成29年度も間もなく折り返しを迎えるとともに、中期経営計画最終年度も余すところ約半年となり、各郵便局では目標達成やさらなる業績向上に向けて、全社員が汗を流している。そのような中、局長と社員が一丸となり、V2を目指している近畿支社エリア、大阪府南部地区連絡会(阪本行緒統括局長/岸和田城内)の岸和田小松里郵便局(佐野英利局長)を訪ねた。同局が所在する岸和田市は、泉州地域に位置し、岸和田藩の城下町として発展した。人口は約20万人で、泉州地域の中心都市でもある。毎年9月に行われる「岸和田だんじり祭り」には約60万人が訪れる。このほか、見どころは「岸和田城」「五風荘庭園」「まちづくり館」「関川神社」などがある。

 JR東海道新幹線の新大阪駅で乗り換え、大阪駅を経由して大和路快速で天王寺駅へ。阪和線区間快速に乗り換え久米田駅で下車。駅前通りを南に約500メートルほど直進し、信号のある交差点を右折して約100メートル、交差点の前の道路を左折すると右手前方に岸和田小松里局が見えてきた。
 同局は29年度本社表彰で「特別表彰」を、近畿支社表彰で「総合表彰」を受賞した。

 200%を目指す

 佐野局長は「与えられた目標は1日でも早く全種目達成させ、最後まで力を抜かない」という強いポリシーを持ち、社員を巻き込み、日々の営業推進の先頭に立って尽力している。
 また、貯金や保険の推進に当たっては、すべてではないが目標を100%ではなく200%に置き換えているほか、「保険」や「がん保険」などは社員に個人目標を持たせている。このほか、友人・知人をはじめ、会社や事業所の責任者との交流も広く、トップセールスでかなりの推進を図っている。
 一方、日々の推進についてはミーティングのほか、「個人営業目標宣言表・個人営業実績表」などを作成し、モチベーションを上げながら成果を出している。

 人材育成に努める

 佐野局長は、社員の成長を心から願って日々接しており、優秀な社員の能力がバランスよく伸び、素直に発揮できる環境づくりに努めている。また、日ごろから社員の意見を十分取り入れながら、長所を伸ばせるように配慮しつつ、改善点もアドバイスするなど、自ら考え、自ら行動できる人材育成に取り組んでいる。
 一方、幅広い業務知識、日常会話に必要な一般教養、適切なスキルの修得などに関しては、原則として自己啓発を促しており、社員にやる気を起こさせ、やりがいや生きがいを感じさせられるよう、情熱を傾けている。
 このほか、「社員の性格や得手、不得手もあり、画一的な指導はできないので、焦らずにやることにしており、成長が実感できた時に喜びを感じられれば」と語る。

 朝礼で意識統一

 局長不在時を除き、毎朝10分程度のミーティングを行い、全員が共通認識を持って、営業推進や業務に携わることにしている。
 司会は輪番制で、前日の推進状況、当日やるべきこと、情報の共有化などを行い、最後に局長の方から周知・伝達事項を伝え、必要に応じてアドバイスを行ってモチベーションを高め、お客さまを迎え入れるようにしている。

 お客さま第一主義

 岸和田市も少子高齢化や過疎化を迎えており、事業を取り巻く環境は厳しいものがあるが、目標達成を常に意識しつつ、郵便局の持ち味を生かし、いつでも気軽に来局して声をかけてもらえるように努めている。
 また、常に地域や地域住民との連携を密にしながら、笑顔とさわやかな声でお客さまを迎え、気分よく帰ってもらえるよう、心を込めて親切丁寧に対応している。そのためには、局長と社員が一丸となり、共通の理念を持って地域やお客さまから信頼され、親しまれる郵便局づくりを目指している。

 小学生に出前授業

 地域との連携を深めるため、佐野局長は前職の経験を活かし、局周にある八木南小学校の出前授業を行っている。対象は2年生で、約1時間の授業で「はがきの書き方」「切手の紹介」「郵便局の仕事」などを分かりやすく説明して、少しでも興味を持ってもらうようにしているそうである。
 また、9月には全国的に有名な「岸和田だんじり祭り」が開催されるので、観光の協力や地場産業の振興に努めている。現在のところ、社員を巻き込んだ活動は行っていないので、今後前向きに検討したいと語る。


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