「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6900号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「お客さま第一主義で」V1を
中島郵便局(福岡県)
副部会長 椿原光一郎局長

 3年間の中期経営計画が最終年度を迎え、今年度の前半も残り1か月余となった。次期中期経営計画の策定のためにも各事業の業績向上が求められる。そのような中、局長と社員が一丸となりV1を目指している九州支社管内の福岡県筑後地区連絡会(田﨑剛統括局長/南瀬高)の中島郵便局(椿原光一郎局長)を訪ねた。同局がある柳川市は福岡県の南部、筑後地方の南西部に位置する。市内を掘割が縦横に流れることから「水の都」と呼ばれ、西鉄柳川駅周辺は福岡市のベッドタウンでもある。人口は約6万5000人で、主要な産業は海苔の養殖、漁業などとなっている。主な見どころは、松涛園、柳川城址、旧戸塚住宅、北原白秋記念館などで、「さげもんでの吊るし飾り」も有名である。

 福岡空港駅から地下鉄天神駅で下車、西鉄天神大牟田線福岡駅からの特急に乗車し、西鉄中島駅で下車。駅舎を背に西に150メートルほど進み、県道208号線に入って北に約600メートル道なりに進むと、左前方に目的地の中島郵便局が見えてきた。
 椿原局長は、平成11年4月1日付で八女土橋局に採用となり、大牟田浄真局の課長代理を経て、20年7月1日付で中島局長に就任、10年目を迎えている。25年4月から保険担当副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、一般、期間雇用社員1人の4人。利用世帯は約1000、利用者は約1500人で、1日当たりの来客数は50~60人となっている。

  人材の育成に尽力
 局長になってから、自局はもとより、部会内や連絡内を見ていると、新入社員が数人退職していく現況を見ている。厳しい試験を突破し、せっかく入社した将来の宝が、接客がうまくいかないで退職している感じを受けるので、営業ができ、仕事が楽しくできるよう時間外に自主勉強会を行い、頑張れる新入社員や期間雇用社員づくりに努めている。
 最近は役職者を対象としたり、資格取得や営業や業務関係の自主勉強会も行い、知識やスキルアップを図っている。このほか自局社員に対しては、社員の意見を十分取り入れながら、長所を伸ばせるように配慮しつつ、自ら考え、自ら行動できるように指導している。
 椿原局長は「『企業は人なり』といわれているが、日常の業務はもとより、自主勉強会を通して、今後も社員の育成に努めていきたい」と語る。

  郵便局の持ち味を
 少子高齢化や過疎化が進んでおり、事業を取り巻く環境は厳しいものがある。エリアマネジメント局として、与えられた目標の達成を目指しつつ、郵便局の持ち味を生かしながら、一人でも多くのお客さまが来局してくれるように取り組んでいる。
 そのためには、お客さまが気軽に安心して郵便局に来ていただけるよう、笑顔と明るい声であいさつをするとともに、気分よく帰ってもらえるように心を込めて親切丁寧に対応している。
 また、日ごろから常に地域や地域住民との連携を密にするように努めている。そのためには、局長と全社員が一丸となり、共通の理念を持ち、地域やお客さまから信頼され、親しまれる郵便局づくりを目指している。

  バランス良く推進
 椿原局長は「お客さまにより良いサービスを提供するためには、企業としてしっかりした業績を上げることが不可欠であり、与えられた目標は必ず達成させるんだという強い思いを持って、日々営業推進に社員と共に取り組むことにしている」と語る。
 局長になって10年目を迎えているが、郵便関係の目標が時々わずかながら未達になり、悔しい思いをしているという。28年度も、業務収入とゆうパックの引受数がわずかに足りなかったことから、時間が許す限り事業所訪問や友人・知人を訪ね、目標突破に向けて積極的に取り組み、現在は推進状況も上向きになりつつある。
 いずれにしろ「バランスの取れた営業推進を行うとともに、最後までやり抜くことにしている」と強調する。

  朝礼や終礼で周知徹底
 朝礼では週一研修などの防犯や業務の話のみを行っており、営業推進については、午前中の手すき時間に個別に行っている。局全体の営業推進の話は、毎週月曜日の終礼の際に意識統一のために行っている。
 理由は、3人の社員はそれぞれ営業の得意分野や営業スタイルが違うので、それぞれのレベルに合わせた指導やアドバイスを行っている。

  地域活動の実施
 地域の人たちから信頼され、親しまれる郵便局づくりを目指し、次のような地域活動を実施している。
▽地域の合唱団に入り、コンサートや発表会に参加している。
▽7月に行われる中島地区の「大蛇祭り」に参加し、地域住民と触れ合いに努めている。
▽年3回、社員とバーベキュー大会に参加。


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