「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6899号

【主な記事】

地域との連携を深める
[鳥取県因幡連絡会]全局で一斉に作品展

 全局が地域との密接な連携を目的として、様々な作品展を開いている連絡会がある。エリアマネジメント局55、単独マネジメント局1の合計56局で編成されている鳥取県因幡地区連絡会(谷口雄史統括局長/鳥取大正)だ。平成27年度から8月と2月の年2回、地域活動の一環として、全局が窓口ロビーの壁面などを使い、地域の人たちが作成した作品を展示し好評を博している。谷口統括局長は「郵便局の地域活動の情報発信、地域とのパイプづくりを強化、そして気軽に郵便局へ来ていただき、幅広い郵便局ファンを増やす」ことに大きな効果があると強調している。

 全局一斉に作品展を開催することにした趣旨は、「連絡会内の全局が同時に開催することに意義がある。全局の展示内容を盛り込んだパンフレットをお客さまルームに置いて事前PRを行っている。1局だけでなく他局の作品展にも興味を持って、多くの人に見学してもらえるようにした」とする。
 また「郵便局で行っている地域活動の積極的な情報発信」「局長自身が地域の理解度を深め、地域とのパイプづくりを更に進める」ことも狙いとしている。
 さらに「3事業の商品を利用するだけでなく、ちょっとした相談や情報収集などを含め、気軽に郵便局へお越しいただくようにお客さまを誘致」「郵便局のハードを大いに活用し、幅広い郵便局ファンを増やす」ことに繋げることが大きな目的である。
 谷口統括局長は「局長のみならず、社員も地域の人たちと会話をするなど、地域との関わりに参加してもらう。地域との関わりが深まれば、多くの面で良い効果が出る」と意義を語っている。
 単独マネジメント局の鳥取中央局の平川裕三局長も「連絡会として一体感のある地域活動施策となっている。来局されたお客さまへの声かけのきっかけにもなり、より郵便局への親しみが深まるものと思う」と期待を示している。
 展示内容は、地域の人たち(個人、サークル、公民館活動、学校など)が作成した各種作品で、局長の判断で決めている。谷口統括局長の鳥取大正局、平川局長の鳥取中央局、エリアマネジメント局の鳥取瓦町局(西垣光高局長)を訪れた(取材は8月15日)。 

鳥取大正局「魚拓展」
長谷川貞昭さん

 「アカミズ」「マトウダイ」「ヒラメ」「ウッカリカサゴ」など6点。長谷川さんによると、魚拓は自分で釣った魚を使って作ることが基本だが、最近は買って作る人もいるという。
 魚拓作りには「直接法」と「間接法」があるが、長谷川さんはすべて「直接法」で作成する。
 長谷川さんの魚拓作成のキャリアは50年で、最初は小学校6年生のときとのことだ。
 自己の記録として、大物を釣った際に魚拓を作ることにしており、作成は年に1~3枚。「多くの方に見てもらえるので、モチベーションが上がります。郵便局での展示に感謝しています」と語る。
〈過去の作品展とお客さまの声〉 
 今までに「ペーパークラフト展」「書道展」「写真展」「パステルアート展」などを行ってきた。お客さまの声としては「とても楽しみにしている」「自分の作品も展示してほしい」「親しみがあってとても良い」など好評だ。
〈谷口雄史局長〉
▽局長だけでなく、社員もお客さまや地域の人たちと会話をするなど、地域との関わりに積極的に参加してもらう。
▽郵便局と地域との関わりが強まり、いろいろな面でメリットとなっている。

鳥取中央局「写真展」
上田康恵さん

 「ハクサンコザクラ」「ナンゴククガイソウ」「ヨツバシオガマ」「ウラジロナナカマド」など高山に咲く花9点。
 上田さんは登山歴20数年で、日本100名山を制覇した。
 15年前からカメラを持って登山し、高山植物を撮影するようになった。
 「皆さんに写真を見ていただき、ありがたいことです。郵便局には日ごろからたいへんお世話になっています」と語る。
〈過去の作品展とお客さまの声〉
 「ひな人形展」「プリザーブドフラワー展」「絵手紙展」を行った。お客さまからは「見映えのする作品が多いですね」「できれば譲ってほしいですね」「私も参加してみたいですね」などの声が聞かれた。
〈平川裕三局長〉
▽連絡会の全局が同時に作品展を実施することで、一体感のある地域活動施策が実施できた。
▽来局されたお客さまへの、声かけのきっかけとなった。
〈久保一弘窓口営業部長〉
▽地域のお客さまはもとより、観光客も多く、地域と郵便局の連携を知っていただいた。
▽今後も、地域の方と連携した取り組みを実施したい。

鳥取瓦町局「ファンタジック水彩画展」
谷奥真砂さん

 「バラ」「デンファレ」「カサブランカ」の3点。
 谷奥さんは10年前から習い始め、現在も毎月1回指導を受けている。花は指導者が準備し、それを見ながら下書きなしに描く。
 「人に見せるほどのものではないですが、郵便局には日ごろからお世話になっていますので、できるだけ頑張っています」と謙遜する。
〈過去の作品展とお客さまの声〉
 「押し花展」「パッチワーク展」を行った。お客さまの声としては「近くで目の保養ができるので、とてもありがたい」「今まで以上に、郵便局に対する親しみ感を感じるようになりました」「社員とお客さまとのコミュニケーションも増えたように感じます」などがあった。
〈西垣光高局長〉
▽連絡会で一斉に作品展を行うという取り組みは、たいへん大事なことだと思う。
▽地域との連携はますます大切になるので、社員とも話し合い、地域の人との触れ合いを深めたい。
▽2月と8月以外でも作品展を行えるように努めたい。



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