「通信文化新報」特集記事詳細

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第6898号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
南小谷郵便局(長野県)
部会長 中村義明局長
「顧客第一主義」を徹底

 中期経営計画最終年度の前半も残り2か月足らずとなり、3事業の業績向上を図るため、郵便局では目標達成に向けて、全社員が汗を流しているところである。そのような中、局長と社員が一丸となり、V1を目指している信越支社管内、長野県中信地区連絡会(槙石豊統括局長/三郷)の南小谷郵便局(中村義明局長)を訪ねた。同局がある北安曇郡小谷村は長野県の最西北部、東は東山から天狗原が連なり長野市と新潟県妙高市に、西は白馬連峰を境として富山県、南は白馬村、北は糸魚川市に接している。人口は約3000人、緑と雪と温泉が目玉で、白馬乗鞍スキー場、栂池高原スキー場、白馬コルチナスキー場のほか、白馬岳、白馬大池、栂池自然園、白馬乗鞍などがある。


 JR北陸新幹線糸魚川駅で大糸線に乗り換え、南小谷駅で下車。駅前を走る国道148号線を道なりに右に800メートルほど進むと、左手前方に目的地の南小谷郵便局が見えてきた。
 中村局長は平成6年4月1日付で神城局に採用、20年8月1日付で大町局長に就任、さらに25年4月1日付で南小谷局長に異動し5年目を迎え、27年4月から部会長を務めている。
 スタッフは局長、主任2人、一般1人、期間雇用社員2人の6人でお客さま対応をしている。利用世帯は約870、利用者は約2500人で、1日当たりの来客数は30人前後である。

 共通の理念を持って
 地域は少子高齢化や過疎化が進んでおり、事業を取り巻く環境は厳しいものがあるが、目標達成を常に意識しつつ、郵便局の持ち味を生かし、敷居を低くしてどんなことでも気軽に声をかけてもらえるように努めている。
 また、常に地域や地域住民との連携を密にしながら、笑顔と明るい声でお客さまを迎え、気分よく帰ってもらえるよう心を込めて親切丁寧に対応している。
 そのためには、局長と全社員が一丸となり、共通の理念を持ち、地域やお客さまから信頼され、親しまれる郵便局づくりを目指している。

 最後までやり抜く
 中村局長は「与えられた目標は必ず達成させるんだという強い思いで、社員と共に日々営業推進に取り組むことにしている」と語る。28年度は協力関係にあった事業所が撤退したため、ゆうパックの引き受けだけがわずかに未達となったが、今年度から再度全種目達成を目指して取り組んでいる。
 営業推進に当たっては、バランスの取れた推進を行うとともに、達成後も気を抜くことなく、最後までやり抜くことにしている。万一、遅れが生じた営業項目については、全員で対策会議を行ったり、トップセールスにより挽回することにしている。
 また、朝礼や終礼を通じて営業項目をいつまでに何%、どのように推進させるのかなどを指示する一方、全員から意見・要望などを聞き、全員が共通認識を持って取り組むことにしている。

  人材育成に尽力
 中村局長は「やって見せて、言って聞かせてやらせてみて、誉めてやらねば人は動かず」という山本五十六の名言を常に頭に入れ、折に触れて社員の育成に努めている。
 また、社員の意見を十分取り入れ、長所を伸ばせるように配慮し、自ら考え、自ら行動できるように指導している。
 しかしながら、ゆとりある要員体制が取れないため、幅広い業務知識、相応の教養、適切なスキルの修得に関しては自己啓発を促しており、社員にやりがいや生きがいを感じさせられることを模索しつつ、社員の育成に情熱を傾けている。

 地域活動の実施
 地域の郵便局として、地域の人たちから信頼され、親しまれる郵便局を目指し、次のような地域活動を実施している。
①地域の行事や祭りには、社員共々参加している②公民館への寄稿をしている③地元自治体との連携を深め、郵便局を利用した発信に長けている。


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