「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6895号

【主な記事】

横東スピリットで全国トップへ
神奈川県横浜市東部連絡会
串田明彦統括局長
横浜池辺局長

 平成27年に串田明彦局長が横浜市東部連絡会統括局長に就任して呼びかけたのは「失敗を恐れないチャレンジ精神で全国1位を目指そう」という“横東スピリット”。新しい施策はPT(プロジェクトチーム)によって全社員へ意識の浸透を図り、販売実績のアップにつなげる。昨年度、投資信託では横東スピリットを原動力に、顕著な販売実績を上げた。本年度、全国トップクラスの目標を持ち、全国トップの販売実績に挑む。

 串田局長は平成元年、父を継いで横浜池辺局長に就任した。地域の人が安心して利用できる郵便局を目指し、就任当初から少年野球チームの指導などを通して多くの地域貢献を果たしてきた。
 27年に横浜市東部地区連絡会統括局長に就任、民間企業の営業経験もあるところから営業推進はもちろん、人材育成でも全国トップになるための連絡会づくりを着々と進めてきた。
 日ごろから心がけているのは、社員が楽しく営業ができる環境づくり。様々な施策を成功させるためPTをつくり、研修などによって全社員の意識を高めてから実績アップを図る。
 昨年度、損益を重視した営業として、利益を得る商品の投資信託に力を入れようと社員に呼びかけた。さっそくPTを8人のメンバーで発足させ、社員研修や局長研修などを企画・開催して、投信の販売実績を上げる紹介の流れを加速させた。
 昨年度、時間外に開催した投信の講演の自主研には約500人の社員が詰めかけ、大きな盛り上がりを見せた。その結果、自分でも投信を購入したいという社員が増え、「自分でも購入したくなれば、勧めたくなるのは当然」(串田統括局長)との言葉の通り、取組みが盛んになり、昨年度の販売実績は389%と断トツの成果を上げた。
 投信の取扱局は、エリア局4局、単マネ局7局で、取扱局と非取扱局とのパイプ役となったのがPTのトレーナー、中でも茶畑光洋チーフトレーナー(当時、横浜豊岡局課長)は1億9000万円の実績を上げるなど、投信販売の立役者となった。
 本年度は現在122局の全局が毎月1件の紹介によって、4半期1件以上の成約を上げようと、昨年度以上の投信販売の実績アップに挑んでいる。
 人材育成での連絡会営業専担エリア社員は独自施策の一つ。保険4人、郵便1人、投信2人の社員を指定し、営業の柱として活躍している。その他、連絡会で人事採用PTを立ち上げ、アルバイト雇用について連絡会が戦略的に面接から採用、配置まで行い、その中から多くの社員が期間雇用から正社員に登用され、中心社員となって成果に結び付いている。
 また毎年、約600人の全社員(月給制以上)を対象に研修を行っており、ここで“横東スピリット”を注入している。そのほか毎年、職場の風通しと活性化を図るための「全社員対話」がある。
 串田統括局長は、約600人のほぼ全社員の顔と名前を憶えているという。連絡会はファミリーであり、社員は家族であるとの方針で、臨局しては必ず名前を呼んで激励している。失敗を恐れないチャレンジ精神によって、本年度もトップクラスの目標を持って果敢に全国トップへ挑んでいる。

  常に新しいことにチャレンジ
■総務担当―村野浩一副統括局長(青葉台駅前)
▽「土・日営業」=平日、窓口に来局できない顧客のニーズに応えるため、全国初の常設土日金融相談窓口をトレッサ横浜郵便局で2016年7月から開設▽「郵便局倶楽部」=2017年2月から全国に先駆けて、真のお得意さま拡大を目的に、会員サービスを試行実施している。会員は1万人を超える▽「人材育成」=将来の中心社員をつくるため、平成21年から人事採用PTをつくった。連絡会としてPT局長の目線で郵便局に合った人材を採用し、27人が期間雇用から正社員になった。
▽「企業連携」=連絡会の特徴の一つに企業との連携がある。世話になっている企業を招待して「郵便局感謝の集い」を開催。今年も10月11日に開催する▽「ゆう遊旅行」=ゆう遊友の会旅行会があり今年で27回目。1泊2日の旅行で毎回1000人近くの参加者がある。▽「レク」=春と秋の年2回、連絡会レクを開催、毎年500人以上の社員と家族が参加している。
▽「社員研修」=毎年5月から6月にかけて全社員(月給制以上)研修を実施。約600人の社員を課長から新規採用者まで役職階層別に分けて計9回開催。研修では“横東スピリット”を注入する▽「CS」=CSは郵便局の柱、「横東CS大賞」を創設し、個局や個人を表彰している。本年度、都筑部会が「本社CS表彰」を受賞した▽「全社員対話」=職場の風通し、活性化、防犯等の目的に毎年実施している。

  断トツの投信販売実績
■ゆうちょ担当―清水貴雄副統括局長(横浜十日市場)
▽昨年度、総合では南関東管内4位、メイン指標の総貯金純増額は目標達成、定期性純増も目標達成。満期の再預入は75.6%であった▽特に昨年度、串田統括局長は民間企業として損益を重視した営業、儲かる商品である投信の販売に力を入れようと社員に呼びかけた。まず、投信営業専担のチーフトレーナーの茶畑光洋課長(横浜駅西口)、トレーナーの岩崎貴之課長代理(横浜駅西口)と取扱局の4人と合わせ8人でPTを作り、盛んに社員研修、投信の勉強会を開催した。
▽この結果、昨年度の投資信託の販売額は連絡会で192%を上げ、管内では断トツのトップとなった。純増では389%。ちなみに茶畑課長は1億9000万円の販売額を上げた。岩崎課長代理は3700万円の販売額▽茶畑課長は取扱局と非取扱局のパイプ役として、非取扱局からの情報を取扱局と一緒になって断トツの実績を上げ、まさに投信販売の立役者となった。
▽本年度、現在は投信は3か月で59%の推進。100局が紹介・成約に取り組み、全局の研修によって、毎月1件以上の紹介、四半期1件以上の成約に結び付けることにしている。年間では4件の成約件数を目指している▽本年度、投信ではPTの投信トレーナー機能を発揮して、4分法チラシを活用した営業活動の実施で、毎月1件以上の3件、4半期で1件は成約件数に結び付くとみている。
▽昨年からの研修会の成果によって自ら投信をしたいという社員も多くなり、自分がやりたいから、人にも勧めたいと取組みが盛んになった。これが紹介のスキルアップにつながり、成約アップに結び付いているのだろう。
▽昨年、開催した自主研に約500人の社員が詰めかけたことでも、投信の人気ぶりが伺える。全員営業体制で更に投信販売の実績を伸ばし、全国トップを目指す▽集中満期対策の徹底では再預入率75%の確保▽年金予約票・実績の取組強化(営業基盤拡大)▽定期性純増向上の取組みに力を入れることにしている。

  4年連続の営業最高優績連絡会
■保険担当―仁井田義人副統括局長(横浜反町)
▽昨年度はかんぽ営業最高優績地区連絡会として受賞。Aグループで全国4位であり、4年連続のかんぽ営業最高優績地区連絡会に輝いた▽2月の時点ではAグループで全国8位、3月で何とか頑張って4年連続獲得しようと全員が燃えて燃え尽くした結果、4年連続最高優績連絡会達成となった。月伸では顕著な22%の推進率を上げた。来年から料額改定もあることを周知して勧奨したことが大きく推進を伸ばしたのである。
▽特に顕著だったのは部会別の推進率で、全ての11部会が120%を超えた。単マネ局とは連携で合同のライフプラン相談会を度々開催したことが成果に結び付いたとしている。ライフプラン相談会では各局でほとんどの土・日曜日に開催している▽原動力となったのが、保険営業専担の連絡会エリア社員の活躍である。横浜反町局の中村岳広さん、渡邉通泰さん、本田友樹さんの社員がルビー優績者に輝いた。実績は中村さんが830万円、渡邉さんが810万円、本田さんが580万円。
▽渡邉さんは13年間連続のルビー賞受賞で、同じ郵便局で2~3か月間辛抱して実績を上げる、本田さんは2~3週間で局をかえて実績を上げる。中村さんはデータ営業であり、手紙を送付して窓口に来てもらい、成績を上げている。仕事の進め方はそれぞれで、忙しい局に積極的に出向いて実績を上げているのは同じで、個性を発揮して成果を上げているのが注目される。
▽本年度は、料額改定によって厳しい状況である。研修によって保障話法への転換を図り、5年連続最高優績連絡会を目指している。

  大きな活躍の営業専門担当社員
■郵便担当―諸井宏幸副統括局長(横浜矢向)
▽昨年度、郵便業務収入は厳しかった。年賀は未達だった▽本年度の営業収入は概ね順調に推移している▽一体営業については順調で、神奈川県の営業本部をはじめ、支社に郵便局支援担当部署の発足が本年度からあり、また、連絡会としてはエリマネ局郵便営業専門担当社員を配置している。横浜市東部地区法人営業郵便担当として現在、横浜矢向郵便局の峰昌宏課長が連絡会内で、郵便に限らずいろいろな案件に対して対応ができる社員なので、各局からの情報に基づいて営業活動をフリーに行っている。
▽実績としてもかなりウエイトがあるので今後も活動を応援していきたい▽大きな目標を抱えているので、ガイドラインを意識して営業を展開してほしいと呼びかけている。


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