「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6860号

【主な記事】

日本郵政グループ女子チーム
第36回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会
無欲の走りで堂々初優勝


 少々肌寒かったものの、絶好の駅伝日和に恵まれた11月27日、クイーンズイン宮城第36回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会が、松島文化観光交流会館から仙台市陸上競技場までの6区間(42.195キロメートル)で行われた。
 この駅伝にはシード8チームのほか、予選で上位に入った14チームの計22チームが出場、午後0時15分、号砲とともに選手が一斉にスタートした。
 予選会8位で2回目の出場となった日本郵政グループは、ゼッケン16をつけて序盤から好位置につけ、各選手が期待どおりの力走でタスキをつなぎ、シード8チームをはじめ、伝統の強豪チームと互角の戦いを見せ、2時間15分8秒で、創部3年目にして見事初優勝を飾った。
 6区間の沿道と仙台市陸上競技場には、宮城県仙台中部と同北部地区連絡会の局長や社員をはじめ、本社や東北支社の関係者など多数が陣取り、横断幕やのぼり旗を準備、メガホンや手旗を振って声援を送った。
 1区は新人の中川京香選手が4位と好走、2区はキャプテンの鈴木亜由子選手が貫録の走りで順位を一つ上げた。
 3区では、JR福田駅から500メートルほどの沿道に約100人の応援団が陣取った。関根花観選手が3位で走っているとの情報が流れると、一斉に拍手と歓声が上がった。
 パトカーや先導車が通過し、1位の高島選手(資生堂)と2位の福士選手(ワコール)が通過して間もなく、関根選手は軽快な走り(区間2位)で姿を見せ、応援団の前を通過して行った。
 4区は初出場の岩高莉奈選手が3位を守る走りを見せ、5区では初出場の鍋島莉奈選手が区間賞を取る快走でトップに立ち、6区ではアンカーの寺内希選手が力走し、午後2時30分過ぎ、仙台市陸上競技場にトップで姿を見せた。
 第2コーナの応援席には、赤いウインドブレーカーに身を包んだ日本郵政の長門正貢社長をはじめ、200人を超す郵政グループの応援団が拍手と割れんばかりの大歓声で後押し、寺内選手は100メートルほどの差を保ち、右手の人差し指を立ててトップでゴール、テープを切った。
 2位は第一生命グループ(2時間15分21秒)、3位はヤマダ電機(2時間16分8秒)だった。
 レース終了後、髙橋昌彦監督と選手がグラウンド内に集まり、テレビや新聞社のインタビューに応じながら喜びをかみしめていた。
 髙橋監督は「できればシードが取れればと考えていたが、優勝なんて全く考えていなかった。新メンバーも加わり、前回よりタイムアップは期待していたが、本当に驚いた。選手たちに感謝している」と喜びを表した。
 出場選手とコメントは次のとおり。
1区中川選手=4位(区間4位)22分1秒
 きつかったが自分の走りに努め、4位を確保できてホッとしている。優勝するとは思っていなかった。
2区鈴木選手=3位(区間5位)12分15秒
 まさか優勝できるとは。自分の走りに徹したが、みんなが頑張ってくれた結果であり、本当にうれしい。
3区関根選手=3位(区間2位34分50秒)
 優勝できてうれしい。いい位置でタスキをもらい、自分なりの走りがきたと思う。来年も頑張りたい。
4区岩高選手=3位(区間11位)11分51秒
 優勝するとは信じられない。初出場だったが、楽しく走れた。次回はもう少しレベルアップしたい。
5区鍋島選手=1位(区間1位)32分39秒
 トップで来て、まさか白バイの真後ろを走るとは思っていなかった。来年は追われる立場、また頑張りたい。
6区寺内選手=1位(区間4位)21分32秒
 トップでタスキをもらい緊張した。自分を信じて前だけを見ながら走ったが、最高の気分でした。
 なお、東出早紀子選手、宇都宮恵理選手、岩橋優選手、小座間夏子選手は控えに回った。


>戻る

ページTOPへ