「通信文化新報」特集記事詳細

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第6846号

【主な記事】

10年後のあなたへ「未来通信」
はがき2000枚を贈呈
兵庫県摂陽東地区会 
尼崎市市制100周年を支援

 兵庫県尼崎市は本年10月8日に市制100周年を迎えるが、市内の郵便局57局は「未来通信~拝啓2026年のあなたへ~」(10年後に受取人に配達)の事業をはじめ、「尼崎市民まつり」や「あまがすきハーフマラソン」などの事業を支援することにしている。
 8月3日には、兵庫県摂陽東地区郵便局長会の田中正喜会長(尼崎潮江)をはじめ、郵便担当局長や市役所との連携担当の佐藤健太郎局長(尼崎西難波)、西田明生局長(尼崎塚口六)ら12人が尼崎市役所に稲村和美市長を表敬訪問し、未来通信用の専用はがき2000枚を贈呈した。
 田中会長は「尼崎市市制100周年事業を郵便局も一緒にお祝いしたいとの思いから、1年半前に郵便局の車両に『100周年記念ステッカー』を貼付したのをはじめ、昨年10月には記念切手の販売や『ポスくま』も参加した100人サッカーなど、各種のイベントにも参加した。この度は『未来通信~拝啓2026年のあなたへ~』の企画に参加させていただくことになり光栄」と語った。
 また「昨今、手紙を書く機会が減っており、手紙文化の振興の面からも、10年後の自分、家族、友人・知人宛てにはがきを出すという“ときめき”と、そのはがきを手にした時の“感動”と2回も楽しめる企画であり、郵便局としてお手伝いさせていただくことにした」とあいさつした。
 稲村市長は「尼崎市市制100周年事業の取り組みに協力いただき感謝、『未来通信』は市民の皆さんが気軽に参加でき、10年後の未来に繋ぐという夢のある行事で、はがきの寄贈はたいへんありがたい」とお礼の言葉を述べた。
【「未来通信」の目的や概要】
《目 的》
 市制100周年の基本理念は「100周年を機とし、これまでの歴史を知り、尼崎の魅力を再発見することによって、尼崎への愛着心や誇りを新たに抱いていただき、その想いを持って新たな一歩を未来に活かし、繋げていくこと」で、この実現を目指して様々な取り組みを進めている。
 日ごろから地域との連携を図っている郵便局として、100周年の取り組みに参画することにより、参加者の現在の抱いた想いを風化させないよう未来に送り、繋げていくことに協力する「未来通信」を実施する。
《事業概要1》
①各種市制100周年事業において、専用はがきに住所、氏名、届けたい思いを書いてもらう。
②尼崎市は専用はがきを10年間保管し、2026年10月に郵便局へ差し出す。
③各参加者の元に、市制100周年の際に綴った想いが届けられ、2016年の100周年を思い出してもらう。
《事業概要2》
〇実施事業▽みんなのサマーセミナー(8月6~7日)▽潮江なつフェス(8月13日)▽食の祭典 尼が咲く(9月18~19日)▽尼崎市民まつり(10月8~9日)▽あまがすきハーフマラソン(10月16日)▽安全安心フォーラム(11月5日)▽各地区まつり(9~11月)
《受付数量》2000枚
▽当該事業で使用するはがきについては、摂陽東地区郵便局長会が寄贈した専用はがきを使用する▽参加者増に伴い、専用はがきが不足する場合は、必要に応じて対応数量増加の検討を行う。
 西田局長によると、このほか「地域のお祭り」などのイベントに郵便局が参加する場合は、はがきのワークショップを開催することもあり、「あまがすきハーフマラソン」では、局長らがボランティアとして参加することにしていると言う。また、今後の展開として、尼崎市の広報誌「市報あまがさき」(約20万部)でも未来通信の募集を行い、多くの市民に広く周知することを検討している。



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