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第6846号

【主な記事】

リオ五輪金メダリスト切手
大好評、好調な販売

 リオデジャネイロ五輪が8月21日閉幕した。メダルラッシュに沸き、体操男子やレスリング女子、バドミントン女子など感動の逆転劇に「ハラハラドキドキ」の17日間だった。金メダル獲得の感動の余韻が残る翌日に発行された日本郵便のリオ五輪の「金メダリスト公式フレーム切手」(12種。JOC公式ライセンス商品)も好調で、東京中央郵便局では完売が続出、ネット販売も桁外れな売れ行きだ。中でもアテネ五輪(2004年)以来3大会ぶりに金メダルを獲得した体操男子団体は1万4000枚(21日現在)が売れた。


パラリンピックでも発行

 日本郵政グループはリオ五輪のオフィシャルパートナーで、「金メダリスト公式フレーム切手」(82円切手5枚)は、公式ライセンス商品として販売されている。金メダルを掲げた選手の写真などの切手に、開会式の行進の様子や競技の名場面の写真を組み合わせたもので、販売価格は1400円。
 金メダル獲得の翌日正午から、東京中央郵便局(限定1000シート)とオンライン通販サイト「切手SHOP」で取り扱いが開始され、1週間後(東京中央局が土曜日売り出しの場合は月曜日)の午前9時からは地元の中央郵便局で販売されている(販売期間は表を参照)。
 前日の試合の興奮が残る中、東京中央局では販売時間の正午前から金メダル切手を買い求める人の列ができた。特に12日には五輪2連覇で日本人としては44年ぶりの快挙を成し遂げた「体操競技男子個人総合の内村航平選手」、種目初の金メダルを勝ち取った「柔道女子70キロ級の田知本遥選手」と「柔道男子90キロ級のベイカー茉秋選手」、感動の逆転劇や最後まで粘り強さを見せてくれた3競技の切手が発売されるとあって、販売時間を前に約200人が並んだ。
 中でも体操競技男子個人総合で、最後の鉄棒競技でウクライナのベルニャエフ選手に逆転勝利し、人々を感動させた内村選手の切手は人気で、即日完売となった。内村選手は2012年のロンドン五輪体操競技個人総合で長崎県で初の金メダリストとなり、リオ五輪でも地元の期待を一身に集めていた。
 期待通りの結果に、長崎中央郵便局では内村選手が金メダルを獲った発売初日の17日(体操競技男子団体)と19日(体操競技男子個人総合)は、約100人が並んだ。長崎中央局では二つの金メダルで約1770シート(団体は約820枚、個人は約950枚)、ネット販売では約8500枚(個人)を売り上げた。
 ネット販売はどの選手のフレーム切手も好調で、21日現在でトップは体操競技男子団体の約1万4000枚、体操競技男子個人総合の内村航平選手の約8500枚、競泳男子400メートル個人メドレーの萩野公介選手の約4200枚と続く。最後まで競り合いの激しい戦いが続いた「バドミントンダブルスの髙橋礼華・松友美佐紀チーム」は、20日からの2日間のネット販売で約1200枚が売れた。
 世界ランキング1位で快調な泳ぎを見せた競泳女子200メートル平泳ぎ・金藤理絵選手は、13日からの発売で東京中央局で完売目前の約980枚、ネットでも約1100枚。残り数秒で逆転し、女子全競技・五輪初の4連覇を成し遂げたレスリング女子フリースタイル58キロ級の伊調馨選手も好調な売れ行き。19日からの発売で東京中央局ではすでに約780枚、ネットでも約1100枚が売れている。
 2012年のロンドン五輪では、ロイヤルメールが金メダリスト切手を発行した。日本での金メダル切手は初めてとなる。金メダル獲得の翌日に選手・団体の切手を販売するという新たな試みは、オリンピックの盛り上がりと同様に大きな反響を呼んでいる。
 日本郵便によると「オリンピック閉会後に切手を発行するのではなく、こうして直ぐに発行することで、オリンピックの熱気そのままに多くのお客さまに買い求めていただけている」と見ている。
 切手販売は続いており、まだまだ数字を伸ばせそうだ。なお、9月7~18日まで開催されるリオデジャネイロ2016パラリンピックでも、引き続き金メダリスト公式フレーム切手(JPC公式ライセンス商品)を販売する。



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