「通信文化新報」特集記事詳細

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第6828号

【主な記事】

和を重んじ最高優績部会へ
大阪府三島連絡会 茨木東部会
波田埜寛部会長
茨木市役所内局

 大阪府三島地区連絡会(南野喜昭統括局長/吹田山田西二)の茨木市役所内郵便局の波田埜寛局長は平成25年に茨木東部会長に就任、全員が全ての情報を共有し、何でも言い合える部会づくりを目指した。和を重んじて全員で成績向上に取り組んだ結果、近畿支社管内でも高い目標額を持つAグループ中、前年度第3四半期では総合成績ナンバー1となり、最高優績部会に輝いた。特に保険営業が牽引的な役割を果たしたのが注目される。新年度は全種目営業の目標突破を図るとともに、総合営業では管内ベスト10入りを目指している。

 波田埜部会長は平成15年に茨木市役所内局長に就任し、地域に愛される、地域密着型の郵便局づくりを目指した。茨木市役所内局では、お客さまが役所から書類をもらってきて、そのまま来局する場合が多い。何でもやってくれる、安心して任せられる郵便局を目指した。
 “一見さん”が多いのが特徴で、1日の利用者は500〜600人と多忙だ。25年に茨木東部会長に就任、全員が全ての情報を共有できる、何でも言い合える部会を目指した。社員には上の役職を目指してほしいことを強調する。
 「努力は報われる」との言葉が好きで、営業成績向上に取り組んできたが、部会は14局と多く「一筋縄ではなかなかうまくいかなかった」が、前年度第3四半期の総合成績では近畿支社管内でナンバー1になった。それも目標額の高いAグループでのトップで、最高優績部会に輝いた。
 牽引力となったのは保険の顕著な成績。3月末で料額2000万円を上げて、管内トップで全局全完を成し遂げた。営業に関しては会社を存続させる不可欠な仕事であり、目標を100%達成するのはもちろん、そこから上にいくのが利益の部分となる過達主義を強調する。
 郵便局勤務は長く、貯金の指導官の経験から、本年度の集中満期では「低金利の中で郵便局に預けているゆうちょファンも多く、先輩たちが長い間にわたって確保してきたおかげ。引き続きの預入の確保に全力を傾注してほしい」と訴えている。再預入してもらうためには、日頃からの接客活動が大切。「あんただから預ける」と言ってもらうことが大事と強調する。

  同じベクトルで同じ行動

 川原栄太副部会長は「波田埜部会長が和を重んじて、何かにつけて同じベクトルを向き、同じ行動をさせるようにしている。その結果が前年度の第3四半期の総合営業でナンバー1に輝いた」と語る。目標額の高い連絡会の中でも最も高い目標額を持つ部会。「ナンバー1となったことは全社員の努力のおかげ」と高く評価する。
 貯金をはじめ郵便、保険営業も「自分の人格を売ることが大切で、どれだけ利用者に信用してもらえるかにかかっている。新年度は営業目標突破を図り、全員一丸となった過達主義を貫こう」と呼びかけている。
■総務担当—川原栄太副部会長(茨木水尾)
▽部会長中心にまとまっている▽全員が同じベクトルを向き、同じ行動をしている▽和を重んじる部会長の方針が着実に全員に浸透し定着しつつある。

  成果を上げた短期払い養老保険

■保険担当—平雅代副部会長(茨木鮎川)、高田昌平営業推進リーダー(茨木沢良宜局)
▽昨年度、第3四半期で近畿支社の優績旗が獲得できたのは、保険の成績がけん引役となった▽14局と局数も多く、目標額も高いが12月末に早期目標達成した。3月末で料額では2000万円を超えた。顕著なのは全局全完の達成。管内でも三島地区会は目標が高く、地区会の中でも一番高いのが茨木東部会。成績向上は全員のレベルアップが大きな要因。
▽推進力となったのは10月から販売した短期払い養老保険。9月にインストラクターによる社員参加の研修会を開いたのが効果を上げた。同保険が過去に好評だったと全員が関心を持って真剣に取り組んだことが効果的▽赤道越え(50%の推進)の8月、12月の達成に向け、全員一丸となってカウントダウンを行ったのが効果を上げた。
〈高田リーダーの販売話法の秘訣〉
▽「貯蓄されていますか」と声をかけ、「どんな貯蓄をされていますか」と聞く。
 郵便局なのかどうかを確認して「今、金利が低いので、ご自身に保障を付ける方が多いのですが、保障を付けながら積み立てしませんか」と話していく。そのあと「プランを作ってみませんか」と提案する。提案するのは短期払い養老保険と終身保険の2種類。そして、短期払いの保険は非常に良い商品だが15年後に満期が来る。この時までに病気をすると保険に加入することができなくなる。そのリスクを話して、郵便局の終身保険は積み立てを兼ねているので、終身保険の方がいいかもと説明する。
▽お客さまの用事を笑顔で親切に行うことが非常に大切。そこから自分とフィーリングの合う方へアプローチしていく。リーダーなので部会の常にトップになるように、多くの声かけに心がけたことが実績向上につながった。

  カタログ販売で牽引的な役割

■郵便・物販—橋本望副部会長(茨木星見)、岡﨑世里子営業推進リーダー(茨木太田局主任)
▽前年度、年賀では局長を中心に全員で、例年よりも臨時出張所の回数を増やすなど、極力頑張り、活動量を増やし取り組んだ▽カタログ販売に力を入れた▽物販について中元、歳暮の販売は三島地区会では断トツの1位だった▽5月15日の1日限定の「ゆうちゃんコラボ」の部会施策では、申し込んでもらった人に地域の店舗で利用できるクーポン券を配布した。当日の売り上げは通常の14局の売り上げ合計の約3倍に当たる実績となった。これは地域の活性化に役立ち、非常に好評だった。
▽岡﨑リーダーの茨木太田局は部会の見本となるよう実績向上に取り組んだ結果、前年度4月1日から3月31日までカタログ販売の全245営業日連続挙績を達成した▽あ・い・う・え・岡﨑リーダーニュースには、商品を実際に食べた感想、インターネットで情報を収集した多くの内容を掲載した。カタログ商品を買いに来る来局者はほとんどいないので、声かけするしかない。そのため声かけするのに役立つ情報を掲載し、効果を上げた。
▽これまで物販では個人社員の成績を公表していなかったが、社員の実績表を付けて実績に意識してもらうようにしたことも大きかった▽前年度はこれまでの食品カタログに加えて、非食品カタログ、衣類やバッグなどを扱うことになった。そのため、多くの非食品カタログを掲載し、声かけする上での情報提供に役立った。リーダーニュースでは、例えばJPセレクトカタログでは、高品質の商品なので、自信をもって販売し、また、クレジット払いが可能と説明した。母の日、こどもの日のギフト商品も詳しく説明し、知らないお客さまも多いので、ぜひ知らせてほしいと呼びかけた。
▽人気の明石名物“いかなごのくぎ煮”では「今年はいかなごが少なくて値段が高いと聞いていますが、郵便局でもおいしいくぎ煮を販売しています。パンフレットをご覧になって、ぜひ申し込みを」と声をかけ、パンフレットを渡した。

  新年度は各局で年金相談会開催

■貯金—宮本卓也副部会長(茨木太田)、藤原明久営業推進リーダー(茨木大池局主任)
▽前年度はメイン口座が目標達成、他は未達だった▽12月に茨木東部会と西部会の「茨木東西ダービー」を開催したが、大きな盛り上がりを見せ、全員のモチベーションが上がった▽新年度の集中満期については、10年間の利用に対して感謝の気持ちで手続きを行い、全社員が全力で予約獲得まで3回以上の事前アプローチの徹底を行うことにしている。中には、利率の良かった時に預けた人やゼロ金利政策以降、利用していない人もいる▽架電・訪問によって来局誘致を促し、まずご来局してもらうことが必要としている。
▽年金自動受取件数を増やすことが、総貯金残高を増やすのにつながると、本年度は各局で年金相談会を開催し、成果を上げることにしている。藤原リーダーは社会労務士の資格を持つ。支社では年金アドバイザーのチームを作り、年金相談会用のマニュアルを作成した。これを基に今年度は14局の各局で相談会を開催できるようにした。窓口でも自信を持って年金の説明をすることが期待されている▽基本となるのは定定純の日伸で、定定新規に取り組んで毎日、トータルでプラスになるようにと呼びかけている▽4月からの限度額引き上げのお知らせ活動の徹底を図る。


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