「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6807号

【主な記事】

強い団結力、営業の企画・立案は社員
宮崎県北部連絡会
延岡北部会
佐藤彰生部会長
北川郵便局

 宮崎県延岡市の北川郵便局、佐藤彰生局長は平成18年4月に就任すると、営業目標必達を掲げ、率先垂範のトップセールスによって全員で取り組む体制を築き、翌年から7年連続全種目目標達成という成果に結び付けた。27年、宮崎県北部地区連絡会(矢野哲朗統括局長/木城)延岡北部会長に就任し、「不易流行」「凡事徹底」「一所懸命」の3点を掲げてまい進している。佐藤部会長によると、もともと社員と局長の団結は抜群の部会で、営業の企画・立案は社員が行うこととなっており、工夫を凝らしたリーダー便りなどには定評がある。それを引き継ぎ本年度、機能重視マネジメントモデル部会として、全社員がさらなるスキルアップを図ることにしており、飛躍が大いに期待される。

  佐藤局長は、北川局長に平成18年に就任すると同時に営業目標必達、防犯、コンプライアンスの徹底に取り組んだ。特に、郵便局は人材が重要だと育成に力を注いだ。何事も率先垂範で、営業ではトップセールスによって保険の立て直しなどを図ったことが社員に好影響を与え、全員で取り組む体制となり、翌年の19年以降、昨年度まで7年間連続全種目目標達成と大きな成果を上げてきた。
 27年に宮崎県北部地区連絡会延岡北部会長に就任、前々任・前任の部会長の尽力によって社員と局長の団結力が抜群の部会となっている。特に、岡田寿美前部会長(宮崎北部連絡会副統括局長/延岡島野浦)が3年前、NNAという特命法人対策チームを立ち上げ、事業所開拓に取り組み部会を盛り上げてきた。
 これには社員も参加しており、人材育成にも貢献している。佐藤部会長は、部会の伝統(全員力)を引き継ぎながら、新しいものを取り入れ変化していく「不易流行」、基本を忠実に何事も当たり前のことのように取り組む「凡事徹底」、1日1日を大切に一つのところに命を懸ける「一所懸命」の3点をモットーに掲げてまい進する旨を部会の14局に伝えた。
 併せて「私たちの会社は私たちが思っている以上に素晴らしい会社、自信を持って一人ひとりの力で本年度を乗り切っていこう」と呼びかけた。14は窓口局の4人局1、3人局1、2人局10、渉外の2局は3人局となっている。
 仕事は「楽しく、しかし厳しく」と、ほとんどが小さな職場なので「笑顔のある職場づくり」に取り組む。人材育成が一番大事で、各局長には職場では「ありがとう」の言葉によって「人材の“材”を“財”に変えるような働きかけを」と訴えている。
 NNAの法人チームを立ち上げた岡田副統括局長は、社員の自主的な参加を促し、事業所開拓に取り組んできた。これが成果を上げ、佐藤部会長によると「営業では計画・立案するのは社員であり、局長はその支援に当たる体制が定着している部会」と分析する。
 総務担当の小野勇二副部会長は「都市部から山間部にある局まで局種が豊富なため、お客さまへの接し方については社員のスキルが高い」と評価しており、本年度、機能重視マネジメントモデル部会として、利用者が多い延岡局に出向する社員がさらにスキルアップし、全員力で営業では大きな飛躍を遂げると期待している。

  部会営業の原動力NNA
■NNA(特命法人対策営業チーム)―岡田寿美・宮崎県北部連絡会副統括局長(延岡島野浦)、柳田和俊・延岡大門局長
▽3年前、当時の岡田部会長の構想で誕生した。定期的に延岡大門局で会議を開催。
▽部会は郵便収入が厳しく、新しい需要を開拓したいというのがきっかけ。年賀タウン、保険の法人コラボ、一体営業に取り組んだ▽柳田局長はみんなが参加しやすい雰囲気で、楽しくやろうとNNAと名付け、部会を盛り上げ実績を上げてきた▽局長と社員の参加を促し、社員育成にも成果を上げた。
■総務担当―小野勇二副部会長(梅木)
▽都市部に近い局もあれば、山間部の局もあるなど局種が豊富。社員のお客さまへの接し方は様々で、兼務発令によって社員はかなりスキルアップしている部会だ▽部会のために活躍する法人対策チームのNNAがある部会と有名。

  部会の数字を伸ばす活躍
■郵便・物販担当―池田佳典副部会長(延岡日の出町)、新名秀壽営業推進リーダー(延岡中川原局主任)、長友正征業務推進リーダー(北浦局課長代理)
〈池田副部会長〉
▽昨年度の郵便収入は窓口94.10%、一体営業は189.89%と顕著な伸びを示し、郵便営業の全体収入は102.34%、ゆうパックの引き受けは128.40%と目標を突破。NNAの特命法人対策営業チームの活躍が大きい▽昨年度、物販は121%と好調。ふるさと会の実績が大きい▽本年度、物販は達成できる見込みだが、郵便収入は厳しい▽モチベーションを上げ、年賀はがき販売に力を入れるよう訴えたい。
〈新名営業推進リーダー〉
▽本年度は郵便収入の目標が、一体営業を除くとなったので厳しくなった。一体営業を中心に、NNAが活躍し実績を上げたからである▽昨年9月に物販の実績を上げるために取り組んだ施策「物販リーグ戦 秋の陣」が好評だった。対象となったのはJPセレクト・年賀状印刷等の商品で、14局を3グループに分けて行った▽昨年6~8月までは連絡会の施策で各局では連続挙積に取り組んだ。今年は4~5月半ばまで1か月半行い、効果を上げた▽日向夏ジュースの取り組みでは、今年4月から8月までに1人50個以上を目指し効果を上げた▽中元とかもめ~るは全局全完を達成した。

  保険は昨年度
  全局全完を達成
■保険担当―田中俊二副部会長(延岡桜ヶ丘)、堀井慎治・営業推進リーダー(窓口担当―延岡大門局課長代理)、河野清志・営業推進リーダー(計画担当―北川局主任)、大原康宏業務推進リーダー(北川局主任)
〈田中副部会長〉
▽昨年度実績は122.82%と好調で、特に全局全完を達成したのが顕著▽要因は成功事例の横展開の情報共有化が大きい。社員は3回開催の自主研(1回は延岡南部会と合同)に自主的に参加するなどスキルアップを図っているのが要因▽各局でライフプラン相談会を実施したことが効果を上げた。社員一人ひとりが自局の目標達成に懸命に取り組んでいる証拠▽本年度も好調に推進▽商品別では終身保険が伸びている。加入年齢範囲の拡大によって保障の見直しが成功している▽昨年度、渉外社員の河野清志主任が260万円の顕著な実績を上げた▽お客さまの財産を守るのが保険であり、大好きな家族に残す財産として、ぜひ声かけしてほしい▽満期型と終身型と両方提案し、お客さまに選んでもらうことが大事。
〈堀井営業推進リーダー〉
▽本年度の上半期(9月末現在)は63.02%と好調だが、70%以上目指していたので後半に取り戻そうと呼びかけている▽効果を上げたのは昨年4月に行った「ほりモン争奪戦」、本年度の「チーム対抗戦」が好評。窓口社員を4チーム、渉外社員の2人は単独で2チームにしての対抗戦だった。
〈堀井リーダーの販売話法〉
▽普段からの会話を大事にする▽忙しくても一声かけてコミュニケーションを図ることが重要となる▽契約内容を見て保障が少ない人にアプローチする。加入年齢範囲の拡大によって、終身保険に入りたかったが年齢であきらめたお客さまを対象に勧奨▽子どもができて学資保険の必要性が分かるので、それを話題にするのが効果的。

  推進遅延局に直接入り指導
■貯金担当―春田雅宏副部会長(延岡富美山)、三輪修司営業推進リーダー(延岡駅前局課長代理)、緒方彰業務推進リーダー(北浦局主任)
〈春田副部会長〉
▽定定・新規は103.49%、純増は95%だった。延岡局と合わせた数字なので、部会だけでは順調だった▽本年度上期では新規は順調に推移。メイン口座のポイントの推進は支社のマスタープランに追いつき、年金口座獲得も来年度、再来年度の予約が上がってくるので目標達成は可能。
▽推進の遅れている局の営業会議などに直接に入り、システムの操作のやり方などを隣りに座り指導した。具体的に、見込みのお客さまを探すやり方と電話のかけ方を指導した。
〈三輪営業推進リーダー〉
▽リーダー便りは工夫して見てもらえるようにすることが大事▽リーダー同士で情報を交換してモチベーションが上がる施策を立案するようにしている▽年金自動受け取りの勧奨では、月初めに当月の対象者を抽出、顧客を誕生日別に週分けし、翌週に誕生日の3か月前になる顧客へDMを準備、週明けの月曜日に該当顧客へ発送、最低でも3日後に電話などによるアプローチ実施との理想的な年金サイクルを紹介して定着を図った。
▽8月に行った副部会長の名前を使った「春ちゃん祭り」、年金自動受け、年金の来年度予約、自払い、自動定額をチームで競い合い好評だった▽電話は雨の日には必ずかけてほしいと呼びかけ、効果を上げた▽電話では通帳の印鑑の廃止、ICカードへの切り替えなどを話して、印鑑と通帳を持参してほしい旨を話す。
■機能重視マネジメントについてー落合隆臣・延岡局窓口営業部長。
▽延岡局から2人が北部会へ、部会から2人が延岡局に来ている。
▽営業面では、部会の方は特にお客さまとの接し方のスキルが高いので勉強になる。


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