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第6806号

【主な記事】

「ホッとする」簡易局を
[全簡連]取組み事例発表会


 


 全国簡易郵便局協会・全国簡易郵便局連合会(小山洋会長/東原)は11月14日、メルパルク東京で「高齢者・地域対策及び情報発信に関する取組み事例発表会」を開催した。
 簡易郵便局は高齢化・過疎化が進む地域に多いが、住民生活に欠かせない存在として維持・存続を望む声は強く、情報発信の拠点としの役割も期待されている。全国の簡易局では様々な地域住民にとって「ホッとするサービス」を展開しているが、こうした取組み事例を広く共有することを目的に開かれた。
 発表会は企画制度部会が主催、内容は近く作成される「簡易郵便局における高齢者・地域対策及び情報発信に関する実態調査報告書」に盛り込む予定だ。
 出席者は上畑稔局長(北海道・風連旭)、高橋直幸局長(岩手県・村崎野)、水野雄太局長(長野県・飯山新町)、齋藤智栄子局長(富山県・朝日)、井上佐代局長(愛知県・知多岡田)、水嶋勉局長(兵庫県・奈佐)、村上友紀子局長(香川県・比地)、寺﨑京子局長(浅井)、隈元信一局長(鹿児島県・川西)。
 全簡連からは湯澤芳雄専務理事、津田一則業務部長、藤巻裕子庶務主任、企画制度部会の早川啓二副会長(北海道・稲美)、古谷修局長(熊本県・泗水桜山)、坂下尚登局長(岩手県・幸町)、三浦丞局長(北海道・札幌荒井山)、また、日本郵便からチャネル企画部簡易郵便局企画室の深山忠利室長、木村文俊課長、総務部環境・社会貢献室の谷風拓朗主任が招かれた。
 湯澤専務理事が「高齢化・過疎化に簡易局はいかに対応するか貴重な意見を」と開催の意義を説明、早川副会長の司会で高齢化への対応や地域貢献、情報発信についての活動が発表された。
 「施設転貸制度で公民館に開設」(上畑局長)、「自治会や青年会にも加入、地域を盛り上げている」(高橋局長)、「ゆうパックの伝票に市の住所を印字」(水野局長)、「庭を撤去して局舎をリフォーム」(齊藤局長)、「国の登録有形文化財の建物を使用」(井上局長)、「折り紙で地域を発信」(水嶋局長)、「ゆうパックの営業に力」(村上局長)、「女性が安心して働ける職場づくり」(寺崎局長)、「文化財保護指導員として活動」(隈元局長)などが紹介された。
 発表についての活発な質疑応答に続いて、坂下局長が「様々な活動で簡易局は地域になくてはならない存在になっている。お客さまがホッとする状況をつくっていかなければならないが、細かな気遣いが満足と安心を与え、信頼を得る最高のサービスだ」と講評。
 日本郵便の深山室長が「局長の個性と信頼が郵便局サービスに結びついているのだろう。地域と様々な接点が極めて有意義なことを改めて感じた。ノウハウを広く共有し安定的な発展を」と期待を述べた。
 古谷局長が「簡易局運営の貴重な事例、会員にフィードバックしていく。重要な情報として参考になるものと思う」とあいさつして発表会を終えた。


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