「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6754号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
お客さま第一主義でV5を
長船美和郵便局(岡山県)
保険担当副部会長 久山敏行局長

 平成27年用年賀はがきが発売されて2週間が経過、予約活動に基づく販売をはじめ、臨時出張所も精力的に開設され、売れ行きはほぼ順調のようだ。局長と社員が一丸となって営業推進に取り組み、22年度以降4年連続で全種目達成を果たし、V5を目指している中国支社管内の郵便局を訪ねた。岡山県備前東部地区連絡会(田中以多留統括局長/山陽)の長船美和局(久山敏行局長)である。同局のある瀬戸内市は、岡山県の南西部に位置し、瀬戸内海に面している。平成16年11月、邑久町、平室町、長船町が合併して誕生した。人口は約3万7000、産業は農業と漁業が主体となっている。
 山陽新幹線岡山駅で赤穂線に乗り換え、長船駅で下車。駅舎を背に最初の交差点を右折し、県道83号線を東へ5キロほど進み右折、県道39号線を約500メートル南進すると、左手前方に長船美和局がある。
 久山局長は瀬戸内市(旧邑久郡)の出身で、昭和63年3月14日付で岡山楢原局に採用となり、数局転勤後、中国支社人事部を経て、平成17年4月1日付で長船美和局長に就任、10年目を迎えている。25年4月からは保険担当(2回目)の副部会長を務めている。
 局長、主任、期間雇用社員の3人で局務運営に当たっている。利用世帯は約570、1400人ぐらいで、1日当たり平均30~40人が訪れている。
 局長の指導力と社員の熱意あふれる取り組みによりV5を目指している。25年度はLグループ総合2位となり、中国支社長表彰のほか本社表彰も受賞した。

 リピーターをつくる
 「お客さまあっての郵便局であり、常にお客さまの立場に立った接遇に努め、気持ち良く郵便局を利用して帰ってもらえるように配慮している」。また、少ない人口のため、リピーターをつくることを第一義としている。
 そのためには、お客さまの話を十分聞き、貯金や保険のサービス(商品)など真に必要とするものを提案し、その中からメリットのある商品を利用してもらえるように取り組んでいる。
 切り口についても、商品のことだけでなく、地域の話題や世間話などを織り込み、郵便局の都合でなく、お客さま第一主義のスタンスで対応するようにしている。

 推進管理を徹底
 厳しい事業現況が続いており、少しでも安定した経営基盤を確立するためには、各局が与えられた目標の必達が不可欠となる。
 営業推進に当たっては、社員を巻き込み、バランスの良い営業推進を行うことにしている。具体的には、自局で定めたガイドラインに遅れを取らないよう、日々あるいは一定のスパンで推進状況をしっかり把握し、少しでも早い目標達成ができるように努めている。
 目標達成はあくまでも通過点であり、その後も手を抜くことなく、上積みするように励んでいる。
 推進が遅れるような場合は、手空き時間を利用して話し合い、「基本動作」に沿った取り扱いをするようにしている。

 手空き時間を活用
 朝礼や終礼という形は原則とらず、業務開始後の手空き時間を利用し、局長が会社や連絡会などに関する周知事項を伝えるとともに、情報を交換したり、意見を述べるなど常に全員が同一認識、同一スタンスをとれるように努めている。
 社員とは家族よりも共に過ごす時間が多く、コミを図る時間は十分に確保できるとのことだ。
 また、各種試験を受け、資格を取って業務運営に役立てるように進言している。
 接遇や営業推進で気が付いたことがあると、全体的にアドバイスをしたり、内容によっては個別指導をすることも時折ある。そのほか、制度改正などがあった場合は、業務終了後に多少時間をかけて勉強会を行う。

 地域活動の展開
 日ごろから地域に根ざした郵便局づくりを目指しており、久山局長は「美和歩く会」に所属し、年2回(4月、10月)は地域の人たちと一緒に山歩きをしている。また、若い人たちとの付き合いとして「消防団」に属し、定期的に活動している。
このほか、郵便局の良き理解者を増やすためにも、地域の行事に顔出しをするように努めているほか、郵便局の持ち味を活かすため、地域の人たちが作成した各種作品の展示について検討してみたいと語った。


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