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第6742号

【主な記事】

部会全員営業で自動車保険日本一
明るい応対、感動のサービス
美祢(みね)郵便局 生田康文局長 山口県長門北部連絡会

 山口県長門北部地区連絡会(末武晃統括局長/萩越ヶ浜)の保険担当副統括局長を務めているのが美祢郵便局の生田康文局長。美祢市は山口県西部のほぼ中央、四方を山に囲まれ人口は2万6700人。かつては日本最大の良質な無煙炭の産地として知られていたが、閉山により急速に人口が減少した。少子高齢化も進むが、平成24年度に郵便局での取り扱いが始まった自動車保険で、推進率350%と全国1位の実績をあげた。その後も連続して目標を大きくクリアしている。その他の営業も高い実績をあげ、25年度は単マネ局に匹敵する高い目標にもかかわらず定・定純増105%、保険124%、郵便営業収入105%、物販118%と主要4種目をクリア、定・定新規89%、年金自動受取り108%、年金保険103%、ゆうパック91%と優秀な成果を収めている。「お客さま満足から感動のサービスを」を合言葉に、郵便局ファンの拡大に積極的に取り組む。

 生田局長が美祢郵便局長に就任したのは24年4月、同じ美祢市の大嶺郵便局長から異動した。美祢局は以前に普通局だったこともあって社員は18人(うち渉外社員は5人=貯金・保険の総合担務)。集配センター併設局で宇部郵便局の社員が約25人勤務している。
 大嶺局で13年の局長経験、昨年まで6年間、美祢部会長を務めた。4月から長北連絡会の保険担当副統括局長。地域に密着した旧特定局の良さを生かし「お客さま満足から感動のサービス」に心がけてきた。
 「とにかく、お客さまに気持ち良く帰ってもらうこと」をモットーとしている。「来られた時からお客さまの顔を見て元気にあいさつ。帰られる時も必ずありがとうございました。お気をつけてお帰りください」とひと声かけるように指導している。普通局時代の社員もいて、なかなか自然に声が出ないこともあったが、朝礼で何度も練習、だんだん浸透して、今では全員が明るくあいさつできるようになった。
 初めは「お客さまもびっくりしていた」という。リピーターを増やすことにつながり、訪れる人は美祢部会で最も多く、1日に100人は超える。ATMの利用は平均300件。夏場は、おしぼりなどを出すなどのサービスにも努めている。
 自動車保険日本一になったのは生田局長が美祢局に異動した24年度、推進率350%を達成した(件数は54)。部会の局長、社員の協力が大きかった。長北連絡会で初めて部会目標導入になったのが美祢部会。16局の社員55人が部会兼務となった。
 取扱局は美祢局しかなかったが、部会目標だから1局だけが100%でも評価はない。部会全体がやらなければならないということで、各局からの紹介制度を支社に相談して取り入れた。この紹介制度は、美祢部会の例を参考に全国に広まった。
 自動車を持っている人は既に、ほとんどの人が自動車保険に入っている。しかし「地域に密着して貢献している局長の信頼を生かし、お客さまを部会の全局から紹介してもらった」。更新時期に郵便局に切り替えてもらったが、やはり「郵便局に対する信頼、局長の日ごろの顔の見える付き合いが大きかった。郵便局で取り扱っていることの安心感によって、少し保険料が高くても切り替えてもらった。そのかわりサービスはいい」。
 初めは全国1位となるとは思わなかったという。「やりだしたら段々と調子が出て、全国1位が近づいてきた。10月からの取り扱い開始だったので、半年の勝負、全国1位になるにはこの年度しかないという意気込みも強かった。3月末にどんと上げてトップになった」。
 翌25年度は目標が約3倍になったが、200%の推進率で中国管内1位は維持した。今年度はさらに1.6倍くらいの目標に上がった厳しい数字だが、順調に推進している。最初が10〜3月の年度後半に挙げたので、更新もこれからに集中している。農業地域の美祢市、自動車保有率は都会よりも高い。普通車に軽トラと世帯に2〜3台、多い家では4台以上のところもある。「ほぼ100%更新してもらっている」。




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