「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6779号

【主な記事】

「部会力」発揮し飛躍的な成果を
神奈川県横浜市南部連絡会
鈴木通和
横浜南部会長
横浜六ッ川局長

 横浜六ッ川郵便局の鈴木通和局長は平成22年、神奈川県横浜市南部地区連絡会(服部肇統括局長/横浜永田)の横浜南部会長に就任した。全員参画型の部会づくりを目指し、社員同士の横のつながりに力を入れた。年間で7回以上のレクリエーション機会も設け、交流を盛んにしている。風通しが良くなり活性化、結束して部会力を発揮している。保険営業では前年度、全員が数字に高い関心を持って全局全完を果たした。新年度は貯金営業にも力を入れ、一丸となって飛躍的に営業を伸ばそうと挑んでいる。

 鈴木局長は平成14年、横浜六ッ川局の2代目局長として就任。親しみやすい地域に根差した郵便局づくりに取り組んだ。22年から横浜南部会長。風通しの良い全員参画型の部会づくりを目指し、横のつながりを大事に全員が集まる機会を数多く設けた。
 特筆されるのは全員が参加できるようなレクリエーションを年間7回開催していることだ。郵便チームが第1、2営業期、保険チームが第3営業期、貯金チームが第4営業期、CS育成チームが桜まつり、役職者AとBチームが忘年会、出発式とそれぞれ宿泊を兼ねたスキーやバス旅行などを企画し、全員参加のコミュニケーションを強化、楽しんでいることだ。
 部会レクのほか、主任以下14人のCS育成チームは2か月に1回、自主的な研修を行っている。メンバーで新年度に貯金営業推進リーダーに抜擢された横浜南太田局の菊池真理主任は、ベテランとの力の差をなくす育成が大きな目的という。
 前年度は営業でお客さまとの会話を活発にするには多くの話題の引き出しが必要で、それを形成する「雑談力」をテーマにした。雑談力では趣味などを語ることがコツだとする。
 役職者チームは横浜浦舟局の菅原博之課長と横浜吉野町局の小川義明課長を中心に、役職者をまとめて局長と同じように部会全般を見る。また、部会には5人の巡回社員がいる。社員を目指す非常勤社員で、即戦力として配置できるよう育成している。
 総務担当の武藏島(むさしじま)剛志副部会長(横浜南太田)は「みんなの話を十分聞いてから部会長はしっかりと決断を下す。若手の局長も言いたいことを言う自由な雰囲気。トップダウンではなく、ボトムアップ方式で運営している。ひとたびベクトルを合わせると、爆発力のある部会だ。部会力は抜群」と分析する。
 部会には統括局長、保険担当の副統括局長がいて、営業では大きな影響を与え、保険は連絡会でもトップレベルの成績。前年度、保険は141%の推進率となり、150%には及ばなかったものの全局全完を果たす大きな成果を上げた。新年度は貯金営業の目標達成にも力を入れることにしている。貯金は毎日の積み重ねが大事で、全員一丸となった継続的な取り組みを呼びかけている。

【総務担当=武藏島剛志副部会長(横浜南太田)】
▽風通しの良い部会力は抜群。保険担当の副統括局長、統括局長がいるので社員の営業意識は高い▽部会長が社員の話をよく聞いてから決断、トップダウンではなくボトムアップ方式▽レクの機会が多いので社員間の交流も活発、横のつながりが強い▽以前から行っていたが、東日本大震災があって特に力を入れたのが地元を大事にした地域防災訓練。11月頃に炊き出しやAEDの使い方、簡易担架の作り方、ロープの結び方などを全員参加で行っている。

【菊池真理貯金営業推進リーダー(横浜南太田局主任)】
▽レクの機会が多く社員間の交流が盛んで、情報交換の場となっている。どこの局にも知り合いがいるので心強い▽CS育成チームは若手の社員を集めて社員力の向上を図るのが目的。ベテランに比べ社員力が不足しているためだ▽営業に必要なのがお客さまとの会話。いろいろな引き出しを持っていることが大事で、そのためには雑談力が必要▽CSマイスターの資格があるが大事なことは言葉遣い。来局者は高齢者が多く、敬語がポイントになる。

【郵便・物販担当=前田彰久副部会長(横浜中島)、山本佳範郵便営業推進リーダー(横浜中村橋局課長代理)、熱田友和物販営業推進リーダー(横浜六ッ川局課長代理)、室井悟共通・郵便業務推進リーダー(横浜弘明寺局主任)】
〈前田副部会長〉▽前年度は郵便営業収入額と物販の目標は3月末ぎりぎりに達成▽物販は終盤に各局で1件以上となるよう日別管理で追い込みを図ったのが効果を上げた▽「物販王」施策を2か月間行い、個人実績の上位にバッジを渡した。期間雇用社員も含めたので非常に盛り上がった▽一体営業では24件を目標に掲げ達成▽高齢者が多く、リピーターが毎年減少していることが厳しかった要因の一つ▽新年度はスタートから記念切手の販売などに力を入れ、現在、成績は上位クラス。
〈山本、熱田両営業推進リーダー〉▽物販では中元と歳暮に力を入れた。特に中元の成績は連絡会でトップクラスだった▽期間雇用社員の力が大きいので、個人別実績の推奨が効果を上げ、モチベーションの維持・高揚に大いに役立った。上位者にはバッジを渡すので「もう少しだ」と励ました▽かもめ~る、年賀葉書は販売所に出向き力を入れたが厳しかった▽新年度はスマートレターの販売に力を入れる。

【貯金担当=田中秀幸副部会長(横浜六ッ川一)、高田靖弘営業推進リーダー(横浜浦舟局課長代理)、菊池真理営業推進リーダー(横浜南太田局主任)、花輪美咲業務推進リーダー(横浜南永田局主任)、前貯金営業推進リーダーの田村基横浜中島局課長代理】
〈田中副部会長〉▽前年度、CTM6が5月に導入され、操作の勉強会が主体となり営業は厳しかった▽7月頃に全員の意識統一ができてから推進の数字が上がってきた▽毎日、副部会長が翌日のテレアポの件数の報告を受ける日別管理が効果的だった▽昼に半日の推進を振り返り、午後は全員で取り組む半日管理が効果を上げた▽新年度はスタートから順調に推移している。1週間ごとに、ガイドラインよりも遅れている局は取り組み内容を毎日報告させている▽前年度、重点ウイークの期間中、ゆうちょ銀行との個人別実績によって上位10人にバッジを渡したのが効果的だった▽新年度では毎日、コツコツと積み立てていかないと推進は上がらない、継続的に数字の意識を持つように訴えている。
〈高田・菊池両営業推進リーダー、田村前営業推進リーダー〉▽前年度、1局5件以上のテレアポを掲げて取り組んだのが効果的だった▽前年度はスタートダッシュが厳しく、そのままズルズルと行った感じ▽半日管理は昼に半日を振り返り、午後から全員が数字を意識して取り組むので効果的▽新年度は毎日のテレアポを徹底させ、遅れている局はきっちりと追い上げを図るように、全員が数字の意識を持つことが大事。

【保険担当=柴田純一副部会長(横浜中村橋)、阿久根宏営業推進リーダー(横浜六ッ川一局課長代理)、石井順也営業推進リーダー(横浜浦舟局主任)、森麻祐子業務推進リーダー(横浜中島局主任)】
〈柴田副部会長〉▽部会目標は11月21日に達成し、全局全完も達成した。150%を目指したが141%で終わったのは、全局全完にこだわったことが大きい▽効果を上げたのはライフプラン相談会。推進が遅れている局を中心に月~金の1週間開催したが、1日2人以上の予約を獲得するなど事前に十分な打ち合わせを行い、DMなどに力を入れたのが有効▽前年度は年間で役職者は18万円以上、主任以下は22万円以上の実績を挙げるよう部会独自の最低挙積額を設けて、クリアできなかった社員には出発式で決意表明を行うなど反省を促した▽新年度は部会目標を11月末、全局全完は12月末の達成で取り組んでいる。
〈阿久根・石井両営業推進リーダー〉▽統括局長、保険担当の副統括局長、保険のチーフリーダーもいるので数字の関心が高く、推進の遅れている局(3局ぐらい)を中心にライフプラン相談会を開催した。事前に打ち合わせを綿密に行ったのが有効だった。相談会は午前と午後に分けて、1日2人、1週間で10人以上を勧奨した。それまでに声をかけている成約できそうな見込みのある人を中心に行い実績を上げた。上位者には優績者バッジを渡し、盛り上げた▽課題は部会目標の達成後の推進を伸ばすこと▽新年度は入院特約を付けるよう徹底したい▽保険の相談に来局するのは高齢者の割合が高く、加入年齢の引き上げは好材料である。


>戻る

ページTOPへ