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2021年8月9日第7104・7105合併号

【主な記事】

郵便局に防災ラジオも
災害時協力の覚書を締結
埼玉県戸田市と市内9局・蕨局

(左から)菅原市長、川音局長、三田統括局長


 埼玉県戸田市と戸田市内9局および蕨郵便局(戸田市内集配業務担当)は「災害発生時における相互の協力に関する覚書」を7月7日に取り交わした。日本郵便のネットワークを生かし、災害発生時に戸田市に協力する趣旨。平成30年11月に結んだ「戸田市と郵便局との包括連携協定」の災害対策を強化した形となる。
 締結式は同日、戸田市役所の市長公室で催され、日本郵便からは埼玉県南部地区連絡会の三田浩嗣統括局長(浦和田島)、蕨郵便局の川音保夫局長、石井勉総務部長、佐藤敦士第一集配部長、蕨戸田部会の高玉早苗部会長(上戸田)、熊木毅局長(戸田市担当/戸田本町)、山本悠一局長(戸田笹目)が出席した。
 覚書の内容は①被災者の同意の上で作成した避難先リスト等の情報の相互提供②災害救助法適用時における郵便業務に係る災害特別事務取扱および救護対策③避難所における臨時の郵便物差出箱の設置および郵便局社員による郵便物の取集・交付④配達等の業務中に発見した道路等の損傷状況の情報提供⑤郵便ネットワークを活用した広報活動などとなっている。
 菅原市長は「日頃からの郵便局の活動に感謝。昨今、日本各地で大規模災害が発生し被害を受けている。戸田市においても令和元年、台風19号により浸水等大きな被害を受けた。その教訓を受けて様々な対策を講じているが、郵便局と協力体制を築くことは、市民の安心・安全につながると期待している」と述べた。
 三田統括局長は「郵便局のネットワークを生かし、市民の皆さまの生活を生涯にわたってサポートする企業として、市民の皆さまに安心・安全な暮らしの向上に向け、連携を深めながら防災に努めてまいりたい」と語った。
 川音局長は「平素から戸田市内の配達業務の中で、道路損傷や普段と違った異変を報告しているが、戸田市と防災について協議しながら、いざという時を想定した備えを充実させたい」と抱負を述べた。
 また、菅原市長は「郵便局にたくさんのお客さまが来局しているが、豪雨等で防災無線が聞き取りにくいとの話も聞いている。災害時に対応できるよう市内9の郵便局と蕨郵便局に防災無線が流れる防災ラジオを贈呈する。引き続き地域に根差した活動をお願いしたい」と述べ、三田統括局長と川音局長に贈呈した。


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