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2021年4月19日 第7088号

【主な記事】

郵政創業150年 多彩な施策を展開
社員が企画・実行の感謝イベントも

東京中央郵便局に設置される記念ポスト


 1871(明治4)年に前島密によって郵便事業が創業されてから、今年の4月20日で150年を迎える。日本郵政グループは記念すべき今年を「郵政創業150年」として、多くの各種施策を実施している。グループ全体で連携、改めて「お客さまに感謝のきもちをお伝えし、一人ひとりのお客さまに寄り添い、お客さまの満足と安心に最優先で取り組み、お客さまから信頼していただける会社を目指していく」ことが目的。全国13支社ごとに「150年分のありがとう!みんなの郵便局」と題して、社員が企画・実行する感謝イベントも開催する。

 「郵政創業150年」の施策は、日本郵政、日本郵便の郵便局(簡易郵便局を含む)や支社、本社、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険のグループ全体で取り組むこととし、連携可能なものは積極的に協力して実施する。支社や郵便局での施策は、それぞれ創意工夫を凝らして独自のものも行うこととしており、各施策は新型コロナウイルス感染症への十分な対策も行って実施する。
 既に「郵政創業150年」の記念ロゴを制定、名刺や封筒、各種資料、チラシなどに使用している。このほか郵便局での▽記念ロゴ入り物品等の使用▽記念ロゴ入り装飾ツールの活用(ぽすくまペーパークラフト、三角POP、ディスプレイボックス)▽記念ロゴ入り文字POPの活用▽記念ロゴ入りステッカーのポスト貼付▽記念ロゴ入りネックストラップの着用▽郵便局等でのお客さま感謝の独自施策の実施▽社史ダイジェスト版の備え置き▽特殊切手の発行▽記念ロゴ入りノベルティ(カタログ調達)の使用が決まっている。
 また▽記念動画の配備▽記念物販商品の販売▽郵便・ゆうパック顧客への記念品▽記念ポストの設置▽日本国際切手展2021開催▽POPコンテストの開催などを予定している。
 支社における“お客さま感謝”の独自施策、地域での記念品の贈呈なども想定している。
 「郵政創業150年記念ポスト」はKITTE丸の内にある東京中央郵便局の入口に設置する。「切手趣味週間・郵便創業150年」切手の絵柄を用いたラッピングが施され、「郵政創業150年記念ポスト 2021年4月20日」の真ちゅう製の銘板が張り付けられる。
 ポストの上部にはデジタルサイネージを設置、郵政創業150年を記念するオリジナル動画をはじめ、日本郵政や日本郵便のCM、ぽすくま動画を放映する(7時~24時)。また、郵便物を投函すると、ぽすくまが「郵便物をお預かりしました」「おてがみありがとう」と感謝の意を表す音声付動画(約10秒)が流れる。
 4月20日に発行される「切手趣味週間・郵便創業150年」切手は、日本画家・柴田真哉(しんさい)の絵図「郵便取扱の図」、日本画家・久保田米僊(べいせん)の絵巻「郵便現業絵巻」を取り上げている。1シート84円切手10枚で840円。
 また、同時に「通常版切手帳(切手趣味週間・郵便創業150年)」も発売する。1シートを収めた見開きの切手ケース。内側には解説(日本語と英語)が記載してある。1部1300円(1シートを含む)。
 これらに加え「郵政創業お客さま感謝イベント」を開催する。「創業の精神に立ち返り、お客さまへの感謝を示し、社員のモチベーションを向上させ、『郵政』ブランドに対する愛社精神を醸成する」機会にする。
 社員が企画・実行する感謝イベントは「150年分のありがとう!みんなの郵便局㏌○○」(○○は開催地の名前)。
 子どもたちに、模擬郵便やゆうパックの配達・集荷、模擬切手の販売、消印や区分などを通じて、郵便局に興味を持ってもらえる「配達ごっこ、窓口ごっこ、内務ごっこ」を体験してもらう。こうした仕事を終えると給与(模擬紙幣)が支給され、お菓子などに交換できる。
 全国統一テーマで募集するクラフト企画も予定している。
 さらに、開催地による独自の企画として、自治体や警察・消防などと共同で、働く車の集合や物産品の販売など、地域の特性や多様な社員の得意分野を活かした施策も行うことにしている。
 6月から11月にかけて全国13支社で1か所ずつ行う。既に前島密生誕の地である新潟県上越市のオーレンプラザ上越で、6月13日に実施されることが決まっている。


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