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2020年8月31日 第7055号

【主な記事】

子育て世帯を支援
滋賀県内の21郵便局 募金箱を設置

 滋賀県内郵便局と滋賀県社会福祉協議会は7月31日、大津中央郵便局で「郵便局窓口の募金箱設置に関する締結式」を開催した。
 新型コロナウイルスの影響で生活が厳しくなった世帯への「緊急小口資金等の貸付」を利用する滋賀県内の子育て世帯へ、金券等を届ける募金箱の設置について滋賀県社会福祉協議会から相談を受け、地域社会向上のために滋賀県内の郵便局が協力することを協議した。
 その結果、緊急小口資金の特例貸付受付代行を実施している滋賀県内21局で、募金箱を設置することになった。募金箱の設置期間は8月1日から9月30日まで。
 滋賀県社会福祉協議会と滋賀県内の郵便局は、昨年9月に包括連携協定を締結しており、今回は協定締結後の施策の一つとして取り組む。
 締結式には、滋賀県社会福祉協議会の渡邉光春会長、谷口郁美事務局長、レイカディアえにしの会の堀井宏理事・会長、野川篤美理事・事務局長、大津中央郵便局の長田諭局長、滋賀県西部地区連絡会の土田茂樹統括局長(浜大津)が出席した。
 滋賀県内の230郵便局を代表して長田局長は「現在、新型コロナウイルスの第2波と思われる感染拡大の猛威が確認されており、コロナ不況の悪化は避けられない状況。そんな先の見えない状況下ではあるが、こんな時だからこそ、子どもの笑顔は絶対に失わせてはならない」と強調。
 「元気で明るい滋賀県を存続させるためにも、地域が連携し常に子どもの笑顔や笑い声があり、子どもを真ん中においた地域づくりが、まさに今、求められているのではないか」と呼びかけた。
 そして「今回、郵便局として少しでも地域貢献が図れるようにと、県内21郵便局に『コロナショック!滋賀の子ども緊急支援募金』の募金箱を設置することとした。県社協が行っている『滋賀の子どものほほえむ力サポート事業』での子どもたちへの『あったか』プレゼントの一助として、支援できればと思っている」と設置の意義を述べた。
 「コロナ不況の影響で困窮されている県内の子どもに、少しでも喜んで笑顔になってもらえるよう、県民の皆さまからの理解と支援を賜れれば幸い」と語った。
 社会福祉協議会の渡邉会長は「募金箱は『滋賀の子どものほほえむ力サポート事業』として、滋賀県社協がいわゆる『子どもを真ん中に置いた地域づくり』を進めるために実施していた事業を、さらにきめ細かい施策として実施するもの。郵便局とは、地域福祉のために互いに連携しながら、子ども食堂のようなさまざま取組みに対して支援いただいており、本当にありがたい。また今回、こういう御縁を結ばせていただいた」と経緯を述べた。
 「この事業は滋賀県民で7000万円という募金額の目標を掲げている。1人50円という額にしているが、その意味は1人でも多くの方に、どちらかというと金額の目標ではなくて、できるだけ滋賀県民140万人のみなさんが参加してくださいよ、というメッセージ。ぜひとも21の郵便局に設置している募金箱に、温かいまなざしを送っていただきたい」と期待を込めた。



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