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2020年 4月27日 第7037号

【主な記事】

「布マスク」配布始まる
5月中に全世帯に配達


 新型コロナウイルス対策の一環として、政府が全世帯に配る布マスクの配布が4月17日、東京都から始まった。感染者が多い地域から配布を始め、5月中には全世帯に配布を終える予定だ。配布のスケジュールは厚生労働省のホームページに掲載される。

 全国へのマスクの配布は日本郵便の指定エリアへの全戸配達サービス「タウンプラス」を活用している。日本郵便が郵便物の配達か所として把握している住所には確実に届く仕組み。
 全国で6300万か所を配達の対象としているが、これには学校や工場、事業所なども含まれている。マスクは人が居住している世帯への配布となるため、実際の配達か所は事業所などを差し引いた数となる。
 配布は東京都の中でも感染者が多い世田谷区と港区から始まった。世田谷区は四つの郵便局が53万か所に配達する。その一つの世田谷郵便局では、18万か所を担当するが、前日の16日に3分の1に当たる6万袋のマスクが厚生労働省から届いた。
 翌17日には、配達員はさっそくマスクをバイクに積み込み、配達に出かけた。この日は担当区域内の集合住宅や一戸建て住宅の約3万か所に届けた。16日には千歳郵便局、成城郵便局、多摩川郵便局にもそれぞれ3万袋が届いた。
 マスクは2枚入りで、「3つの密を避けましょう」(3密=密閉空間、密集場所、密接場面)と呼びかけるチラシをビニール袋に封入したもの。
 チラシには「不要不急の外出を避けるようお願いします」「どうしても外出する必要がある場合には、症状のない人でもマスクを着用して、3密を避ける行動を徹底する」など、新型コロナウイルスへの厚生労働省からのお願いが書かれている。
 マスク配布のための費用は、前年度予備費233億円と今年度補正予算233億円の合わせて466億円となっている。


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