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2020年 3月16日 第7031・7032合併号

【主な記事】

ポストにQRコードステッカー
[大津中央郵便局]防災、観光情報を提供

 滋賀県の大津中央郵便局(井上純夫局長)は、大津市(佐藤健司市長)と大津市内郵便局との包括連携協定の取組みの一つとして、SNSを活用した大津市の情報発信QRコードを記載したステッカーを、市内全域の郵便ポストに貼付し、市民に活用してもらう活動を開始した。
 2月17日に「大津市と大津市内郵便局との包括連携協定に基づくSNSを用いた大津市の情報発信に関するステッカー交付式」が、大津中央郵便局で行われた。
 井上局長、滋賀県西部地区連絡会の土田茂樹統括局長(浜大津)、佐藤市長らが出席、「ぽすくま」と大津市観光キャラクター「おおつ光ルくん」も駆け付けた。
 大津市と大津市内郵便局とは昨年3月13日、包括的連携協定を締結している。大津市内ポスト430か所に貼付する情報発信ステッカーが、佐藤市長から大津中央郵便局の配達担当社員に交付され、第1号として郵便局前の郵便ポストに貼付された。順次、市内の郵便ポストに貼り付けられていく。
 井上局長は「1月に就任したばかりの新市長を郵便局に招くことができ、大変うれしく思っている。大津市との連携は、地域の見守り活動、道路損傷や不法投棄の情報提供といった取組み、昨年3月には大津瀬田郵便局に証明書交付機、キオスク端末機が試験的に導入された」と強調。
 今回「ポストへのステッカー貼付の取組みも新たに実施することができ、大変うれしく思っている。今後とも地域住民の皆さまが安心・安全に暮らせる地域社会づくりに向けて、大津市内47郵便局のネットワーク、市内約15万世帯をバイクや四輪車でほぼ毎日、集配で駆け回っている機動力を活かし、更に様々な取組みを一緒に実施できればと幸い」と期待を込めた。
 佐藤市長は「連携協定の更なる取組みとして、大津市のLINE公式アカウントに誘導するQRコード付のステッカーを郵便ポストに貼り、市民に周知する活動を実施することとした。郵便局の皆さんにはお礼を申し上げる」と述べた。
 そして「QRコードを読み取ることで公式アカウントに登録することができ、大津市の防災情報や観光情報、さらには、市民の皆さんがスマートフォンなどから入力した質問に、AIが内容を判断して自動的に回答する『AIチャットボットサービス』などを利用することができる。今後も地域密着の強みを持つ郵便局と協力し、大津市をより良い街にしていきたい」と語った。
 郵便局は大津市のほか2016年に滋賀県、昨年9月に滋賀県社会福祉協議会とも包括連携協定を締結している。現在、滋賀県の観光キャンペーンの『戦国ワンダーランド 滋賀・びわ湖』に協力している。
 大津市とは、市内にある西教寺や坂本城跡の明智光秀像の写真が入ったフレーム切手の発行に加え、大津中央郵便局では明智光秀の家紋をデザインした小型印も作成している。
 社会福祉協議会とは、地域のこども食堂の開催に合わせ、総務部の社員が講師となってクラフトはがきや消しゴムハンコづくりなどのイベントを実施している。大津市内でも、すでに唐崎の「出会い食堂♡よっといで~♡」、膳所の「ぜぜこども食堂」でイベントを行っている。



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