「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

2020年 3月16日 第7031・7032合併号

【主な記事】

資源リサイクルEXPOに出展
新素材「ライスレジン」
郵便局物販サービス 非食用米を活用

 株式会社郵便局物販サービスは2月26日から28日まで、東京・有明のビッグサイトで開催された「第2回 資源リサイクルEXPO(スマートエネルギーWeek2020)」に出展した。同様の大規模展示会への出展は初めての試みという。
 循環型社会実現のための技術が一堂に会する展示会で、郵便局物販サービスは、株式会社バイオマスレジン南魚沼と共同して、「プラスチック資源循環」コーナーにブースを構えた。
 開場から4時間経った26日午後2時の時点で、ブース来訪社数が100社を超えるなど、バイオマスプラスチックへの関心の高さがうかがえた。
 ブースでは、主力商品である国産新素材「ライスレジン」を紹介し、来場者に積極的にアピールした。
 ライスレジンは、食用に適さない米粉、砕米等、各種フードロス品などの国内資源と熱可塑性樹脂を特殊相溶化技術により生産したプラスチック複合材料。成形性に優れており、従来の金型や設備のままでインジェクション成形やインフレーション成形、シート成形等に利用できる。
 パネルやディスプレイを使った概要説明のほか、ライスレジンを原料とする品物や見本品が並んだ。
 ブース壁面には、新潟県の南魚沼市(六日町・塩沢地域)や湯沢町で採用された家庭用可燃ごみ袋45L、事業用可燃ごみ袋45Lのほか、小売店等で導入予定のレジ袋が展示された。
 前方の棚には、アメニティ(歯ブラシ・櫛・髭剃り)、SDGs(持続可能な開発目標)ピンバッジ、米の積み木、箸、レターカッター、カトラリー(皿・スプーン・フォーク)が並べられた。横には、ライスレジンの実物見本(原色含めた6色)が置かれて、サンプル品と対比できる工夫が施された。
 その他にも、原材料となるバイオマス3種類(非食米のくず米、砕米、米粉)が展示され、原材料からライスレジンの実物、成形品の見本と製造工程を想定できるような工夫がなされており、来場者は担当者の説明に熱心に耳を傾けていた。
 期間中、郵便局物販サービスのブースへの来訪社数は500を超えた。自治体や大手企業も多く訪れ、主に原材料の情報収集、サンプル入手、ノベルティの検討を目的としていたという。社会貢献に資する取組みに弾みがついたと関係者は見ている。



>戻る

ページTOPへ