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2019年 12月2日 第7016号

【主な記事】

3年振り2回目の優勝
全日本実業団対抗女子駅伝
日本郵政グループ女子陸上部


 「クイーンズ駅伝㏌宮城2019(第39回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会)」が、松島町文化観光交流会館から仙台市陸上競技場までの6区間(42.195キロ)で11月24日に行われた。小雨模様で少し肌寒かったが、日本郵政グループ女子陸上部は、2時間15分10秒のタイムで、第36回(2016年)から3年振り、2回目の優勝を飾った。
 シード8チームのほか、予選で上位に入った14チームの合計22チームが出場した。シードで5年連続5回目の出場となった日本郵政グループは、ゼッケン7。午後0時15分、号砲とともに選手は松島町文化観光交流会館前を一斉にスタートした。
 新人で前評判が高く、19歳の誕生日となった廣中璃梨佳選手は、落ち着いた走りで実力を発揮、2位に20秒差を付ける区間新で2区にたすきを繋いた。2区も新人の菅田雅香選手、安定的な走りで区間2位のタイム(52秒差)で3区へ。
 エースで、2020東京の女子マラソン代表に内定している鈴木亜由子キャプテンは、予想どおり貫録の走りを見せ、2位に46秒差をつけて4区に繋いだ。
 4区の高橋明日香選手も新人、沿道の声援を受けて力走、2位との差が35秒と多少縮まったが、5区にたすきを渡した。
 新人4人目の大西ひかり選手も2位のパナソニックの追撃をしのぎ、期待通りの走りでトップを堅持(32秒差)、6区のアンカー・宇都宮恵理選手にたすきを渡した。
 ゴールまで約6.8キロ、2位パナソニック、3位ダイハツの選手が猛追する中、約10秒差を守ってゴールの仙台陸上競技場に入った。手を挙げてアンカーを希望したという宇都宮選手、歯を食いしばっての力走を見せ、2位と約5秒差でゴールのテープを切り、一度も首位を譲ることなく見事に優勝を飾った。
 スタート地点の松島町文化観光交流会館から、6区間の沿道やゴールの仙台市陸上競技場には、宮城県北部地区連絡会と仙台市中部地区連絡会の局長や社員をはじめ、本社や東北支社の関係者など多数が陣取り、横断幕やのぼり旗、スティックバルンやメガホンで熱い声援を送った。
 レース終了後、髙橋昌彦監督と選手がグラウンド内に集まり、テレビや新聞社のインタビュイーに応じながら喜びをかみしめていた。
 髙橋監督は「有力者のけがなどで少々心配した大会だったが、4人の新人が予想以上の走りを見せ、一度もトップを譲ることなく見事に走り抜いて2度目の優勝を飾ることができた。まさにチームワークの勝利で、選手たちに感謝している」と喜びを表した。
 スタンドで応援していた日本郵政の長門正貢社長は「みんなで勝ち取った優勝で、まさにチームワークの勝利。グループ全体に力をくれたと思う」と笑顔で語り、河本泰彰陸上部長は「全員のチーム力での優勝で、理想的な完全優勝だった」と喜びを表した。
 午後4時から仙台サンプラザホテルで閉会式が行われ、来賓あいさつの後に表彰が行われ、優勝を飾った日本郵政グループをはじめ、3位までのチームと区間賞などの表彰が行われた。
【出場選手とレース後の感想】
〈1区〉廣中選手(区間新、最優秀選手賞)21分32秒=初めてのクイーンズ駅伝で緊張したが、多くの声援をいただき、最後まで粘りの走りができ、ホッとしている。
〈2区〉菅田選手(区間2位)12分14秒=すごく緊張したが、璃梨佳がトップで来てくれ、3区には亜由子さんがいるうえ、沿道の応援をたくさんいただき、楽しく走ることができた。
〈3区〉鈴木選手(区間2位)34分42秒=全員が持ち前の力を発揮し、優勝することができて本当にうれしい。また、控えに回ったメンバーも協力し、みんなで勝ち取った優勝である。
〈4区〉高橋選手(区間17位)11分50秒=トップでたすきをもらい、気持ちよく走れた。個人としてはもう少し頑張らなければと反省しているが、優勝できてうれしい。
〈5区〉大西選手(区間4位)33分06秒=初めての駅伝で、10キロを楽しく走れた。これからはもっといい走りができるように頑張りたい。
〈6区〉宇都宮選手(区間8位)21分46秒=いい形で優勝のテープを切れて良かった。個人的には、これで満足せず、もっと上を目指して頑張っていきたい。
※関根花観選手、鍋島莉奈選手、林英麻選手は控えに回った。


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