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2019年 11月18日 第7014・7015合併号

【主な記事】

“百人一首のまち宇都宮”
ギネス世界新記録を達成
市民大会に協賛(栃木県中部地区会)


 栃木県中部地区郵便局長会(大島秀一会長/藤原高徳)は「第25回うつのみや百人一首市民大会」に参加した。大会は栃木県中部地区郵便局長会が協賛し、ブレックスアリーナ宇都宮で10月27日に行われた。
 宇都宮市と歴史的に深い関わりのある百人一首の振興を通じて、古来の文化に親しむとともに、誕生の契機となったことを再認識、故郷に誇りを持ち郷土愛を育むことが目的。
 また、25回の節目を迎え、“百人一首のまち宇都宮”として、参加者全員で一度に行うギネス世界記録に挑戦するチャレンジ企画も実施した。
 団体戦が小学生低学年(1~3年)、高学年(4~6年)、中学生、高校生、ファミリー、ファミリー初級の各部、個人戦が初級クラス経験者、初心者の各部で競われ、市内から190チームの約800人が出場した。栃木県中部地区郵便局長会からは、「ぽすくまーず」と「ゆうゆうかるたぶ」の2チームが参加した。
 来賓には宇都宮市の佐藤栄一市長、宇都宮市議会の小林紀夫議長、宇都宮市文化協会の赤澤登会長、大島会長、栃木県高等学校文化連盟の猪瀬清隆かるた専門部会長、宇都宮ブランド推進協議会の古池弘隆さん、宇都宮百人一首親善大使の渡辺令恵永世クイーンが招かれた。
 開会式では各部門の前回優勝チームから優勝杯が返還された。
 大会実行委員会の小堀茂雄会長は「宇都宮市ゆかりの百人一首で、郷土愛を育むことを目的として今年で25回目の節目の大会にギネス世界記録に挑戦する。最多人数で同じ空間で数多くの市民や子どもたちが、同時に百人一首を行う取組みは他ではできない貴重な体験。市民大会の歴史の中でも記録に残ると思う」と強調した。
 そして「ぜひ今回の大会を通じて、市民が心を通わせ絆を深め、さらに郷土・宇都宮を愛するきっかけにしていただきたい。日頃の練習の成果を十分に発揮してほしい」とあいさつした。
 佐藤市長は「第5代宇都宮城主の頼綱が、藤原定家に和歌を作ってもらうようにお願いしたのがカルタ百人一首が生まれたきっかけとなっている。頼綱は和歌や文学だけでなく、弓の達人でもあった。学生の皆さんは文武両道を目指して、この先も百人一首のみならず、それぞれの道を究めてほしい。選手の皆さんは思う存分腕をふるい、良い思い出を作っていただきたい」と語った。
 小林議長は「25回の記念すべき大会に多くの皆さまに参加していただき心から感謝。子どもから大人まで、幅広い年齢層が宇都宮とゆかりある小倉百人一首を通して、古の文化に親しむとともに、郷土への愛着を深めることを目的に開催している。練習の成果を十分に発揮し、平安貴族の古に思いをはせ、和歌に刻み込まれた奥深い世界を満喫していただきたい。節目の年としてギネス記録にも挑戦する。百人一首のまち宇都宮を盛り上げていただきたい」と祝辞を述べた。
 作新学院小学部4年の深澤優花さんと藤原悠真さんが選手宣誓。試合直前には、挑戦するギネス記録を判定するために招かれたギネスワールドレコーズジャパン社の公式認定員マクミラン舞さんが、判定のルールと注意事項を説明した。
 団体戦と個人戦とも各部門で予選2試合を行い、小学生の部が上位22チーム、中学生の部は上位10チーム、高校生部門が上位6チーム、ファミリー初級部門が上位10チーム、初級クラス部門は上位18人が決勝に進む。決勝戦は全ての部門で2試合行い、小学生の部は上位8チーム、中学生の部は上位5チーム、高校生の部が上位6チーム、ファミリー部門が1チーム、ファミリー初級部門は上位5チームが表彰となる。
 ファミリー初級部門の予選1回戦は、ゆうゆうかるたぶチームとみかんくらぶチーム、ぽすくまーずチームと城ちゃんず女チームが対戦した。ゆうゆうかるたぶとぽくまーずの2チームは予選1~2回戦ともに接戦を繰り広げたが、力及ばず予選敗退。
 また予選第2回戦では、ギネス世界記録にも同時に挑戦し、これまでの富山県高岡市の最多記録662人を超える総勢701人が対戦し、「同時にかるた遊びをした最多人数」でギネス世界新記録を達成した。
 結果発表ではマクミラン舞公式認定員から新記録達成を告げられると、大きな拍手が沸き起こった。宇都宮市にはギネスワールドレーコーズ社から認定書が授与された。
 その後、各部門では決勝戦まで予定時間を大幅に超える熱戦が繰り広げられた。


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