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2019年10月14日 第7009号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
お客さま本位でV3を
江洲郵便局(沖縄県)
宮里英樹局長

 令和元年度も5か月が過ぎて下期を迎えた。事業を取り巻く現況は厳しいが、お客さま本位のサービスを提供し、局長と社員が協力して目標達成を目指している。そのような中、平成30年度実績でV2を達成した沖縄支社管内の沖縄県本島北地区連絡会(平安山英孝統括局長/羽地)の江洲郵便局(宮里英樹局長)を訪ねた。
 同局のあるうるま市は、沖縄本島中部の金城湾南岸に位置し、沖縄県で3番目に人口が多い都市。平成17年4月1日に2市2町が合併して誕生した。うるま市の完全失業率は18%で、全国で5番目、市としては最高である。主な見どころは、世界遺産に指定されている「仲原遺跡」をはじめ、「安慶名城址」「勝連城址」などがある。

 那覇空港から車で国道58号線を北上して宜野湾市伊佐交差点を右折、国道330号線をそのまま直進し、うるま市江洲中原交差点を右折して300メートルほど行くと左手前方に江洲局(4階建ての1階)が見えてきた。 
 宮里局長は沖縄市の出身で、平成4年4月1日付で嘉手納局に採用となり、その後、23年4月1日付で竹冨局長に就任した。その後、具志川局の窓口部長に異動し、新設局である江洲局開局準備に携わり、27年3月23日付で江州局長に就任、5年目を迎えている。
 スタッフは、局長、主任3人、社員1人の5人。利用世帯は約2800で、人口は約7000人。1日当たりの来局者は約180人と多く、ATM利用者は約250人に上る。
 局周は農地から転用して住宅地となったもので、道路脇には商店や事業所も多く見受けられる。ここ数年はアパートが多数建てられ、地銀は3店、JAは1店あり、近隣局である志村川局までは約800メートルとなっている。

  人材育成に尽力
 エリア局では、特に「フェイス・ツー・フェイス」が大事で、お客さまを迎えるときは笑顔で元気よくあいさつし、お客さまに合った対応をするように指導している。また、笑顔で見送り気分良く帰っていただくように努めている。
 社員については、得手不得手や性格もあり、状況に応じて対話を行って、OJTなども活用しながら良い点を伸ばすようにしている。このほか、四半期に1回程度は、時間外に士気高揚を図っており、時には部会内の他の局と合同で行うこともある。
 沖縄では、社員が3~4年で転勤することが多く、他局へ転勤しても力を発揮できるよう「人づくり」に尽力している。

  個別対話を重視
 年間を通しての局目標は、個人の積み上げでしか成り立たないので、個人目標の作成を年度当初に行っている。そこでは、営業の必要性や重要性、さらには目安を説明して、個人ごとに作成してもらって集約し、個別対話で修正、ひとまず年内達成を目指す月割りを作成している。
 そして毎月の販売会議で確認し、褒めたり、助言やアドバイスをしながら再度チャレンジするなど、全員で取り組んでいくことにしている。年間を通しての目標に関しては、年内達成を目指して取り組むことにしている。

  愛される郵便局へ
 目標を早く達成し、沖縄のトップクラスを目指しているが、郵便局だけの成長を目指すのではなく、新局開局から4年半を迎えているが、お客さまや地域の皆さんに愛され必要とされる郵便局を目指している。
 そのためには地域にも目を向け、地域と郵便局の発展を頭に入れて汗を流すことにしており、連携しながら相互発展を目指している。
 特に「接客」に重きを置き、社員と共に取り組み、お客さまに気分良く利用していただき、「また江洲の郵便局に来たい」と思ってもらえるよう、局長と社員が一丸となって取り組んでいる。

  ミーティングや会議
 朝のミーティングは毎日10分程度実施しており、司会と書記は1週間交代である。営業推進や情報の共有化、局長からの周知伝達が主である。販売会議は月に1度開催し、資料は各担当が作成している。
 月1回の部会、社員会議へは特別なことがない限り、交代でアソシエイト社員も参加している。

  地域活動を積極的に
 営業や業務の推進を最優先としているが、江洲局の開局後、地域の公民館の建替えもあり、支援するとともに活動に参加している。また、商工会議所へ参加し、地域のオピニオンリーダーとも知り合い連携している。
 また、うるま市老人クラブやシルバー人材センターとも連携し、グラウンドゴルフへ協賛参加している。このほか、平安座ハリー(手漕ぎ船競争)へも参加している。今後は、無理のない範囲で社員にも参画してもらうとともに、地域の方々が作成した各種作品展も行う方向で検討していきたいと言う。

  フードライブの取組み
 鳥取県因幡地区連絡会(谷口雄史統括局長/鳥取大正)が取り組んでいる「フードライブ」の情報を参考に、中頭北部会(12局)でも本年7月19日から取組みを開始し、地元の児童施設6か所が回収し、「子ども食堂」へ配付している。ちなみに江洲局では約2か月で105食品(25.8キロ)を交付した。


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