「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6985・6986合併号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
地域を愛し「V10」へまい進
海西郵便局(岐阜県)
副部会長 上田葉子局長

 新たな中期経営計画の2年目である平成31年度がスタートした。各郵便局では新たな目標を受け、局長と社員が一丸となって全種目達成に向けてスタートを切った。9年間にわたって成果を挙げ、引き続き全種目達成を目指している岐阜県西美濃地区連絡会(坪内良樹統括局長/大垣室町)の海西郵便局(上田葉子局長)を訪ねた。同局が所在する海津市は、岐阜県の南西に位置し、旧南濃町域は養老山地の扇状地で、旧海津町や平田町域は、ほぼ全域が海抜ゼロメートル地帯で、輸中地帯として有名である。人口は約3万3500人。主な見どころは「国営木曽三川公園」「海津市歴史民俗資料館」、日本三大稲荷のひとつである「千代保稲荷神社」(おちょぼさん)「千本松原」などがある。

 東海道新幹線の岐阜羽島駅で下車し、駅舎を背に南に直進し、県道1号線に入って2キロほど南下、大藪大橋で長良川を渡る。さらに県道23号線を1キロ南下すると、左手前方に海西郵便局が見えてきた。
 上田局長は民間企業で14年ほど勤務した後、父親の後任として13年目を迎えている。4月からは郵便・物販担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長と主任の2人で、月の大半は期間雇用社員の勤務がある。利用世帯は約850で、 人口は約2000人。1日当たりの来客数は50人前後である。局周にはJAが1店、地銀1行があり、最寄りの局は桑原局で約3キロの距離にある。
 2017年度本社表彰で営業表彰(特別表彰)を受賞したほか、東海支社表彰として、営業表彰(総合優勝)とかんぽ営業窓口最高優績局(推進率部門)を受賞した。

 新規開拓に努める
 曾祖父が海西局を開局、五代目の上田局長は、父親が局長であったこともあり、長年続いている郵便局の持ち味や使命を大事にしている。日ごろから地域を愛し、地域から必要とされる郵便局でありたいと考え、社員を巻き込み、地域の発展とお客さまの幸せを考え、何をしたらよいか熟慮し、従来のお客さまはもとより、新しいお客さまの開拓に努めている。
 また、貯金や保険の商品の販売も郵便局の都合だけでなく、お客さまにとって利便性があるのかなどを考えている。このほか、お客さまが用事を済ませて帰るときには、気分良くお帰りいただけるように接客している。

 訪問活動に力を
 支社や連絡会からの目標は、できるだけ早く達成するとともに、最後の最後まで手を抜くことなく、全員営業のスタンスで推進し、各目標の上積みに努めることにしている。
 そのためには、連絡会や部会から出される日報や週報をよく見るとともに、ミーティングや手すき時間を活用して、局長と社員が共通認識を持ってお客さま対応に当たっている。また、営業推進に当たっては、過去の実績なども勘案し、できるだけバランスの良い推進管理を行っている。
 さらに、お客さまが高齢化したり、農業従事者が多いことから、日中は来局者が少ないという状況を勘案して、訪問活動に力を入れるなど、環境に応じた営業対応を行って成果を挙げている。

 人材育成に配慮
 限られたスタッフで幅広い仕事をすることから、社員は営業や業務に関する知識はもとより、一般教養も相応に必要であり、折に触れて指導を行っている。
 社員は勤続年数が長く、現局での勤務も3年目に入っている。局長不在時にはキャリアを活かして期間雇用社員の指導を行ったり、共助共援で局長不在時の役割が十分果たせるように指導している。
 このほか、相手の立場に立って物事を考えたり、お客さまの要望に応えられる社員づくりにも努めるとともに、一つ上の役職を見すえたり、資格取得に努めてもらうよう、時折、個別の指導も行っている。
 
 朝礼や打合せの充実
 業務前の朝礼はあわただしいので、打合わせは形にこだわることなく、業務開始後の手すき時間を利用して、周知伝達を行うとともに、営業推進で当日やるべきこと、局長不在時の情報の共有化などを図っている。
 また、期間雇用社員には、当日のやるべきことを指示したり、お客さまへの声かけの徹底などを図っている。

 積極的に地域活動
 局長は局周に居住しているうえ、地域活動の必要性を十分認識しており、近隣の小学校の入学式、卒業式、運動会、花まつりをはじめ、地域の「夏まつり」など、声のかかった行事には可能な限り出席し、地域の人たちとの触れ合いを積極的に行っている。
 このほか「海津市青少年育成推進員」や「海西小学校評議員」の委嘱を受け、積極的に地域との関わりに取り組み、合わせて事業PRも行っている。


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