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2019年8月12日付 第7000・7001合併号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「お客さまに喜んでいただけるために」を柱に
田島郵便局(長野県)
下島道治局長

 厳しい事業現況が続く中、新中期経営計画もはや2年目に入った。また、第2四半期も8月に入り、猛暑の中、各郵便局では局長と社員が一丸となって全種目達成に向けて汗を流している。そのような中、「お客さまに喜んでいただけるために」という自局のスローガンの下、初の全種目達成を目指している長野県南信北地区連絡会(横内昭弘統括局長/レイクウォーク岡谷)の田島郵便局(下島道治局長)を訪ねた。同局がある長野県中川村は、上伊那郡の南部に位置し、諏訪湖から流れる天竜川を挟む東西の村が合併して誕生した自然豊かな村。「日本で最も美しい村」連合に加盟し、最近は「陣馬形山のオートキャンプ場」も天空のキャンプ場として人気スポットとなっている。

 中央本線立川駅から特急あずさ号に乗車し、上諏訪駅で飯田線各駅停車に乗り換えた。28駅に停車し、約2時間を要して伊那田島駅に到着。駅前から約1キロの峠道を下って伊那街道(東山道)に入る。左の方向に進んで前澤橋を渡り、約100メートル先を右折すると、左手前方に田島郵便局が見えてきた。
 下島局長は飯田市出身で、平成4年8月1付で木曽福島局に採用され、中川局の課長代理を経て22年4月1日付で中沢局長に就任した。そして30年4月1日付で田島局長に異動、2年目を迎えている。
 スタッフは局長、一般、期間雇用社員の3人。利用世帯は約1650で、人口は4900人ぐらいである。1日当たりの来客数は20~30人となっている。
 局周にはJA2店、信金1店があり、最寄り局は中川局で約4キロの距離にある。本年度の本社営業表彰では、団体表彰部門・特別表彰を受賞した。

 社員と対話を深める
 全体的に少子高齢化や過疎化が進んでいる中、営業推進はもとより、「お客さまに喜んでいただけるために」を念頭に、年度当初に社員と対話を行い、各事業や各商品に関する目標を持ってもらい、その目標の達成に向かって頑張ってもらっている。
 この場合、お客さまへの説明がお客さまのためになっているのかを常に考え、仕事をするようにしている。

 ガイドラインを意識
 事業を取り巻く環境は厳しいが、営業推進に当たっては、月々のガイドラインを意識しつつ、ひとまずは12月末までに全種目達成を目指している。
 郵便、貯金、保険は西村社員が、物販は期間雇用の富永社員が責任者となり、推進管理をしている。局長は全体の推進状況を見ながら、朝礼時に推進状況を聞きながら、遅れ気味のものについては対応策を聞き、必要に応じてアドバイスをしている。
 また、定・定新規についてはデータ(主にVIP)を抽出、DMの発送などを行い、必要に応じて電話をかけて来局を要請したり、訪問をして成果を挙げるように努めている。
 このほか、窓口での声かけや提案の仕方にも、局長が実際にやって見せることで徐々に営業の感覚をつかんでもらっている。
 
 常に人材育成を
 エリアマネジメント局の窓口社員は、来局者数に関わらず、幅広い知識、一般教養、ノウハウなどが相応に不可欠であり、自己啓発はもとより、局長が実際にやって見せるなど、臨機応変に取り組んでいる。
 俗に「適材適所」という言葉があるが、社員の性格や適性に合った部分はさらに伸ばし、苦手な分野に関しては少しずつ馴らしていくなど、チャレンジをしてもらうという思いで日々活動している。
 苦手なことについては漠然とではなく、どのようなことが苦手なのか、OJTなどを用いながら具体的に掘り下げ、どのようにすれば効果的なのかを考えつつ対応している。
 
 朝礼や打合せの充実
 朝礼は原則として毎朝5~10分程度行っている。進行役は局長であり、連絡会や部会等の連絡や周知事項を伝えるとともに、その日やるべきことなどを簡単に話し、社員の方からは、営業推進状況や必要な情報などを伝えるようにしている。
 業務開始後も、必要なことがあるときには手すき時間などに行うことも時々ある。とにかく、指示待ちでなく、それぞれが責任を持って積極的に行動してもらうことにしている。

 充実した地域活動
 下島局長は、郵便局の持ち味や使命を考え、営業推進や業務の傍ら、地域の皆さんに信頼され、なくてはならない郵便局づくりに努めており、主な活動は以下のとおり。
〈そばの会に加入〉
 今年の4月からメンバーに加わった。会員は20人ぐらいで、情報交換などを行っている。
〈公民館との関わり〉
 各種のイベントに来賓として参加。あいさつをしたり、情報交換などを行い、地域との関わりに努めている。


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