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2019年7月29日付 第6998号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「元気になる明るい職場づくり」を実践
黒岩郵便局(岩手県)
小原紀実局長

 5月には元号が平成から令和へと改元され、新たな中期経営計画の2年目も約4か月となった。各郵便局では局長と社員が一丸となり、引き続き全種目達成を目指しつつ損益改善にも汗を流しているが、連絡会内トップはもとより、支社管内上位を目指している岩手県西部地区連絡会(沼田高治統括局長/北上駅前)の黒岩郵便局(小原紀実局長)を訪ねた。同局が所在する北上市は岩手県の南西部に位置し、人口は約9万2000人で、県内では5番目に多い。双子都市である花巻市と共に、北上都市圏を形成している。主な見どころは「みちのく民族館」「旧菅野家住宅」「南部領伊達良境塚」「サトウハチロウ記念館」「極楽寺」(国の重要文化財)などがある。

 東北新幹線の北上駅で下車、駅舎を背に北に約400メートル進み右折、東に向かい北上展勝地を目指して北上川に架かる「珊瑚橋」を渡る。二叉路を左に進み北上川沿いに約3キロ北上。間もなく右側に自動車整備会社が見え、その隣が黒岩郵便局である。
 小原局長は北上市の出身で、昭和59年7月1日付で滝沢局に採用となり、平成20年4月1日付で野手崎局長に就任、横川目局長を経て27年4月1日付で黒岩局長に異動、5年目を迎えている。
 スタッフは局長、課長代理、期間雇用社員1人の3人。利用世帯は約360で人口は約950人。1日当たりの来客数は40人前後である。2キロ先にJAがあるが、局周には他の金融機関はない。最寄局は二子局で、約4キロの距離にある。
 2018年度は、東北支社営業表彰(特別表彰)を受賞し、業務品質優良局推賞を受賞した。2019年度は本社営業表彰特別表彰を受賞。また、支社関係では、業務品質優良局推賞を受賞した。

 安定的な損益基盤を
 2018年度の岩手県西部地区連絡会のスローガンは「心をひとつに、地域のために、事業のために」で、安定的な損益基盤の確立のために、社員も巻き込んで全力で取り組んだが、本年度もこのスローガンは踏襲された。
 具体的には、収益額早見表を参考にしたり、PDACサイクルの実践を踏まえ、収益効果が確実に見込まれるよう取り組んでいる。そのためには、有益で価値のある情報を提供することを心掛けている。

 5年連続で全種目達成
 与えられた目標は、基本的に10月ごろまでに達成し、その後は全体的に150%ぐらいを目指して最後の最後まで手を抜かずに推進を図ることにしている。
 営業推進に当たっては、過去の実績なども勘案し、できるだけバランスの良い推進管理を行っている。また、お客さま本位の推進を心掛けることにしており、決して「物売り」にならず、真に必要とされている商品の内容やサービスを十分提供するように配慮している。そのためには、毎月のガイドラインをしっかり把握して推進を図っている。

 顧客第一主義の徹底
 小原局長は「地域やお客さまあっての郵便局であり、日ごろから地域との連携を密にして、地域を愛し、地域から必要とされる郵便局でありたい」と考えている。また「郵便局があって良かった」「郵便局は我々の生活の基盤である」という声をよく聞くが、「社員共々その期待に応えていきたい」と強調する。
 セールスの心構えとしては、「4Sの推進」を徹底したり、接客マナーの徹底を図り、お客さまへの感謝の気持ちを忘れないようにしている。

 幅広い人材の育成
 限られたスタッフで、幅広いサービスを提供しており、社員の性格や得手不得手を勘案しながら人づくりに努めている。とりわけ「前向き」「プラス思考」を情勢の観点としてアドバイスをしたり、褒めたりしている。接客マナーも、気づいた時点で指導している。
 とにかく「元気になる、明るい職場づくり」を実践している。人数が少ないので、形式にはこだわらず、時には手すき時間を利用し、OJTを取り入れるなど、生きた効果的な勉強会を行っている。

 朝礼や会議の充実
 原則として、朝礼は毎朝5分程度行っている。朝礼は佐藤学課長代理が進行役を務め、会議は局長が進行役を務めるとともに、連絡会や部会に関する情報を周知している。
 そのほか、お客さまに関する情報などは随時、各自から発表し、共通認識を持って仕事を進めることにしている。営業戦略会議は原則として毎月1回開催し、終了後は、毎回懇親会を行い、更なる情報の共有化を図っている。

 地域活動の実施
 郵便局の使命や持ち味を出し、地域に信頼され、なくてはならない郵便局づくりを目指している。地域行事には積極的に参加し、地域の皆さんと親睦を深め、時には情報交換会にも出席し、より良い信頼関係の構築に努めている。
 また、地域の芸能団体「黒岩太鼓」に昨年から加入、太鼓演奏の公演に参加(地域の新年交賀会、お祭り、慰問等)。このほか、居住地では「滑田鬼剣舞」「中通り神楽」に所属し、年間20~25回、各種公演に参加している。


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