「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6991号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
人材育成に力を入れV4を
福井文京六郵便局(福井県)
副部会長 脇坂早苗局長

 新たな中期経営計画の2年目がスタートし、間もなく2か月が経過するが、5月には元号が平成から令和へと改元された。各郵便局では新たな目標を受け、局長と社員が一丸となって全種目達成に向けて汗を流している。そのような中、前年度の組織業績総合評価が連絡会内1位で、営業推進が北陸支社管内2位の成績を収めた福井県中部地区連絡会(上田彦哉統括局長/鷹巣)の福井文京六郵便局(脇坂早苗局長)を訪ねた。同局が所在する福井市は、福井県の北部(嶺北)にあり、人口は約26万4000人。主な見どころは「足羽山公園」「越前海岸」「越前水仙の里公園」のほか、「一乗谷朝倉氏遺跡」(国の特別名勝)「福井城址」「福井県立歴史博物館」などがある。

 北陸本線の福井駅で下車し、駅舎を背にして北に500メートル進んで左折、さくら通りを700メートル進み右折。松本通りを横切り、約500メートル直進し、底喰川を渡って右折すると、右手前方に福井文京六郵便局が見えてきた。
 脇坂局長は平成3年4月1日付で福井文京六郵便局に採用となり、数局転勤後、鷹巣局の担当課長を経て、26年4月1日付で福井文京六局長に就任、6年目を迎えている。また、5年前からは保険担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、一般、期間雇用社員2人の6人。利用世帯は約2000で、人口は約5000人。1日当たりの来客数は70~120人前後である。局周にはJA1店、地銀2行、信金1店があり、最寄りの福井学園三局は約700メートルの距離にある。
 2017年度には、北陸支社表彰で営業表彰を受賞したほか、本社表彰として「かんぽ営業窓口最高優績局」を受賞した。

  経営方針を徹底
 内容は例年とあまり変わらないが、毎年度「自局のスローガン」を決め、1年間の拠りどころとしている。ちなみに今年度は「お客さまとともに明るい未来を築く」で、①明朗闊達②進取チャレンジ③働き甲斐と誇り④積極機敏を信条としている。
 また、局の行動基準を「SMILE」としている。▽誠意(Sincerity)▽倫理観(Morality)▽独自性(Identity)▽お得意様に学ぶ(Learning)▽進化(Evolution)だ。
 このほか、お客さまの名前を覚えて、できるだけ名前で呼ぶように心がけている。局前の花壇には四季の花を植えたり、窓口には花を飾るなど、女性局長らしい気配りや細やかな心遣いをしている。また、局内の掲示板も時期によって飾り付けを変えている。

 プロ意識を持つこと
 同局では2年に1人の割合で新人が入り、この4月に3人目を迎えた。社員にとって最初の局が今後を左右することがあるので、時には厳しく、時には優しく指導し、末長く頑張ってもらえるように努めている。
 エリアマネジメント局は、限られたスタッフで幅広い仕事をすることから、社員は営業や業務に関する知識はもとより、接遇面や一般教養も相応に必要であり、局長がやって見せるなど臨機応変に対応している。
 また、7~8年勤務の社員については、中堅社員や次世代のリーダー候補として育成するよう、営業や業務に関することも指導し、プロ意識を持ってもらうようにしている。
 繁忙局ということもあり、指導は形式にこだわらず、手すき時間を使うことが多く、OJTを用いながら、効果的に行っている。

  最後まで手を抜かず
 勤務時間中は職務に集中し、与えられた目標は、できるだけ早く達成するとともに、最後の最後まで手を抜くことなく、全員営業のスタンスで取り組んでいる。
 そのためには支社、連絡会、部会から出されるデータや情報をしっかり見るとともに、ミーティングや手すき時間を活用して、局長と社員が共通認識を持ってお客さま対応に当たることにしている。
 また、営業推進に当たっては、過去の実績なども勘案し、できるだけバランスの良い推進管理を行っている。
 このほか、来局されたお客さまにとって、有益で価値のある情報を提供することを心掛けるとともに、「声かけ強化デー」「ライフプラン相談会」「頒布会ご利用者に心を込めた暑中見舞いや年賀状の発送」等を行い、本社表彰や支社表彰を見据えた取組みをするようにしている。

  責任を持って行動
 朝礼は10分程度であり、業務関係の周知を中心に行い、営業推進やその他のことは担当を決め(貯金=課長代理、保険=主任、郵便・物販は一般)、手すき時間を利用して、推進状況の説明や取組みについて指導している。
いずれにしろ指示待ちでなく、それぞれが責任と誇りを持って行動してもらうことにしており、局長は適時適切にアドバイスをするように心掛けている。

  地域活動の実施
 郵便局の使命や持ち味を出し、地域の皆さんに信頼され、なくてはならない郵便局づくりを目指している。
 地域主催の行事(町内会の新年会、秋祭り、清掃活動)に参加するとともに、バーベキュー大会には社員も一緒に参加し、お客さまとの親睦を図っている。


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