「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6979/6980合併号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
目標や目的への意識を明確に
豊中刀根山郵便局(大阪府)
副部会長 柴田太郎局長

 平成30年度も余すところいよいよ半月となり、各郵便局では目標の早期達成と上乗せに努めるとともに、新年度に向けた諸準備に取り組んでいるところである。そのような中、局長と社員が一丸となって最後の追い込みに汗を流している近畿支社管内の大阪府豊能地区連絡会(中井英之統括局長/豊中本町)、豊中刀根山郵便局(柴田太郎局長)を訪ねた。豊中市は大阪中心部から15キロ圏内の中核市で、保健所政令市である。人口は約40万人弱で、府内5位の衛星都市。主な見どころは「原田神社」「原田城」「服部天神宮(豊中えびす)」「島能山」(万葉集にも歌われた里山)、「高校野球メモリーパークなど」である。

 新大阪駅からJR京都線で大阪駅へ行き、阪急線の梅田駅で乗車して豊中駅で下車。北口改札を出て、車で駅前を走る国道176号線を宝塚方向に500メートル走行、最初の四つ角を右折し、約300メートル直進すると、右手前方に豊中刀根山局が見えてきた。
 柴田局長は豊中市の出身で、平成24年10月1日付で淀川十三本町局に採用となり、父親の後任として26年4月1日付で就任、5年目を迎えている。
 スタッフは局長、課長代理、社員2人、期間雇用社員の5人で、利用世帯は約4000、利用者は9000人ぐらいである。1日当たりの窓口利用者は50~80人で、主に50~80代が中心となっている。
 局周に商店や事業所はあるが、全体的には住宅地である。他の金融機関は地方銀行2、信用金庫1店、JA1店で、最寄局(豊中蛍池局)までは約1キロである。

 ESとCSの両立を
 郵便局は地域に根ざし、地域と共に歩み、共に発展していくことが大事で、「また来たい」と思ってもらえるような郵便局づくりが必要となる。そこで柴田局長は、ESとCSの両立した郵便局づくりを目指していると言う。
 つまり、社員の満足度が上がらなければ、顧客の満足度が上がらない訳で、義務的に仕事をするのではなく、社員一人ひとりが仕事に楽しさを見い出せるように努めている。
 過疎化や高齢化が進む中、わざわざ郵便局を選んで来ていただけるお客さまの信用がさらに高まり、気分よく帰ってもらえるよう、お客さまの期待に応えられるよう日々心掛けている。

 自主性を尊重して
 営業目標の達成は、会社が健全な経営をしていくためには必要不可欠で、スタッフ全員が共通認識を持って1日でも早く達成し、少しでも多くの上積みに努めることにしている。そのためには、ガイドラインを常に意識しながら、日々の売り上げ拡大に取り組むことにしている。
 具体的には、社員の自主性を尊重して担務分けをしている。日々の営業推進に当たっては、各担当に任せ切りにならないよう、主要商品すべてを局長と課長代理で推進管理し、朝礼や夕礼等で目標や課題については全員で共有することにしている。
 スパンは基本的に月単位とし、各品目ごとの目標値を決めた後に担当がホワイトボードに記載し、全員が常に確認しながら仕事をするようにしている。また、年度当初に社員と対話を行い、個人目標を持ってもらい、日々頑張ってもらっている。

 人材育成に尽力
 限られたスタッフで、幅広い仕事をしていかなければならないので、接客をする上で意識することや商品を売る上で必要な知識をしっかり身に付けて仕事に取り組んでもらっている。
 社員指導で一番大事にしていることは、局長の思いや考えをできるだけ正確に伝え、理解してもらえるようにしている。
 一人ひとり性格や個性があるほか、得手不得手もあり、それらを意識しながら適材適所で仕事をしてもらっている。苦手なことや新たなことも身に付けてもらえるように指導している。
 このほか、自ら動くことや一緒になって考え、試してもらうこともしている。営業面に関しては、時折ロープレやOJTなどを取り入れ、レベルアップを図るように取り組んでいる。

 積極的に地域活動
 局長として郵便局を経営していく上では、地域やお客さまとのできるだけ継続的な関わりが不可欠であり、無理なくできることに取り組んでいる。現在は、豊中JCに加入したり、刀根山小学校の「おやじの会」に入っている。
 また、近くにある豊中自動車教習所との関係から、毎年9月に開催されている同教習所主催の「とよなかわくわくフェスタ」へ部会の協力を得ながら、「郵便局コーナー」を出店し、ぽすくまやかんぽくんも参加し、子ども向けの縁日、記念切手や店頭販売品の販売、物販商品のお試し、貯金・保険事業のお知らせ活動など、郵便局のPRを積極的に行っている。
 今後の課題として、お客さまルームを活用し、地域の方を巻き込んだ施策を検討することにしている。


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