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第6978号

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第33回 全特写真コンテスト
グランプリに増永直美局長(西藤島)


 「第33回全特写真コンテスト」の入賞作品が決まり、表彰式が受賞者をはじめ全特役員、全特誌編集委員、事務局などが出席し、東京都港区のベルサール六本木グランドコンファレンスセンターで2月28日に行われた。グランプリ(全特会長賞)には増永直美局長(福井県・西藤島局)の「真夏の夜の夢」が輝いた。福井県勝山市のスキー場で夏に行われたイルミネーションの情景を撮影した作品。まさに日が沈まんとした刻限を捉えて高い評価を得た。

 表彰式では青木進会長が「昭和62年にスタートし33回目を迎えた。今年は693点と非常に多くの応募があった。一次審査、二次審査と丁寧に十分な時間をかけて審査し、グランプリは増永局長の作品となった。女性局長のグランプリは昭和63年の第2回、山形県・七日町二郵便局の丹野由紀局長が輝いて以来となる。イルミネーションの美しさに目を奪われる女性ならではの作品」と評価した。
 また「どの作品も美しい自然や人々の暮らしを写し、地域の素晴らしさを改めて実感することができた。時代は移れどもまだ多くの素晴らしい風景や風習が残っている。コンテストは地域を知る上で貴重な施策で、写真を通じて地域のPRをすることは、全特が取り組んでいる地方創生につながるものと確信している。重要な文化活動として更に大きく育てていただきたい」とあいさつした。
 グランプリをはじめ、金賞、銀賞、銅賞、ユニーク賞、新人賞の表彰が行われ、青木会長から賞状と記念品が贈られた。
 特別審査員を務めた田村民雄氏(一般社団法人日本写真文化協会顧問)が「作品のレベルは高い。フィルムカメラの時代からデジタルカメラになり、近年のカメラの技術進歩は著しい。同時に進歩したのがプリンター。写真コンテストはプリントの応募で、それを見て審査している。シャッターチャンスや構造が良くても、プリントが良くないと選ばれることはない。整備や使用方法をマスターして良いプリントに心がけてほしい」と要望、各賞の作品について講評した。
 引き続いて懇親会が行われ、山本利郎副会長の「受賞者の皆さんにお祝いを申し上げる」との発声で乾杯、グランプリの増永局長、第1部金賞の斉藤恵一局長(北海道・美瑛局)、第2部金賞の塚本正彦局長(兵庫県・但馬日高局)、OB部金賞の山ノ内晃氏が受賞の喜びを語った。
 最後に浦瀬孝之副会長が「目を見張るような美しい写真が多くあった。素晴らしい感性がなければ感動を与えるような作品にならないのだろう。まさに地域の中で活動されている証」だと締めくくった。


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